ノート1.9 215,590作品って、どれくらいフォローされてるの?
(注意)本作のデータは全て2021年1月19日から20日にかけて取得されたものです。
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(この部分は、エピソード並び替え時に削除されます)
「タケル君! 弁当の――違った、ベンフォードの話は!?」
「あの話は時間があるときにじっくり書きたいんだよ。データの解析と並行だし。前回の更新は、カイ二乗検定が使えないと分かってかなりテンパってたんだ。あれが無かったら、次の話も書けてたんだけど」
「難しいことはよく分からないけど、ノート2.6の公開時間が遅かったのはそのせいね」
「とても繊細な話題を扱ってるしちゃんとしたものを公開したいから、その辺は理解してくれ」
「分かったわ――」
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「あれ、タケル君。また落ち込んでるわね。どうしたの?」
俺――
「俺のミスで、3時間かけたプログラムの実行結果が失われたんだ」
「ん? でも、画面には処理が正常に終了したって出てるじゃない。良かったじゃん」
「保存する内容を間違えたんだ……!」
「あらま、それはご愁傷様。なんか最近パソコンでいろいろやってるみたいだけど、何してるの?」
「カクヨム小説を使った自然言語処理だ。この作品の後半は機械学習編を予定してるからな。それに向けたネタ作りって訳。ちなみに、今やってるのは
「いや、今説明されても絶対分かんないから!」
「ごめん」
「タケル君とは長い付き合いだけど、こういうときどうやってタケル君をフォローすればいいか未だに分かんないときがあるわ」
「それは俺を『助けたい』って意味か? それとも『説明についていく』か? ちなみに、前者の方はジャパングリッシュで正確な使い方ではない――」
「ふ、フォローと言えばタケル君、『書き手』の人って自分の小説をフォローされたら嬉しいものなの?」
「ケイコちゃん、『書き手』って言うのはね、どんな些細なことでも反応があれば嬉しいんだ。もちろん、フォローされたら飛び上がって喜ぶね」
「ふーん、そんなもんなんだ」
「小説がフォローされるということは、『読み手』の人が『自分はその小説に興味があります! 読みたいです!』とわざわざ宣言してくれたようなものだ。
アイドルに話を置き換えれば、『僕はあなたのファンなので握手会に行きます!』って感じかな」
「その例えは微妙……」
「とにかくだ、初心者向けにフォロー機能の説明をするぞ。
これを使うと、フォローしている小説の最新エピソードが更新されたらアプリに通知されたり、メールでお知らせしてくれたりする。利用方法はとても簡単。小説のページからフォローボタンを押すだけだ。もちろん解除することも自由だ。
お気に入りの小説があって『続きを早く読みたいっ!』と思ってるなら、是非使うべきだな」
「タケル君はどんな使い方をしてるの?」
「そうだなぁ、気になった小説はとりあえずフォロー。そうしとかないと、後で読もうと思ったときにタイトルを忘れてるときがあるんだよね。まぁ、
「なるほど。私は現在進行形で読んでるものをフォローしてる。フラグみたいなものね。で、読み終わったら外すわ」
「ふーん、そんな使い方もあるんだ」
「私の印象だと、小説のフォローって結構入れ替わりが激しいのよね。毎日データを採ってるタケル君なら、その辺の事情は知ってるんでしょ?」
「PV数が多い作品においてはフォローの入れ替わりがかなり激しい。データを収集しているとき、もしフォローを外した人がいればログに表示させるようにしてるんだけど、1日で20人以上フォローが外れることもざらだ」
「それは全体の話かしら」
「違うよ。ある1作品だけ見ても、そう言う現象が起こるという話」
「マジでか」
「詳しくは調べてないけど、『あー、昨日の更新はストレスマックスだったのかな』とか思っちゃうね」
「ふーん、そうなんだ」
「と言う訳で、星、PV数、応援数やコメント数と様々な数字を見てきたが、主要なカクヨムの数字としては最後となる、小説フォロー数についてデータを見ていこう」
「分かったわ。でもタケル君、ユーザーの入れ替わりが激しいのよね? 統計的に綺麗な形が出てくるとは思えないんだけど」
「それは見たら分かるさ。まずは、全体の統計量を見て欲しい」
「了解」
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統計情報:小説フォロー数(2021年1月20日)
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総数:8,110,854フォロー
最大値:50,735フォロー
最小値:0フォロー
中央値:1フォロー
最頻値:0フォロー
(平均値:37.62フォロー)
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「中央値は1かー。下手したら0じゃないかと思ってたから、最悪ケースは回避されたわ」
「そうだね。復習しておくと、星、PV数、応援数、コメント数の中央値がそれぞれ★3、47PV、♡3、0コメントだから、星をつけるよりは多少気軽だけど、応援ボタンを押すよりはちょっとコストが高い様子が伺える」
「★より気軽ってどういうこと?」
「★3は1人で★3をつけることもできるけど、2人で★2と★1とか、3人で★1ずつという可能性もあるし」
「なるほど。そして気になってるのが、また括弧になってる平均値……」
「気がついた? 次はおなじみのフォロー数別作品数の分布だ。とくとご覧あれ」
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統計情報:フォロー数別作品数分布(出現率, 累計)
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0フォロー:96,749作品 (44.88%, 44.88%)
1フォロー:35,776作品 (16.59%, 61.47%)
2フォロー:17,582作品 (8.16%, 69.63%)
3フォロー:10,436作品 (4.84%, 74.47%)
4フォロー:7,200作品 (3.34%, 77.81%)
