第53話  戦場への参加者




 王都を襲う魔物の大群の一体、赤いオーガ。本来の緑の体色をしたオーガは突然変異によって赤く、到底元がオーガだとは思えない程の剛力を誇った。背丈も高く、3メートルの個体が居れば珍しい部類なのに、赤いオーガは体長4メートルを越えていた。内包する魔力も膨大で、熟練度も高い。


 力がありながら、驕ることなく戦いに明け暮れたのだろう。単純な強さの中に、相手の心を折りにいく精神攻撃が含まれる。殺した人間を見せたり、見せしめにしたり、兎に角自身を優位に立たせる戦い方をしているのだ。


 いや、もしかしたらその戦い方が経験しなくても身に付いていたのかも知れない。何故なら赤いオーガは突然変異。何かを失って何かを得ている場合もあるだけに、色が違うだけということは、完全な突然変異なのだろう。何かを持って生まれた強化個体。つまりは理想に近いオーガだということだ。それならば、効率的な戦い方が身に付いていても不思議ではない。




「──────■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッ!!」




「やっぱりダメだ!俺達じゃ無──────」


「炎も氷も雷も効かないとかふざけ──────」


「ひ、ひぃ!?助け──────」


「こいつは強すぎ──────」




 赤オーガは近付いてくる人間を容赦なく殺した。冒険者の魔導士から撃ち込まれる炎魔法、氷魔法、雷魔法、土魔法、それらに一切ものともせず、終いには魔力で覆っていない腕で適当に払い除けた。ハエでも払うが如く、大した労力も割かない程度の動きで、渾身の魔法が弾かれたのだ。


 魔力で防御もしたトバンが、咄嗟であり尚且つAランクの魔物との戦闘後だったことを加味しても、たったの一撃で戦闘不能にしてみせた。更に加えてその時の殴打には魔力を纏わせていない。素の力でAランク冒険者を叩きのめした。剛力以前に肉体が強靭すぎた。並の者では歯が立たないとはこの事だろう。


 殴られれば体が弾けて四散し、血の霧が散布される。蹴られれば達磨だるま落としのように、接触した部分が吹き飛んでしまう。魔力を溜めて放っただけでも、人間の体を消し飛ばすには十分過ぎる破壊力を持つ。次々と無差別に殺されていく者達を見ていると、このオーガの赤は戦っている内に血を浴びすぎて赤になったのではと、根拠のない妄想をしてしまう。


 戦場に居る以上、赤オーガも斃さなくてはならない。放っておけば岸壁内へと侵入し、王都を目指してしまうだろう。そうなったら最後、この赤オーガを止められる者は居ない。断言してもいい。殆どの兵士は出ているし、冒険者は全員此処に居る。万が一の為に王の近くに居る兵士は居るが、10人も居ない。


 王都のギルドに居る冒険者の中で、最もランクが高いのがAランクのトバンだった。あと3人居たが、オリヴィアにやられて動けないし戦えない。元々慢心を抱えているので赤オーガと接敵してもすぐに殺されていただろう。


 それだけの強さを持つ赤オーガは、勝てないと悟って後退る人間に見向きもせず、立ち止まったオリヴィアの方へと歩みより、前までやって来て見下ろしている。純黒のローブが目だったのと、強い気配と魔力を感じたからだ。好戦的な赤オーガは、それだけでオリヴィアに目をつけて、こうして近付いた。


 自然界の戦いに於いて開始の合図やゴングは無い。ふとした時に始まるのだ。オリヴィアの事を4メートルの巨体故に見下ろし、卑しい笑みを浮かべていた赤オーガは、左拳を握って腕を引き、振り下ろした。他とは違う強さの気配を感じたので、今回は魔力を伴った殴打だ。上から叩き付けて潰してやろうという魂胆だった。




「この純黒のローブはな、打ち込まれた魔法と物理の威力を9割以上カットしてくれるんだ。それはローブに打ち込まれたらではなく、身に纏った私にその効果を齎す。つまり、お前の殴打の威力を9割削り、魔力による肉体強化を施せば……筋力に天と地ほどの差があっても指先一つで止められるということだ」


「──────ッ!?」


「解るか?──────お前は狙う相手を間違えたんだ」




 上から迫る大きく血に濡れた左拳を、右手の人差し指一つで止めた。魔力を伴った殴打は破壊力だと今戦場に居る魔物が繰り出す攻撃の中でトップレベルの威力となる。しかしその威力は今、9割以上を消されたことにより衝撃波すらも生み出さない。子供の殴打と何ら変わらない。


 肉体強化は覆わせる魔力が多ければ多いほど強くなる。つまり、元々ストックしている魔力が莫大である純黒のローブの魔力を使えば、非力なオリヴィアでも、殴打一つで人間を粉々に砕くことが出来る赤オーガを赤子扱い出来るのだ。


 押し込むことが出来ず、全く動かない拳に心底吃驚し、一瞬とはいえ困惑した赤オーガに、左手の人差し指を向ける。指先に生み出されるのは、純黒なる魔力で形成された小さな塊だった。見た目は心許ないだろう。しかし集束させている魔力量は膨大だ。目を凝らせば、小さな魔力の球体の周囲が、高濃度な魔力によって歪んで陽炎を創り出しているのが解る。


