彼はとにかく彼女がほしい

恐らくこの小説の半分くらいが、『いかに彼女が欲しいか』とかそんな感じの魂の叫びですね。仕方ないんですよ、大学生ってそういう生き物ですから(そうなの?)。

だけどね、この主人公の彼、まぁモテてはいないわけですけど、決して悪い子ではないんですよ。お地蔵さんに手を合わせますしね。おばちゃんくらいになるとそういうのすごくポイント高いから。あとそうね、出されたものは全部食べるとかね、ちゃんとシャツをしまうとかね、靴のかかとを踏まないとか、そういうのもポイント高いです。何の話をしているんだ私は。

まぁとにかくそんな彼ですから(そんな彼ではない)、見ている子はちゃんと見ているわけです。

そんなこんなで彼の目の前に現れたのは、世松野タナアさんという、なかなかにパンチの効いたお名前を持つカワイコちゃん。

果たして彼女の目的とは!?
本当に宗教の勧誘なのか?!
持田君は壺を買わされてしまうのか!?

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