5フォロー:5,243作品 (2.43%, 80.24%)
6フォロー:3,924作品 (1.82%, 82.06%)
7フォロー:3,211作品 (1.49%, 83.55%)
8フォロー:2,585作品 (1.20%, 84.75%)
9フォロー:2,139作品 (0.99%, 85.74%)
10フォロー:1,760作品 (0.82%, 86.56%)
11フォロー:1,561作品 (0.72%, 87.28%)
12フォロー:1,349作品 (0.63%, 87.91%)
13フォロー:1,243作品 (0.58%, 88.48%)
14フォロー:1,069作品 (0.50%, 88.98%)
15フォロー:1,017作品 (0.47%, 89.45%)
16フォロー:856作品 (0.40%, 89.85%)
17フォロー:770作品 (0.36%, 90.20%)
18フォロー:733作品 (0.34%, 90.54%)
……
566フォロー:1作品 (0.00%, 98.99%)
567フォロー:4作品 (0.00%, 99.00%)
568フォロー:5作品 (0.00%, 99.00%)
……
43,199フォロー:1作品 (0.00%, 100.00%)
44,666フォロー:1作品 (0.00%, 100.00%)
50,735フォロー:1作品 (0.00%, 100.00%)
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合計:215,590作品 (100.00%)
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「この通り、フォロー数も『べき乗則』に従っている。綺麗な『べき乗則』に従っている。大事なことなので2度言ってみた」
「確認だけど、結構入れ替わり激しいのよね?」
「あくまで印象論だけどな。その辺はちゃんとデータを解析した方がいいかもしれない。
さて、ここで『べき乗則』の『スケール不変性』を確認するために、2020年3月に採ったデータを見ておこう」
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統計情報:小説フォロー数(2020年3月28日)
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総数:4,321,049フォロー
最大値:37,092フォロー
最小値:0フォロー
中央値:1フォロー
最頻値:0フォロー
(平均値:25.80フォロー)
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統計情報:フォロー数別作品数分布(出現率, 累計)
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0フォロー:74,667作品 (44.59%, 44.59%)
1フォロー:28,439作品 (16.98%, 61.57%)
2フォロー:14,182作品 (8.47%, 70.04%)
3フォロー:8,644作品 (5.16%, 75.20%)
4フォロー:5,827作品 (3.48%, 78.68%)
5フォロー:4,229作品 (2.53%, 81.21%)
6フォロー:3,246作品 (1.94%, 83.15%)
7フォロー:2,483作品 (1.48%, 84.63%)
8フォロー:2,020作品 (1.21%, 85.84%)
9フォロー:1,663作品 (0.99%, 86.83%)
10フォロー:1,414作品 (0.84%, 87.67%)
11フォロー:1,242作品 (0.74%, 88.42%)
12フォロー:1,048作品 (0.63%, 89.04%)
13フォロー:996作品 (0.59%, 89.64%)
14フォロー:789作品 (0.47%, 90.11%)
15フォロー:728作品 (0.43%, 90.54%)
……
566フォロー:1作品 (0.00%, 98.99%)
567フォロー:4作品 (0.00%, 99.00%)
568フォロー:5作品 (0.00%, 99.00%)
……
36,231フォロー:1作品 (0.00%, 100.00%)
36,971フォロー:1作品 (0.00%, 100.00%)
37,092フォロー:1作品 (0.00%, 100.00%)
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合計:167,455作品 (100.00%)
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「驚いた。またもや中央値が一致してる!」
「もちろん時間が経過しているため最大値などに差は出ているが、規格化してスケールを合わせてやるとグラフの形はほぼ一致する。つまり、値の変化が早かろうが遅かろうが、『べき乗則』の本質的な部分においてはほとんど関係無かったわけだ」
「うーむ、なかなか手強いわね、『べき乗則』……」
「と言う訳で、カクヨムの指標は全て『べき乗則』に支配されていると言うのがカクヨムの真実だ」
「どういう感想を言えばいいか困るわね。『べき乗則』を連呼してる割には、どんな性質を持ってるのか全然知らないし」
「それについては、統計の応用編で追々見ていくことにしよう。色々便利なんだ」
「分かったわ。それにしても、基本的な指標だけで結構な話数使ったわねー。これで終わりかしら?」
「まさか! まだまだ続くよ。俺に
「今日は全体的にスベってるよ? プログラムでもミスしてたし、きっと疲れてるんだわ。早く寝なさいっ」
「はい……」
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今日の研究ノートまとめ
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・フォロー数の分布も『べき乗則』に従っている
・変化の速さは本質的な部分に影響を与えない
・カクヨムの指標は全て『べき乗則』に支配されていた!
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