軽いキャラ紹介『ネタバレ注意』

主要キャラ紹介『ネタバレ注意』





 リュウデリア・ルイン・アルマデュラ


 本作の主人公


 ──────特徴


 四足歩行が当たり前の龍の中で、人間のような姿をした突然変異。その姿によって奇形と見なされ、内包する魔力の悍ましさと合わせて実の親である親龍により生まれて間もなく捨てられた。


 孤独であったものの義理の母親である精霊によって育てられ人格を形成し、魔法を学んで強さを得た。





 ──────肉体的強さ・能力的強さ


 生まれ持った肉体は龍の中でも常軌を逸したものでありつつ、内包する魔力が底知れぬ程のもの。本人ですら総量を把握していない節がある。


 頭が非常に良く回転もかなり速い。瞬間記憶能力を持っており、それに加えて魔法の才能が非常に高いため、どんなに理不尽な力を持つ相手が居ようと戦いの中で学習し突破口を必ず見つけてしまう。元より高い戦闘能力を持ちながら類稀なる頭脳を持ち合わせているため、戦いに苦戦することがほとんどなく、それによって命を削り合うような戦いを求めている。


 頭が非常に良く回転もかなり速い。瞬間記憶能力を持っており、それに加えて魔法の才能が非常に高いため、どんなに理不尽な力を持つ相手が居ようと戦いの中で学習し突破口を必ず見つけてしまう。元より高い戦闘能力を持ちながら類稀なる頭脳を持ち合わせているため、戦いに苦戦することがほとんどなく、それによって命を削り合うような戦いを求めている。





 ──────性格


 非常に好戦的な性格をしており、傲岸不遜。己の考えを曲げることがなく、認めた者以外の他者の一切尽くを塵芥と評している。そのため同じ龍相手にも遠慮のない言葉を投げかけ対立することがほとんど。龍の王である龍王にすら敬意は払わず、思ったことを口にしている。龍王を守る精鋭部隊からは反感を買っていたが、絡まれるのが面倒という理由で一度皆殺しにしている。


 しかし認めた相手には甘い反面を持っている。そこには種族等は関係なく、例で言うならば義理の母親を痛めつけた同じ種族である人間の女を気に入り、施しを与えた。


 殺すということに何も感じておらず、それこそ本来の龍の闘争本能によるものと考えている。故に善良と悪辣の境が無く、悪を為し、それを咎められても考えを改めることがないため、悪性の強い悪龍と呼ばれたこともある。


 自身を愛してくれている神を心より愛しており、唯一の番として行動を供にしている。傷つけようとする者は何者であろうと容赦せず殺す。わかりやすい逆鱗。





 ──────その他特徴


 内包する魔力は鱗と同じ純黒であり、その真髄はその他を侵す侵蝕性の魔力。触れると純黒に侵蝕されていき、どんなに硬いものも脆弱となり無になる。その凶悪な魔力や悪性の強さ、敵対する者を残らず殲滅することから純黒なる『殲滅龍』と世に恐れられている。


 専用武器は刀。全て純黒に統一され、恐らく世界で最も鋭い武器として存在している。

 力が解放されて本来の力を取り戻すと理外の魔力総量となる。また、その他の総てを純黒に侵蝕する純黒なる魔力が周囲に牙を剥く。触れるだけで死ぬ領域が形成される。





 オリヴィア


 本作のヒロイン


 ──────特徴


 地球の地上とは別の次元に存在する神界と呼ばれる次元に住んでいた正真正銘本物の神。治癒を司る女神であり、神の中でもかなり位の高い存在。


 純白の長い髪が特徴的であり、瞳は朱い。容姿は凄まじく整っており、美を司る女神よりも美しいと言われていた。それにより神界を統べる最高神の妃にさせられるために攫われた経験を持つ。





 ──────肉体的強さ・能力的強さ


 肉体的には人間とさして変わらないものの、治癒を司っているとは思えない戦闘能力の高さを持つ。武器や徒手空拳による戦闘に於いて恐ろしいほどの才能を持っており、一度教わった技術や見聞きした技術を取り入れて自身のものにすることができる。


