ブラック企業に就職した俺がチートスキル(精神疾患)を手に入れて、現実社会で俺YOEEEE!!する実話2! ~ブラック・アーティスト群像劇編~
第36話 頭のおかしい自称アーティスト達と関わり過ぎた結果、ついに発狂! そして失踪!!
第36話 頭のおかしい自称アーティスト達と関わり過ぎた結果、ついに発狂! そして失踪!!
前回までのあらすじ
路上アートをはじめ、演劇や音楽などのイベントを運営してきたGhost。
元々ブラック企業での過労が原因で統合失調症、躁うつ病、パニック発作等々の
○発狂に至るまでの原因。
さて、ついに発狂した僕ですが、ガチ発狂に至るまでに幾つか心当たりのある要因があります。とりあえず箇条書きにしていきましょう。
・元キャバ嬢のメンヘラ絵師B
週末、路上で絵を描く時、かなりの出席率になっていた絵師B。さて、双極性障害の彼女ですが、最初の頃は和やかに路上で絵を描いていたのに家に帰ってからmixiで僕や絵師Aの悪口を書きまくっておりました。
とはいえ、それは最初だけの事……と期待していたのです(/・ω・)/ 現実は甘くない!!
知り合って一年以上たっても、相も変わらずmixiでは罵詈雑言の陰口を叩き、いざ面と向かって会話するとニコニコしてる……うーん、怖い!
・楽器は弾けない、歌も下手! ミュージシャンB
良いとこ無しの自称ミュージシャンの彼女ですが、劇団A組の第三回公演後に事務所に所属することになりました。
と言っても彼女が大手事務所に所属できるわけもなく、同時期に僕と一緒に公演を作ってきた小説家Aさんが立ち上げた電子書籍出版社・出版社Dにタレントとして所属することになったそうです。
というか、ミュージシャンBが無理を言って所属させてもらったそうな(/・ω・)/
そんな経緯で事務所に入ったミュージシャンBですが、小説家Aさんからあんまり相手にされません。
その結果、暇を持て余した彼女は「自分でイベントを企画する!」と立ち上がったのですが、結果的には知り合いに丸投げするだけ、と言った体たらく。
会場はスポーツバーを貸切って行われたのですが、お客はほぼゼロ! スゲーな……友達の一人、二人くらい見に来てくれてもよさそうなのに(笑)
このイベントにボクも呼ばれてたのですが、
Ghost
「まかりなりにも今までのイベントに出てくれたのだから手伝ってやるか」
と思い手伝う事にしました……が! そもそも段取りが最悪でタイムスケジュールすら作られていない。よって、音響のセットもまともに出来ない!
なのにミュージシャンB当人は『初イベントだから!』と言ってテンパっているから何も進まない! 役者Aと同様、ミュージシャンBも裏方を軽く見過ぎているんですよねぇ。
結果、さすがの僕も頭に来まして、初めてイベント中にバックレました(/・ω・)/
・役者A
すでに説明不要のクソ野郎!
この時期は第四回公演の準備期間中(ちなみに脚本は完成済み)で、公演はまだだいぶ先の予定でした。よって頻繁に会う必要も、連絡を取る必要もありません……ありませんが! 相変わらず真夜中に電話がかかってくる! そして中身の無い話題ばかり!
ちなみにこの頃、役者Aはバイト先のラーメン屋で勝手にスープをアレンジして材料をダメにしたり、バイトの分際で自分の味を追求してスープを廃棄したりと完全に頭のおかしい事をやらかしていてバイト先の店長はブチギレ!
周りに何を言われても気にしない、と言った雰囲気を出している役者Aですが、それは自身の無さの裏返しなので、
役者A
「そろそろが意外に旅に行こうかな!」
と現実逃避してました。
などなど、話しの通じない連中ばかりと関わっていた影響が僕の脳や神経を直撃!
