第79話  頂上到着






「俺の征■道を塞ぐ塵芥■情■図に乗る■ァッ!!殲滅■て皆殺しに■てや■ッ!!塵■の痴れ者■がァ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッ!!!!」




 蓄積していった心へのストレス。つまりは怒り。それが四天神のカオラスとストランの攻撃によって溢れ出し、体から内包する莫大な魔力の一端を放出して咆哮した。




 力ある神、四天神の2柱は刮目して見ることとなる。地上に住む龍の、最強たる所以となる御業を。




「──────■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッ!!!!!!」




「くっ……この威圧感は……ッ!!カオラスッ!!私も連れてあの龍から距離を──────」


「──────かはッ!?」


「カオラス……ッ!?」




 擬似世界から脱出し、地に着地したストランは、解き放たれた魔力とがらりと変わったリュウデリアの気配に悍ましい何かを感じ取ってその場から一旦離脱するため、声を張り上げながら指示を飛ばさそうとして、隣に居たカオラスを肉薄にして腹部に右拳を捻じ込んでいるリュウデリアを見た。


 速過ぎた。擬似世界での動きならば自身の目にも捉えられていた。なのに今度は見えなかった。一瞬でカオラスを殴り飛ばしたリュウデリアは、残った右の黄金の瞳を妖しく光らせてギラつかせながら、その場から跳躍して吹き飛んでいったカオラスの後を追い掛けていった。


 ストランに斬られた傷口から血が溢れている。跳躍して飛んでいる空中では溢れた血が置いて行かれ、行き場を失って地面に落ちていった。カオラスは吹き飛ばされている最中、消し飛んでいるのでは?としか思えない、感覚の無くなった腹部を押さえてごぽりと血を吐き出した。


 残像すらも捉えられず、何時の間にか拳が捻じ込まれていた。リュウデリアの体に風穴を開けた空間ごと削る球を設置する暇も無く、そして空間を繋げた転移をするのも間に合わず、無防備な状態で殴られた。


 あと一撃でも受けたら指先1つ動かせなくなる。それだけのダメージをたった一撃で貰ってしまった。やはりあの龍に近接は仕掛けなくて良かったのだと、自身の判断が間違っていなかった事を確信した。そしてそんな時、視線の先にリュウデリアが現れた。跳躍だけで追い付いたのだ。


 怒りと殺意しか宿っていない黄金の瞳と視線が合った瞬間、カオラスの心の中には殺されるという思いしかなかった。自身は殺され、相手は殺すことしか眼中にない。それを察してしまったと同時に、リュウデリアが人差し指を向け、その先端から小さな純黒の球体を形成して放った。




「──────『第■の疑■的黒■太■リィンテブル・ヴィディシオン・フレア』」




「──────ッ!!」




 飛んできた小さな純黒の球体が着弾すると、黒き太陽を顕現させた。大地を捲き込みながらドーム型に灼熱の魔力が広がり、後のその場には丸いスプーンで抉った後のような大きなクレーターが出来上がっていた。それを確認したカオラスは、受けていれば塵も残らないとゾッとした。




「何なんだ……あの龍は──────」




「──────『動くな』」




 カオラスは魔法が当たらなかったことへの安堵からホッとした気持ちになっていた。しかし次の瞬間には体は一切動かなくなる。振り返る事も出来ず、腕や脚はおろか、眼球すらも全く動かなかった。この力は見覚えがある。同じ四天神であった言葉の神が使っていた権能だ。そんな、そんなことがあるのか……?頭の中で驚愕と疑問を抱く。


 やったのは確実にあの龍だ。このまま動かない状態でいれば殺される。しかし動かないのは体だけ。肉体とは関係無い空間を司る権能は使える。カオラスは声がした背後に向けて、空間を削る球を創造して撃ち放とうとした。だがそんなことをむざむざ赦す相手ではない。




「──────『権能の使用を禁ずる』」




「──────ッ!!」




 一言だ。たった一言で権能は使えなくなった。命を削った権能は純黒に対抗できる筈だった。だがそれは少し前の話。今ではもう、カオラスの権能の純黒に一方的に呑み込まれて塗り潰される。拮抗は赦さない。赦してくれない。全ては彼の思うがまま。


 もう少しで斃せると思っていたが、そんなことはなかったのだ。相手は何なのかはもう……神である自身にすら解らなかった。動くことも出来ず、声を発せられず、権能すら機能しない。戦場の案山子そのものと化したカオラスは、純黒の業火に焼き尽くされる。焼ける痛みを味わいながら、逃げることも足掻く事も出来ず、完全消滅をした。