 治癒を司るだけあり、純白の治癒の光は死んでさえいなければ如何なる怪我であろうと完治させることができる。部位の欠損であろうと関係ないという、これ以上ない治癒の力を持つ。ただしそれはあくまで生きている者にのみ限り行使でき、死んでいる者の治癒を行うことができない。治癒するには手から発する純白の光で照らす必要があり、遠隔で治すことはできない。





 ──────性格


 神という人外であることから、他者の生死に興味が極めて薄い。特に認めた相手以外の死には極端に興味がなく、例え治せる怪我を見たとしても治さない。


 美しすぎる自身の容姿を面倒なものと認識している。あらゆる男神に言い寄られてきたため、容姿を晒すことをあまりしたがらない。そのため他者の目があるところでは基本、リュウデリアに貰った純黒のフード付きローブを身につけて顔を隠している。


 殺す行為について忌避感がなく、猟奇的な場面を見ても何とも思わない。そのため、気に入らない相手や邪魔をする者、愛する者を馬鹿にする者が居ると割と普通に殺そうとする。


 非常にクールな性格をしているため、神界ではあまり友神が居なかった。浅く広い交友関係よりも深く狭い、親しいものが少し居るだけで満足する。


 皆で騒がしくワイワイするのは得意ではなく、静かなところに居ると何もせずゆったりとした時間を過ごすことを好む。しかし、仲が良い者達とは時に騒がしく過ごすのも好き。





 ──────その他特徴


 リュウデリア・ルイン・アルマデュラのことを病的なほど愛しており、一目惚れしていた。リュウデリアには教えていないが、生まれて間もない頃に見つけては初対面するまでの100年近くをずっと神界から見ていた。


 神故に魔力がなく、魔法が使えないためリュウデリアの鱗を使って造った魔法の術式が編み込まれた純黒のローブを愛用しており、これにより頭の中で思い浮かべた簡単な魔法を使用することができる。


 ローブが無ければ満足に戦うことができないことを負い目を感じており、強いリュウデリアのために何か方法がないかいつも考えている。そのため、リュウデリアが激しい戦闘を行おうとした際には自分から進んでその場を退き、彼が自分が居るせいで集中できない状況を作らないように配慮する。





 クレア・ツイン・ユースティア


 ──────特徴


 リュウデリア・ルイン・アルマデュラと同じ人間に近い姿形をしているという突然変異。そのため同じような理由で親龍に捨てられた。


 澄み渡る青空よりも綺麗な蒼い鱗が特徴で、龍の中では線が細く雌の龍のような美しさを持っている。しかしそんな見た目とは裏腹に言葉遣いは乱暴。


 リュウデリアのように誰かに育てられず、孤独に生きてきた。魔法は襲ってきた人間の魔法を見ただけで覚えて学修し、独自に修得した。言語は人間が話しているのを盗み聞き、特徴を覚えて完璧に扱えるようになった。


 知らない単語は捕まえた人間から聞き出した後に殺すという行為を何度も繰り返して覚えていった。





 ──────肉体的強さ・能力的強さ


 魔法の中でも扱いが難しいとされている風の魔法を得意としている。流れる風の動きや障害物等を完璧に把握しなければ使用することができないため、魔法の操作技術はリュウデリアよりも上。しかし本人は神業の風読みを息をするような感覚で行う。


 線が細い雌の龍のような見た目をしているものの、その他の龍とは比べ物にならない力を持っている。しかしリュウデリア達と比べると1番非力。自分でも力では絶対に勝てないことを理解している。


 3匹の突然変異の龍の中で最も広範囲に均等な高火力の魔法を使用することができる。風の魔法を1番得意としているもののその他の属性の魔法も全て扱える。ただし魔法の解析系は苦手としており、得意としているリュウデリアに投げることが多い。





 ──────性格


 非常に好戦的かつ獰猛。弱い者はどこまでいこうと弱い者と蔑んでおり、同じ龍であろうと気に食わなければ即座に殺す残忍な一面を持っている。


 怒りやすく、気に入らないと最も激昂しやすい。





 ──────その他特徴


 過去に風を司る風神を直接喰ったことによりクレアという存在がパワーアップした。全体的な能力の底上げに伴い、魔力量や魔法の強さも破格のものとなった。


 リュウデリアとは友の誓いを交わしており、親しい者同士ということで居る場所が大凡掴める。


 広範囲に災害とも言える暴風を巻き起こし、命を奪う凶風となることから世界中で『轟嵐龍』と恐れられている。リュウデリアと同じ最優先討伐対象となっているものの、未だ挑もうという者は現れていない。


