第3話 異世界 アスラ

「まず名を改めて欲しい、その名は地球のものであり我が世界アスラには持って行けぬのだ、そして名はその方らの体を表す、それにより与える技能も多少なりかわるのだ。」


「よくわからねぇが俺は寅でいいぞ」


「漢字がないからトラになるがよいかの?」


「構わねぇぜ!寅は強そうだろグハハハ」


「ンー私は桂の木から取られた名、セルシ…決まったセルシで頼む」


「セルシディフィラムからかの フォフォフォ なかなか善き名じゃて博識じゃの」


「僕はヒロシのヒロでいいっスよ!」


「俺はリュウで構わないです。」


「決まったの!それでじゃが技能としてはそれぞれの今までの経験は考慮される、じゃが一部銃やら爆発物等の知識は無くなる。良いなこれは世界の不安定に繋がる恐れが有るものは持ち込めん。技能は後で各自確認するんじゃそれと新たに覚えし技能もあるじゃろ、まぁそれはこれからの努力次第じゃな。努力は地球よりは報われる世界じゃからの」


「神様有り難うございます。我が隊もここまでして頂き感謝に堪えません。これよりは神様を敬い神社でも作りましょう。」


「フォフォフォ それは楽しみじゃなセルシよ待っておるよ。そろそろ時間じゃの、それぞれの人生を楽しむがよい、妻を娶り、子を成すがよい!ではまたいずれの。」


ブォーン!と言う静かな音と共に神様は消え俺たちが居た場所が暗転しはじめる、そして気が付くと…


「どうやら着いたらしいぜセルシ隊長」


「隊長は止めてくれもう隊長ではないのだから。しかしここはどこだ?洞窟の中なのはわかるが」


「まぁいきなり外を彷徨くのは悪手だからここはいつものようにやるのが一番ですよ隊長!」


「全くリュウまで止めてくれ本当に」


「でもセルシ隊長はアスラに来たって隊長には変わらないですよ。俺たちにとってはいつまでも隊長っすから」


「仕方ない。では指示を発令する、ヒロこの辺りの現状確認、リュウは食糧の確保をヒロと共に行動し行う。トラは洞窟内の安全確認を私と行う以上!」


「了解であります!」


こうして私達のアスラ生活が始まろうとしていた。


「さぁトラ洞窟の奥へ安全確認に行くぞ」


「おっす!」



















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