【あとがき】
この物語はここまで。陣営としての勝敗はあえて書かないことにします。
一応、事前に構想してたのは、2パターン。
正規ルートは、エクサイザーズ側が勝つケース。その場合、DUSTY側は勝ち目がないと判断した時点で、異世界に撤退します。スカイ様命なエシュベインは、それでもスカイゴワール総統に着いて行き、苦楽を共にする──という展開になるでしょう。
逆にDUSTY側が勝った場合、日本は征服され、エクサイザーズ側の男性は大半が死亡。ガイアは洗脳処置を受けたうえで怪人(キメラ)化処置。エアだけはドクター・ハミアと逃げのびてレジスタンスに──という展開を考えていました(実際に書くと心が折れそうですが)。
ちなみに余談ですが、サブキュースはsuccubus、エシュベインはbansheeのアナグラムだったりします。
また、DUSTY帝国の故郷は、(時代は違いますが)「Born to be BONE!~骨でも愛して~」の舞台と同じ異世界アールハインのサイデル大陸です。群雄割拠の中で、祖国を滅ぼされた王族とその残党が、アクシデントのせいで時空の裂け目から地球に繋がる道を見出してやって来た──という設定。
この裂け目を“開いて”おくのは、総統の魔力をもってしても限度があり、本作中であと半年後には閉じてしまう状態です。それまでに地球に確たる橋頭保を作れればDUSTYの勝ち、粘り強く戦ってそれをさせなければ、地球側の判定勝ち──という寸法です(総統は、よほどのことがない限り、退路を絶って背水の陣状態で戦うことはしないと思われます)。
※さらに余談ですが、本作は此方(カクヨム)にも掲載している「悪の組織の女幹部が公称25歳だけど本当は17歳の元魔法少女でオカンな件」と、互いにパラレルワールドのお話でもあります。
「悪の女幹部が公称25歳」の方でも同様に、ダスティ帝国(DUSTY)の日本侵攻があったのですが、その開始が本作よりも1年早かったというのが最大の違い。
その結果、ダスティ帝国最後の皇帝たるディバイディルドは地球で暗殺されず、当然、皇妃スカイゴワーリャも夫の復讐に燃える総統スカイゴワールとなることもなく、おっとりぽややんなお姉さんのままです。
まぁ、その結果、某サンレ●ドのフロシ●イムみたいな、ちょっとオマヌケな悪の組織が生まれることになるわけですが。
また、地球側に手を貸しているのも、アールハインから亡命してきたドクター・ハミアではなく、別世界のマギカ・ユニオン(魔法少女管理組合)であり、本作のヒロイン(?)玉城真奈実の異世界同位体(オルタナティブ)たる「環真奈美」(お嬢様女子高に通う17歳)も、「セイント・ジュエルズ」にスカウトされることに……。
黒の誘惑と白への回帰 -悪(女幹部)と善(女隊員)の立場交換- 嵐山之鬼子(KCA) @Arasiyama
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