 四天神の1柱、空間の神は死んだ。神界に戻ってきた事で戦いの神も囲い込んでいたが、数多く居た彼等は、何時の間にかリュウデリアによって燃やされて死に絶えていた。ストランは何が起きているのか把握しきれていない。四天神が次々と殺されていくので助太刀に入り、追い詰めていると確信していた。だが今やこの有様だ。


 周囲には戦いの神など1柱も居らず、居るのは自身とリュウデリアだけ。自身は傷を負っていない。武器である刀を取られただけだ。それに対してリュウデリアは全身切り傷やら削られているところだらけで、右翼と左腕が無い。どう考えても優勢を取れるダメージ差だ。なのに何故だろう。勝てる未来を想像することが出来ない。


 カオラスを殺し終えたリュウデリアが、50メートル程先に降り立つ。背後には世界樹があり、背を向けて向かって行けば目的の場所へ辿り着ける。なのに彼は、踵を返す様子も無く、ゆっくりと胸に突き刺さった刀に手を掛けて引き抜いた。


 刀身が、柄が、鍔が、神器の刀が彼の手の中で純黒に侵蝕されて染められていく。純黒の刀に変えられ、それを上に持ち上げて構えた。刀で武器な以上、使うために存在するのだから、リュウデリアが上段に構えても何らおかしいものではない。なのに何故だろうか。その姿に、気配に、寒気が止まらない。謎の恐怖で脚が竦んで動けないストランに、一刀の元振り下ろされた。




「──────死■て■い改■ろ」




「お前は……いっ……たい………──────」




「──────ッ!?ッぶね!?」


「──────ッ!!斬れる……ところだった……ッ!!」




 刀は、振り下ろし終えると同時に、刀身に罅を入れながら粉々に砕け散った。人が造り使う人器と比べて圧倒的に壊れない耐久性を持つ神器が、リュウデリアの一刀の強さに負けて砕け散る。純黒で補強までしていたというのに、この有様である。そして振り下ろされたことで、刀から放たれた斬撃は、絶大な威力を見せつけた。


 純黒の薄い斬撃による光りが一直線に伸びていた。無限に続く神界故に、龍の視力を以てしても捉えきれない地平線の彼方まで純黒の衝撃波は飛んでいき、その高さは見上げなくてはならない遙か数千メートルにまで及んだ。直線上にあるものは、何の抵抗も無く両断した。岩も木も神獣も神も黄金の鎧も何もかも。


 そして直線上にはクレアとバルガスまでも居た。ゾクリとする何かを感じ取って間一髪回避した。自分達を囲んでいる戦いの神は避けきれずに数百ばかり両断されたが、純黒の斬撃による光りで、リュウデリアの仕業であることは知っている。故に、何とふざけた威力のものを飛ばしているんだと嘆息する。


 ストランは涙を流していた。恐怖に負けたからではない。最後の光景に、リュウデリアの一刀を見ることが出来たからだ。左腕が無く、体には穴が開き、体には幾つもの裂傷があって尚、その動きは滑らかで、力強く、そして強かった。こんな者が居るとは思わなかった。惜しむらくは、彼も剣術を修めていて欲しかった。その思いが最後となって意識は暗闇に呑まれ、体は正中線で縦に両断され、絶命した。




「……っ……ごぼッ……待っていろ……オリヴィア。あと少しだ……」




 四天神を全て殺し、溢れ出た怒りが治まったリュウデリアは背後へ振り返って上を見上げる。真下からでは到底頂上が見えない高さを持つ世界樹。その天辺に、彼の求めるオリヴィアは居る。囚われている。連れ攫われている。


 斬られた傷から大量の血が流れ、向こうの景色が見えてしまう体に開いた風穴からも、血が溢れ落ちていく。それらを無くなった左腕同様凍らせて塞いでおく。口からもばちゃりと赤黒い血を吐き出すが、右腕で雑に拭ってからその場にしゃがみ込む。


 所々半円に削られている脚を力ませると、無くなった筋肉の部分が激痛を奔らせるが、唸り声も上げずに跳躍した。数百メートル跳んで、そのまま魔法で空を飛ぶ。翼は右側のものが斬り落とされているので使えないのだ。


 血を流しすぎた事で、視界が少し霞んでくる。体のあちこちが痛くて、痛みが強すぎて明確にどこが痛いのかすらも解らない。有ったはずの左腕の右翼が無いのは違和感しかなく、この状態で最高神とやらに勝てるのか自問自答したくなる。だがしない。オリヴィアを取り返すと決めたのだから。


 空を飛び続けて数分後、リュウデリアは巨大な宮殿が建てられている世界樹の頂上に降り立ったのだった。少し心許ない足取りではあるが、それでも一歩一歩確実に、オリヴィアの元へと向かっていた。


















