第2話 召された…
「…ン?目覚めただと!?俺は死んだはず?」
「先輩起きましたか?」
「博じゃないか!えっ?隊長までなぜ?」
「ここは天国なのか?しかし他の仲間がおらんようだが?」
「オホッン!良いかね君たちここは所謂審判の間とでも言おうかの、君らを待っておったのだ、わしは神と呼ばれる存在みたいなもんじゃ君らにはその友情と仲間を労る優しさそして何者にも代えがたい勇気を見せて貰った。ここで輪廻へと入るには余りに惜しい。そこで是非とも我が世界に赴き再び生き抜いて貰いたい。恐ろしい獣もおる、盗賊や民を害する貴族や王族もおる。だが生き抜いて貰いたいのじゃ、そして人の生きる様を我が世界の民に見せて欲しいのじゃ、我が世界の民は非力ではないが希望が少ないのじゃ、勇者になれとは言わぬ、一筋の希望となり民の光となって欲しい。そしてもう一人どうしてもと言う者がおっての、君らを待っておったのだ、もうよいぞ出てくるがよい。」
「藤堂さん!」
「よう!お前ら、そして隊長!不肖この藤堂先に死んだ事悔やんでも悔やみきれぬ。本来なれば皆と輪廻へと向かわねばならぬのを神様に無理を承知で頼み込み隊長以下龍三、博を待って居たわけだ。」
「本当に強情なやつじゃて、安心して先に行っておれと言ったが全く聞く耳をもたんのだこやつ」
「ハハハ 藤堂さんらしいや。神様まで困らせるとは…でも藤堂さん待っていてくれて有り難うございます。」
「やめろやめろ、藤堂さんなんて空々しい呼び方はもうするな!寅蔵でいい。」
「じゃあ寅さんで!」
「全く、博はいきなり馴れ馴れしいやつだ。」
「ハハハハ!」
「寅良かったのか?俺たちと来てしまって、生まれ変わるのが遅れるぞ。」
「桂さん今さらですよ。俺はこの部隊が家族なんですよ、嫁もいない親父やお袋も時期にこっちの世話になる、なら俺は家族の側に居るのが筋ってもんすよ」
「有り難う寅!」
「ではこれより転移して貰うにあたり幾つか説明致すゆえよく聞いて欲しい。」
審判の間?とやらで出会った藤堂さんと俺達は異世界とやらに行くらしい。まぁこの部隊なら何処へなりと行こうが、やって行けるそんな自信が少なくとも皆有るようだった。そして神様からの説明が始まろうとしていた。
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