他にも当時付き合っていた彼女が連日深夜二時、三時まで無言で泣いているのを電話越しに相手したり(と言っても僕にはもったいないくらいの女性だったのですよ)、仲の良かった友人が嫁も子供も見捨てて何年も行方不明になったり(気づいたら歌舞伎町でホストになってた。なんやねんコイツ!)等々、細かい事も重なり、当時はかなり追い詰められていたのでした。
今思い返すと、僕は他人の孤独を押し付けられている状況だったのだと思います。
今回のエッセイに出てくる自称・アーティスト達のほとんどが(見栄を張ったり、強がったりしていますが)圧倒的に孤独に対して向き合う力が不足している人達でした。ゆえに
ま、誰かがあやしてくれないと泣きっ放しの赤ん坊と同じなんですけれどね(/・ω・)/
さて、当の僕はと言えば、小説の執筆なんて言う孤独がセットになっている表現活動に喜んで身を置いているくらいです。割と孤独でいること自体は平気なんですよ。
ただ、しかーし!!
この時のように、目の前に他人が居るのに話しが通じない! というのは、むしろ一人っきりでいる時よりも孤独を感じてしまうようです。
正直辛い!
○ふと思った。「この道は何処へ続くのだろう」
そんなある日のこと。
僕の住んでいる
Ghost
(この道はどこから来てるんだろう?)
そんなちょっとした疑問から身体が動き始めて、大よそ一週間かけて約100キロメートルを歩き続けた僕の発狂劇がスタートします。
ちなみに季節はたしか五月ごろ。
その時の装備は、
・所持金は数千円。
・服装はカーゴパンツにタンクトップ、薄手の半そでワイシャツ。靴は普通のスニーカー。
・スケッチブックと鉛筆が入った小さい鞄が一つ。
・ガラケーが一つ。
正直言って100キロも歩ける装備ではありません。それでも発狂していた僕は
Ghost
(この道の果てがどこにあるのか知るまで歩き続ける)
という言葉が頭に過ってからは、それ以上深く考える事が出来なくなり、ひたすら歩き続けていました。
○気違い珍道中! Ghostの場合!
アパートを飛び出してすぐに
なのでここでは失踪中に気が付いたポイントをまとめていきましょう。もしこのエッセイを見ている方で近日中に失踪して100キロほど歩き続ける方が下りましたら参考にして頂ければ幸いです……いや、失踪するより、もっと楽しいことあるよ(/・ω・)/
・基本的に夜は野宿。たまにネットカフェ。
さて、失踪するにあたって一番最初に思いつくであろう問題が
「どこで寝泊まりするの?」
という疑問です……が、これは当然ながら野宿です(/・ω・)/
野宿しよう! と思って野宿したのではなく、ひたすら歩き続けて身体が動かなくなると、近辺にある公園やバス停などのとりあえず雨風のしのげる(しのげない(笑))所で
あと、約一週間のうち、数回はネットカフェに泊ったのですが野宿に比べると天国ですね(/・ω・)/
・朝と夜は寒い。
さて、野宿なんて言っていますが、季節は五月。夜と朝はめっちゃ寒いです。そして発狂した時の服装がとても薄着だったので普通に風邪ひいちゃいます(発狂してんのに風邪には気を遣う謎)。
昔、何かの本で夜は寒いから歩き続けると言っていたホームレスの話を思い出したのでそれに倣い、夜はひたすら歩き、昼間のあったかい時間に公園のベンチで眠るようになっておりました。
・二日目の昼過ぎには足に出来たマメが潰れる。
普通に痛い(笑) 痛いけれど今さら歩くことを辞める事も出来ず、(あー痛いなぁ)と思いながらこの後も歩き続けることになります。
ちゃんとした靴を履こう(/・ω・)/
・三日過ぎると日焼けで肌の出ている所が真っ赤なる。
元々、肌が色白なせいもあって、日に焼けると真っ赤になるんです。そして赤くなるだけでは収まらず、小さい水ぶくれも大量できる体質なのです。紫外線アレルギーと言うヤツなのかもしれない(医者に見てもらったわけではないので詳細は不明)。
その結果、顔は焼けて真っ赤になり、腕は赤くなるだけでは収まらず水ぶくれが割れて皮がはがれる。さながらみすぼらしいホームレスのような見た目です(/・ω・)/
・道中の食事はお金が無いので簡素なモノ。
マクドナルドや、コンビニのおにぎりを食べておりました。当然ながら常にお腹が減っている状態です。
・意外と困った事。
意外と困ったのが路上にベンチが無い事でした。足が痛くて休憩したくてもベンチが無いとなかなか座る事が出来ません。この時の風貌は完全にホームレス! 路上にうずくまって休んでいたら通報されかねませんし(/・ω・)/
特にご飯を食べた後などは、ゆっくり休憩できる環境が欲しかったなぁ(/・ω・)/
・五日を超えると膝が壊れ始める。
最初は片方の膝に痛みが走り、次第に両方痛くなって、どんな歩き方をしても痛い! という状況に陥りました。
なのに歩くことを辞めない気違い!