「──────このっ!!」


「もう!誰か此処から出しなさいよっ!!」


「これだけやって傷一つ付かないわね。押しても引いても駄目。もしかしてまた外から施錠されているのかしら」




 宮殿の中の、とある一室では酒の神レツェル、料理の神リーニス、智恵の神ラファンダの3柱……オリヴィアの友神達が黄金の扉に向けて椅子であったり、壊した最高神デヴィノスを模した像の欠片を投げ付けていた。オリヴィアが連れて行かれたというのに、自分達は同じ場所へは連れて行かれず、こうして待機させられていた部屋に閉じ込められていた。


 オリヴィアが心配だ。それ以上に今何が起きているのか解らない。宮殿内が慌ただしくなって数時間。レツェルもリーニスもラファンダも、扉の向こうから聞こえてくる微かな声を聴いて判断するしかないのだ。


 黄金の扉は硬くて、何をぶつけても傷一つ付かない。押しても引いてもビクともしないのだ。窓はあっても、何者かによって鉄格子が創造されて取り付けられている。まあ犯人は最高神のデヴィノスなのだが、それを知れば3柱は怒り狂う事だろう。


 元々、オリヴィアが神界に戻ってくる事になったのは、自分達の所為なのだ。友神であると解るなり問答無用でこの宮殿に連れて来られて監禁され、それをオリヴィアに見せて脅しを掛けることで、こんな事になっている。気になる奴が出来たから神界から出て行くと言って少し。ガールズトークをすれば、気になると言っていた相手にベタ惚れで幸せそうな表情をしていた。


 誕生した瞬間からあまりの美しさを体現した美貌に、綺麗な体の曲線美。それに反応しない男神は居らず、数多の求婚を受けたが、終ぞ首を縦に振ることはなかった。それに彼女は、モテるのにそれを鼻に掛ける事はなく、話し掛ければ返してくれて、こうして仲の良い友神にもなれた。


 オリヴィアはとても良い子なのだ。話を聞いてくれるし、相談にも乗ってくれる。喋っていると楽しくて、4柱で話していれば話題が尽きなくて困ったものだ。そんな彼女を、美貌だけで妃にすると宣い、無理矢理迫ろうとする最高神が憎い。全て自分の想うがままだという思考回路がクソほど嫌い。率直に言って死んで欲しい。


 3柱はどうにかこの部屋から出て行こうとして、悉くを失敗を終わらせて肩で息をついていると、外が更に騒がしくなった事に気が付く。そして、ばごん……と、扉が音を立てた。外から何か強い衝撃を受けたようで、驚いた3柱は後ろに下がって肩を寄せ合い、武器になりそうなものを手に取った。




「なに……?なんなの……?」


「この音……もしかして扉を叩いてる……?」


「叩いているんじゃなくて、これは殴っている音じゃないかしら。気をつけて、何が来るか解らないわよ」




 ばごん……ばごん……と、大きな音が響いて、あれだけ傷一つ付けられなかった黄金の扉が拉げて壊れていく。相当な力だ。一体誰がやっているというのか。緊張しながら肩を寄せ合って固まる3柱を余所に、最後の一撃が加えられて黄金の扉が折れ曲がり、強引に外された。


 黄金の扉を破壊して現れたのは、純黒の存在だった。知恵の神であるラファンダは眼鏡を指で押し上げながら目を細めて、その存在が地上の龍であると理解し、耳打ちでリーニスとレツェルに教えた。そして、純黒の存在改めリュウデリアが、一目瞭然で傷だらけであることに気が付き、ある推測が頭を過った。


 まさか、此処に来るまでに戦ってきたというのか。最高神が住まうこの宮殿は不埒な輩が近付かないように、許可無き者が来ようとすれば四天神が黙ってはいない。なのにその四天神の姿は見えない。つまり……この龍は四天神すらも倒して此処まで来た?と。だが何の為にそんなことを……。




「──────オリヴィア……オリヴィアは……此処に居ない……か……」




「……ねぇ、リーニス、ラファンダ。もしかしてオリヴィアが気になってる相手って……」


「格好良くて、でも可愛くて、ものすごく強いって……」


「それに、オリヴィアは人間とも何とも言ってなかったわね……。感じからしてオリヴィアを探しているし……恐らく思っている通りだと思うわよ」




 部屋の中に入って、潰れている左目が見れない死角を補う為に、首を回して右眼で部屋を見回してオリヴィアを探している。気配で探そうにも、途轍もなく巨大な気配に紛れて何処に要るのか特定出来ていないのだ。


