とにかく彼女がほしい、合コンとかマッチングアプリとかじゃなく自然な出会いを経た上で彼女がほしい、コンビニバイトの大学生・持田くん。
彼はある日、『世松野タナア』という奇怪な名前を名乗る見知らぬ女子から告白されます。
しかも彼女、様子がおかしい。
罰ゲームなのか、それとも何かの勧誘なのか?!
テンポの良いモノローグや会話が、リアルで面白いです。
明かされる衝撃の事実から、ハッピーエンド(多分)へ向かうオチまで、怒涛の展開。
まるでジェットコースターのように、最初から最後まで楽しかったです。
はたして持田くんは、彼女ができるんでしょうか?
あと、やっぱりこれは何らかの罰ゲームだったんだと思いました。幸あれ……!
すごく面白かったです!!
恐らくこの小説の半分くらいが、『いかに彼女が欲しいか』とかそんな感じの魂の叫びですね。仕方ないんですよ、大学生ってそういう生き物ですから(そうなの?)。
だけどね、この主人公の彼、まぁモテてはいないわけですけど、決して悪い子ではないんですよ。お地蔵さんに手を合わせますしね。おばちゃんくらいになるとそういうのすごくポイント高いから。あとそうね、出されたものは全部食べるとかね、ちゃんとシャツをしまうとかね、靴のかかとを踏まないとか、そういうのもポイント高いです。何の話をしているんだ私は。
まぁとにかくそんな彼ですから(そんな彼ではない)、見ている子はちゃんと見ているわけです。
そんなこんなで彼の目の前に現れたのは、世松野タナアさんという、なかなかにパンチの効いたお名前を持つカワイコちゃん。
果たして彼女の目的とは!?
本当に宗教の勧誘なのか?!
持田君は壺を買わされてしまうのか!?