第3話 飛翔と龍核


 (飛翔!)


 ラファニールが心の中で叫んだと同時に、彼は抵抗を受けない水に入っているかのような感覚になった。そのような感覚になった正体が飛翔スキルである。


 説明しよう!飛翔スキルとは、魔力を体内に入り巡らせる事によって、空気中にある魔力とスキルを使っている間だけ、似たような体になり、空気中にある魔力が抵抗を受けずに宙を飛んでいるという現象を再現し、飛べるようになるスキルである。

by作者。作者の説明であるため、ラファニールはこの事は知らないよ。←ここ大事!テストに出ます!!


 なんだ!驚いたらファニールは体をくねらせる。すると、体がそのとうりに、正確には、地面から少しだけ浮いていて、体をくねらせていた。


 すごいな!ラファニールは心からそう思っていた。理由はもちろん、物理法則を無視して、自分の体が自由に動くからだ。少し体を動かしてコツを掴んだラファニールは自分の好きなように動いてみようと思った。


 体を蛇のようにうねらせて、空を泳ぐように飛ぶ。または、空中をタイヤのようにくるくると回って飛ぶ。


 龍核スキルを使ってみるかと。考えながら、あらかた飛ぶのに満足したラファニールは、自分の卵の殻がある所に戻って行った。そして、スキルを使おうとしていた。


 (龍核!)


 心の中で叫ぶと、頭の中に自分が今、目や耳などから得られている情報がすべて、統括され、頭の中に飛び込んで来る。視界内の物を細かい座標軸に配置するようなもの。そして、その情報をすべて把握しているような感覚。今のラファニールは龍なので、それ相応に内臓器官も発達しているため、人間の脳では耐えられないほどの情報量すらも、把握できてしまう。どこに何があるのかが手に取る様にわかるのだ。

 

 自分のスキルの把握が終わったラファニールは満足し、空を飛びながら龍核を使ったらどうなるのかと疑問を抱き、それを実行する。


(飛翔)


 スキルで空中に浮かぶ。二回目の飛翔スキル発動だが、最初の飛翔でコツを掴んだおかげで簡単に移動できる。そして、自分の卵の殻があるところから10m程上昇したところで龍核を使う。






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最近流行りの異世界転生をしたけど転生先が龍だった Mito-tyan @Mito-tyan

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