第7話 別れ ~ スタート ~
先生と生徒の禁断の恋
私達は
越えてはいけない壁を越え
男と女の関係になってしまった
今更後悔しても遅いけど
私の想いには
嘘はなく
気付いた時は彼を求めて
体は1つに重なっていた
そして秘密の交際をしていた
「綾香ちゃん…雰囲気変わったよなぁ~」
と、阿理守君。
「そうそう、何か色っぽくなったよなぁ~」
と、奈賀松君。
「この色男に落ちて女にされた!」
と、阿理守君。
「うるせーな!」
「だけど、今月末で、臨時教師終わるんだよなぁ~大丈夫かな?」と、奈賀松君。
「女子校に行くらしいけど?」
「知ってるのかよ!でも安心だな?良かったな!有哉」と、阿理守君。
「ああ。男子校とか共学なら俺、転校するつもりだったけど」
「どんだけ愛情あんだよ!」と、奈賀松君。
「…不安なんだよ……今回ばかりは…正直、俺も気持ち余裕ねぇわ…」
「有哉」と、阿理守君。
「まあ、あれだけの美人なら不安だよな?」
と、奈賀松君。
「相手は年上で大人。俺なんか、まだ高校生の子供(ガキ)だからな」
そして、臨時教師が終わる事になる当日。
「今日で、ここのクラスと学校を去る事となりました。担任の先生になり皆さんと会えた事は、凄く嬉しく思います。本当にありがとうございました」
私は学校を後に去って行く。
そして、この日、彼は欠席だった。
最後に会話もせず会えないまま別れる事になった。
私はそれから女子校に臨時教師として配属となり、ある日の放課後。
「正門にカッコイイ男子生徒いるよ」
「本当、マジヤバイんだけど?」
「あっ!ごめんちょっと!」
「雨月先生」
名字を呼ばれ振り返る。
「えっ!?」
「お久しぶりで~す。最後会えないじまいで別れたから寄ってみました。時間ありますか?」
≪敬語…違和感あるんだけど…≫
私達は移動した。
「どうしたの?慣れない敬語使って」
「女子校だからさ女同士の色々な事を避ける為。綾香を困らせたくないから。勿論、付き合ってます宣言しても良いけど…俺、綾香の傍にいれないから助ける事できねーし」
「そっか」
「家いっていい?話しも有るし」
「うん、良いけど」
「やった!」
≪本当、素直なんだから≫
「阿理守君と奈賀松君は相変わらず?」
「ああ。元気してる」
「そっか」
「綾香」
「何?」
グイッと手を掴み、路地裏に入ると壁に押し付けキスをされ深いキスをされた。
「後で抱いて良い?」
ドキン
「ちょ、ちょっと……ストレートす……」
言い終える前にキスで唇を塞がれた。
「ストレートに言った方が良くね?だって恋人同士なんだから」
「それは、そうだけど……」
「駄目?」
「もう、有哉ズル過ぎ!」
「どうして?」
「そんな顔されたら駄目って言えないから」
クスクス笑う有哉。
「好きな女困らせたくなるのは好きだからに決まってんじゃん!」
そう言うとキスをする。
「帰ろう。綾香」
「うん……」
私達は帰る。
「俺、最後に会えずじまいで別れたからさ。まあ、最後っていうのがあって行きたくなかったんだけど」
「そっか」
「でも……先生としていなくなって今程、学校がつまんねーと思った事はなくてさ。でも、今こうしていられる事が幸せだから良いかな?って……」
「有哉」
「それに何度も言うように俺、綾香の事は本気(マジ)だから」
「うん…」
「だけど、その分、不安も同じ位大きい」
「えっ?」
「綾香が美人で年上で…俺、まだ高校生の子供(ガキ)だから。しっかり捕まえておかなきゃ離れて行きそうだから」
「有哉…それは私も同じだよ」
「えっ?」
「有哉は、カッコイイしモテるし……遊び盛りで、そのうち離れて行くんじゃないかな?って……私も不安はあるんだよ」
「綾香…」
「私…容姿がこんなだから体目的で何度も言い寄ってくる人が続いていて何度も怖い目にもあったし嫌な目にもあってきたから。だけど……先生になる夢は諦めたくなかった」
「最初に会った時、ビビっていたのはそういう事か……だけど……もう何も気にしなくて良いから」
「えっ?」
「俺は綾香だけを愛していくから綾香も俺だけを愛して」
ドキン
「俺、まだ高校生だけど……綾香の事は絶対に離さないから俺から離れんな!だから…綾香も俺の事離さないでくんねーかな?」
「有哉……うん……」
私達はまだまだだけど……
幸せになりますように……
禁断の恋 ハル @haru4649
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