 ラファンダ達は、リュウデリアがオリヴィアの話していた相手なのだと確信した。まさか人間ですらなかったとは思わなかったが、確かに話していた通り強いようだ。いや、強すぎる。四天神を倒して此処まで来るのは、地上で住む生物として異常な強さだと言ってもいい。


 敵ではないということは解った。扉も壊してくれたので外に出て行くことが出来る。だが3柱はすぐに出て行くことはしなかった。彼女達の目的もオリヴィアであり、デヴィノスが玉座の間に連れて行ったことは知っている。


 こんなボロボロの龍を、確実に消しに来るだろうデヴィノスの元へ連れて行くのは忍びないが、案内してあげようと一歩踏み出すと、見回していた顔をこちらに向け、右眼でギラリと睨み付けられた。気配が殺伐としたものへと変わり、手が震えて嫌な汗が額に流れた。でも、敵ではないと示す為に両手を上げて膝を床についた。




「大丈夫よ、私達は敵じゃない」


「私達はオリヴィアの友達。だから此処に監禁されていたの。扉を壊してくれてありがとう」


「そんなあなたにお願いがあるの。私達がオリヴィアの居るだろう場所へ案内するから、一緒に連れて行って。……お願い。オリヴィアは私達の大切な……大切なっ……友神なのよっ」


「……っ……ぐぶっ……ごぼっ……はぁ……はぁ……嘘は……ついていない……か……はぁ…………さっさと……案内しろ。変なことをすれば……お前達は殺す」


「えぇ。それで構わないわ。……ほら、私達に掴まって?支えてあげるから」




 グラグラと揺れて歩いているリュウデリアを心配してラファンダ達が傍によって肩を貸したり、支えたりする。その時に、体が傷だらけなのを目にした。遠目からでも解るのに、近付くと更に傷だらけであるし、凍っているが大きな裂傷、良く見れば穴も開いている。知恵の神であるラファンダは、その傷と焦点が合っていない右眼を見て、悲痛そうな表情をした。


 きっと、この龍は限界に近い筈だ。なのに、地上で突然に攫われたのだろうオリヴィアを取り戻すために、此処まで来た。それは他の2柱にも伝わったのか、少し顔を伏せて目尻に涙を浮かべた。そして、リュウデリアを支えながら部屋を出ると、通路の惨状に息を呑む。


 宮殿に仕えている神達がそこらに転がって死んでいた。血塗れになり、流れた血が通路の床を赤黒く染め上げており、壁や天井にも血飛沫の後がついていた。武器を持つ神も関係無く、死体となって転がっている。それも完全に死んでいる。復活もしない。そんなことがこの龍には出来るのだと、支えている存在が巨大なものに思えてきた3柱は、出来るだけ死体を踏まないようにしながら、玉座の間を目指した。




「あと少し……あと少しでお前のところに辿り着くぞ……オリヴィア」




 ラファンダ、リーニス、レツェルに支えられながら、通路を歩いて玉座の間を目指すリュウデリアの視界はうっすらとぼやけ始めている。痛覚も麻痺しているようで痛みもそこまで感じなくなってきてしまった。






 だが、そんな彼の瞳にはやはり殺意と怒りが渦巻いており、それが向けられるのはデヴィノスであり、戦いは最終決戦へ突入しようとしていた。






 ──────────────────


 ラファンダ&リーニス&レツェル


 オリヴィアの友神であり、部屋に閉じ込められていた。窓はデヴィノスによって鉄格子が嵌められ、どうやっても出て来れなかった。だがリュウデリアが扉を力業で壊したので、彼を支えながら玉座の間を目指している。


 オリヴィアが気になる相手は強いと聞いていたが、いや……流石に強すぎでしょ!?ってなった。


 因みに、支えてあげようとしたら手を弾かれてしまって拒否されたが、倒れそうだしオリヴィアの想い人ならぬ想い龍なので無理矢理支えにいった。





 リュウデリア


 四天神との戦いでかなりのダメージを受けている。戦いの中で言葉の神が使っていた権能に似たものを魔法で再現している。血を流しすぎたので頭がクラクラするし痛みもそこまで痛く感じなくなってきているのは自覚している。


 ストランに刀を振り下ろす姿が洗練されて美しいと称されたが、リュウデリアはストランの動きを模倣していただけなので、自画自賛したようなもの。






 クレア&バルガス


 戦っている最中にとんでもなくヤバい気配を感じ取って回避したら、リュウデリアの斬撃が飛んできた。当たったら流石に両断されてたと察している。それと同時に怒気などが伝わってくるので、ブチギレてんなぁ……とも察している。




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