・六日目。恐ろしく身体が臭い。
季節は初夏。日中は結構暖かいので汗をかきます。しかもそれが何日も続いているわけですから当然臭い!。身体は汗と油と垢でべとべと。ネットカフェで靴下を脱いだ時なんかは隣のボックスから「くせぇ!」って苦情が来ないか心配になるくらい臭い!
いやぁ、自分がこんなに臭くなるという事を知れたのは良い経験だったかもしれませんけれど(/・ω・)/
・次第に目つきに殺気がこもり始める。
さて、そんなこんなで失踪生活は僕から体力を奪い、空腹を常態化させ、まともに睡眠も取れない状態へと追いやります。発狂した時点で精神は極限状態だったのでしょうが、さらに体力面まで徐々に削られていきます。
その結果なのか路上を歩き続けているとき、コンビニに入ったとき、ネットカフェへ行ったときなど、すれ違った道行くヤンキー、チンピラたち、果ては野犬までもが道を開け始めるようになりました。
なにこれ? そんな僕と関わりたくない?
ま、今の僕だったら当時の僕とは絶対に関わりたくないんですがね(笑)
ちなみに野犬とすれ違った時、僕と野犬の間に流れた雰囲気は今でもよく覚えています。
その時は失踪の切欠になった国道に歩道が無かったので、脇を通る小道を歩いていました。川沿いの道で、木々が影を作り鬱蒼とした雰囲気で、呼吸するたびに獣臭さを感じられような場所でした。辺りには大量の犬の糞が落ちていて、あまり人が近寄らないんだろうと思いつつ歩いていたのですが、道の向こうから四足歩行の大きな影が近づいてくるのが見えました。
犬種までは覚えていませんが、中型から大型犬くらいの大きさの真っ黒い野犬(首輪はしてなかった)で、身なりは汚いけれど歩き方からして獰猛な装い。そして濃厚な獣臭さを発散してる。
ちなみに中型犬が本気で暴れたら大半の人間が太刀打ちできません。武器をもってこそ人間は強いのです。
そんな野犬の姿に気づいた後でも歩くことを辞めない
ま、今さら背中を向けて逃げたら「襲ってください」と言っているようなものだから、というのもありまずが、完全に頭がイカれてる状態なので
Ghost
(そっちが俺を喰いに来るなら、こっちも喰ってやる。ガルルルル(●皿●))
という人でありながら犬畜生と変わらない心理状態。
こんな気違いの心を見透かしたのか僕とすれ違う直前、その野犬は一瞬だけ僕と目を合わせました。その時、不思議と野犬の気持ちが僕に流れてきたように感じました。
そんな野犬との言葉にならない言葉のやり取りを無理やり言葉にしたらこんな感じ。
野犬
(……あ、ども)
Ghost
(あぁ、どもども)
そして、すれ違う二
この時、野犬さんとは喧嘩(?)する事はなかったのですが、万が一、人のいない道で野犬に襲われてたとしたらマジで死んでたかもしれません。怖っ!!
さて、こんな感じで失踪していた道中ですが、疲れると近くの公園などで休憩をしつつ、たまたま持ってきていたスケッチブックに思うがままに絵を描いておりました。この時描いていた絵が、この失踪劇最終盤になって襲い掛かってきた変態を追い払うアイテムになるのですが、それはまた次回!
to be continued(/・ω・)/
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