 専用武器は扇子の形をしており、解放して本来の力を取り戻すと蒼い凶風が超広範囲危険地帯を生み出す。その中ではクレアが全てとなり、それ以外は単なるそれ以外と化す。





 バルガス・ゼハタ・ジュリエヌス


 ──────特徴


 リュウデリア・ルイン・アルマデュラ、クレア・ツイン・ユースティアと同じ、人間に近い姿形をしているという突然変異。他の2匹と同じ理由で親龍に捨てられた。


 血よりも赫い鱗が特徴で、3匹の中で最も体格に恵まれている。人間風に言うならば筋骨隆々。単純な腕力のみならばリュウデリアをも凌ぐ怪力の持ち主。


 言語は虐めてきた龍を返り討ちにして喋っている言葉を覚え、後に脅し、言葉を教えさせたあとに殺した。





 ──────肉体的強さ・能力的強さ


 筋力に関して龍の中でも恐らくトップのもの。筋力という限定的なものだけで言えばリュウデリアをも凌ぐ怪力。しかし鱗の硬さではリュウデリアに負ける。


 全属性の魔法の中でも特に破壊力が高いとされている雷の魔法を最も得意としている。あまり広範囲に対する攻撃は得意ではなく、狭い範囲に超火力の赫雷を放つことの方が多い。雷というだけあり、魔法の速度でもトップレベルであり、魔法の一撃による瞬間火力もトップレベル。





 ──────性格  


 リュウデリアとクレアと合わせた3匹の中では比較的温厚。しかし敵対する者に対しては一切の容赦と躊躇いがないことは変わらない。また、殺す行為についてもリュウデリア達同様生物の本来あるべき行為という認識なので咎められようと改めさせることが不可能。


 体格に見合わず、一番温厚であり静かな場所が好き。ただし雷の轟く音は子守唄代わりになる。




 ──────その他特徴


 喋ることが得意ではないのでゆっくりと話すのが特徴。


 発せられる雷は鱗の色と同じ赫い色の赫雷となる。通常の雷とは違い同じ魔力量を込めても数段上の威力を発揮する特異な雷を使用する。


 クレアと同じく雷を司る雷神を喰ったことで存在がパワーアップした。


 一点集中型の魔法攻撃が赫雷の真価を発揮し、その破壊力は他の追随を許さない。どれだけ強固な守りも尽く粉砕さ破壊するその姿から、世界中から『破壊龍』と呼ばれ恐れられている。


 専用武器は無骨な金鎚。破壊力が桁違いなバルガスに最も適した武器の形であり、解放すると破壊を司っていると言っても過言ではない赫雷を全身から発生させて纏う。その影響だけで広範囲に危険地帯を生み出す。





 スリーシャ


 ──────特徴


 数百年を生きる自然から生まれた精霊。その中でも普通の精霊よりも上の位となる上位精霊。


 生まれて間もなくで捨てられたリュウデリアを小さな精霊達が見つけ、つれてきたことから保護して育て、義理の母親となる。言語や魔法を教えた。


 人間に拷問を受けた過去があり、人間が苦手。見た目は美しい少女らしさが残る女性だが、中身は人外であるので人間やその他に類する種族の生死の価値観が合わない。人畜無害そうな見た目に反し、殺しを厭わない残酷さを持つ。


 小さな精霊からお母さんと呼ばれているが、実際に産んだわけではなく、先に生まれて長い年月を生き、母親のような存在であることからお母さんと呼ばれている。


 リュウデリアを自分の息子として深く愛している。





 ──────肉体的強さ・能力的強さ


 生まれ持った才能なのか、魔法ではなく、魔力すら使わずに自然を操ることができる。頼むだけで自然が何を放ってでも頼まれたことを実行する。リュウデリアに魔法ではなく奇跡か何かの類と言われていた。


