第4話

山の中に入って3日経った。

思いがけない出来事は起きず、ただ歩き続けて3日経った。

延々と上り坂が続く。

足は動く。疲れは溜まっている気がする。だが立ち止まる程の物ではない。

食べ物はない。飲み物もここに入ってからは一滴だって飲んでいない。

それでも身体が動く。

何故?

………。

終わらない。

最後の時の予感がしない。

………。

通り過ぎた?

………。

………。

考えが纏まらない。

私は歩く。

ひたすら、ひたすら…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ショートショートたち インバラ肉 @fujseujiopyoi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る