 肉体は人間とさして変わらない。内包する魔力は生きた年月に比例するので膨大な量を保有している。自然を操ったり、強化したりする緑系の魔法を主に扱う。相手の精神などに影響を与える精神系魔法はほとんど使えない。雷や炎といった魔法も得意ではなく、使えるとしても初級程度のもの。ただし、膨大な魔力を注ぎ込めば擬似的に上級魔法に匹敵する威力にすることができる。





 ──────性格


 極めて温厚。声を大きくして怒ったことがない。怒っても少し頬を膨らませてムスッとした程度。ただし、怒りは蓄積していくタイプであり、臨界点を超えた場合どうなるかわからない。育てられたリュウデリアは、実際に見たことはないが、スリーシャを本気で怒らせたら手がつけられなくなるだろうと言っている。


 小さな精霊達から母親として慕われていたこともあり、ほんわかとした空気を纏っている。自然と共に居たこともあり、リュウデリア、バルガス、クレアから傍に居ると自然に囲まれているようで安心すると言われ、よく周りに集まられていた。そういう時は決まって困ったように微笑みながら撫でる。





 ──────その他特徴


 息子であるリュウデリアを深く愛しているオリヴィアにとても高い好感度を抱いている。神が相手ということもあり基本様つけで呼んでいるが、そろそろ様を付けないでオリヴィアと呼んでくれないか?と相談されて焦っている。


 リュウデリアの手により、自然から抽出された莫大な魔力を使用して数千年現れなかった自然を司る『精霊王』となった。内包する魔力だけならば専用武器を解放したバルガスとクレアよりも莫大。『精霊王』となったことでより深く自然を理解できるようになり、ある意味自然と一体となっている。


『精霊王』に至ることができる非常に稀有な存在だったものの、『精霊王』になるためのキッカケや想いがなかったことから上位精霊のまま過ごしできた。ただ、その才能はリュウデリアにバレていたのでいずれは強制的に至っていた。





 小さな精霊(ミリ)


 ──────特徴


 比較的生まれたばかりの精霊。それでも百年以上生きていたりするので見た目と反した年齢。


 とても小さく手の平サイズ。女の子と男の子の両方居て、ミリは女の子。見た目に反し百年以上生きているリュウデリアよりも年上で、歳だけで言うならお姉ちゃん。ただし精神年齢は負けている。


 人を導いてくれそうな見た目だがイタズラ好きであり、リュウデリアにイタズラしては怒られてよく泣いている。けどやっちゃう。


 人外であるので目の前で人間が死んでもなんとも思わない。猟奇的な殺人現場を見てもお菓子を美味しそうに頬張れる。





 ──────肉体的強さ・能力的強さ


 精霊へ進化していないので強さはない。使える魔法も初級から中級にかけて。肉体も小さく弱いため、人前には基本姿を現すことがない。


 弱いので魔力を限界まで搾取されてしまうと死んでしまう。つまり魔力を使い切る=死となる。





 ──────性格


 極めて温厚。イタズラが好きで、怒られてお仕置きされてもついやってしまう。


 自然が好きで、誰かに踏まれで枯れてしまった花などを見ると悲しい気持ちになる。そういう時はそっと魔法を使って栄養を与え、持ち直すようにしてあげる。


 ミリは楽しいことが大好きなため、それを共有しようとしてリュウデリアに突撃をかます。うざがられるが、何だかんだ付き合ってくれる弟が好きで甘えてしまう。





 ──────その他特徴


 リュウデリアのお姉ちゃんとして自覚しているが、リュウデリアからはアホな妹扱いをされて気に入らない。どっちが上なのかは永遠の戦いだと思ってムンっとしている。


 ミリはリュウデリアと共に育った小さな精霊達の最後の生き残り。偶にみんなと遊んだ記憶が蘇り悲しくなるが、そういう時はリュウデリアに抱きついて眠る。そうすると嫌なことを忘れられるから。


 母親のようなスリーシャが大好きで憧れ。いつかはあんな風になりたいと思っている。それで弟のリュウデリアに甘えさせてあげて、お姉ちゃん力を見せつけてやる!と意気込んでいるが、進化するのはまだ先になりそう。

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