 凝縮した高濃度な魔力の解放をし、それに方向性を与える。目前に居る赤オーガへ向けての解放。計り知れない衝撃と魔力が襲い掛かる。だが赤オーガは鋭い勘と危機感知で咄嗟に右腕を伸ばして防御し、全力で後方へ跳躍した。それでも殺しきれなかった衝撃と魔力に呑み込まれて吹き飛ばされていった。


 戦場に響き渡るのは轟音。いや、爆発音とでも言うべきだろうか。戦闘中だった冒険者や兵士だけでなく、魔物まで意識が引っ張られた。地表が削れて岩が降り注ぐ。それをどうにか避けて安堵し、爆発音が発生した場所を見てみれば、先まで暴れ回って殺戮を繰り返していた赤オーガがうつ伏せに倒れ、右腕が肩から消し飛んでいた。


 大量の血を肩の断面から噴き出し、苦しげに唸り声をあげる。これをやったのは一体誰だ。あの赤オーガにあれ程のダメージを与えてみせたのは、冒険者か?兵士か?その疑問が頭に湧いて、口に出して疑問に答えてもらおうとして……やめた。見れば分かった。前方に純黒の風の刃を形成している者が居たから。この人に違いない。それが湧いた疑問に対する、何とも言えない漠然とした答えだった。




「……ッ!!~~~~~~~~ッ!!」


「私を狙っておきながら、それだけで済むとでも?私は敵に優しくないぞ。ほら死ね」


「──────ッ!!」




 目前に展開した純黒な風の刃が放たれた。縦に長い刃なので地を音も無く斬りながら向かってくる。これは受けたら死ぬ。そう直感した赤オーガは痛みなんてどうでもいいと、無理矢理痛む体を動かしてその場から跳躍した。うつ伏せの状態だったので、獣のような動きになったが、刃は寸前のところで回避した。腕が無くても問題ない。避けられる。


 戦いに対する意欲は消えていない。腕が消し飛んだが、だからといって恐怖して下がるわけがない。まだまだこれからだ。赤オーガは獰猛な笑みを浮かべて着地した瞬間、地を踏み砕きながらオリヴィアの元へと前進した。殴打がダメならば握り潰す。巨体に似合わない瞬足で突き進み、大きな赤い手を伸ばした。




「お前よりも速く動く者達を常に見ている私からすれば、お前の全速力はまるで遅いな。それと、風の刃はなにも一つとは言っていない」


「──────ッ!!」


「先の風の刃は誘導だ。お前が『避けきった』と安堵して隙を作る為のな。ほら、左脚だ」




 予兆を感じず、駆けている途中で風の刃に左脚が根元から斬り飛ばされた。斬り離された脚を前に出そうとして空振り、勢いそのままに転倒した。消し飛んでいる右腕に慣れておらず、両手で受け身を取ろうとして、残る左手が地面につく。そして空いた右側に頭が傾いて顔から地面を叩き付けられた。


 ガリガリと地表を顔で削りながら5メートルは進んだ。また血を噴き出しながら呻き声をあげて顔をあげる。勢い良くいったので顔中に擦り傷がついて、土が所々に付着している。先まで嬉々として人間を殺していたSランクの魔物には思えず、見る影も無い。単なる見せしめに甚振いたぶられている弱い魔物だ。


 それを知ってか知らずか、赤オーガは額にビキリと青筋を浮かべた。頭を落とせば終わったのに、態々わざわざ脚を狙ったのが、自身を舐めていると解ったのだろう。それに対する怒り。胸の奥に燻る怒りの激情を魔力に変え、口を大きく開けて解き放った。突然の攻撃には対処出来まい。


 殴打を受け止められた理由は解らないが、ほぼ全魔力を光線に変えて撃ち放った。今度はお前が消し飛ぶ番だ。赤オーガは額に青筋を浮かべながら卑しく嗤った。これで終わりだと。しかしその思いは叶わず、放った魔力砲とオリヴィアの間に、純黒の何かが舞い降りた。




「言っても解らんだろうが……私は『魔物使い』なんだ。使い魔が居てもおかしくないだろう?私よりも断然強くてかっこよくて可愛い……最強の使い魔が。なぁ?リュウちゃん」


「──────ふん。この程度の魔力なんぞ効かないと解っていながら俺を待つとはな。使い魔使いの荒いご主人サマだ」


「ふふっ」




 一薙ぎ。魔力砲とオリヴィアの間に空から舞い降りたリュウデリアが、煩わしそうに尻尾で適当に薙ぎ払うと、膨大な魔力の砲撃は途端に霧散した。有り得ない。あんな簡単に自身の魔力を打ち払う奴が居るはずが無い。そう思った赤オーガだが、彼も人間に対して同じ事をしている。所詮、上には上がいるということだ。例え、姿を偽っていようと、強い者はどこまでも強い。それだけだ。


 そもそも直撃したところで9割以上の削りと、貫通した場合の魔力及び魔法反射がついている純黒のローブを纏うオリヴィアには効かない。それでも、リュウデリアを待っていたことにやれやれと溜め息を吐きながら、しっかり来てくれた。


 可笑しそうに、でも嬉しそうにクスリと笑ったオリヴィアは、駆け出した。向かってくる彼女に意図を察したリュウデリアが振り返る。体格差からは考えられないだろう、オリヴィアは立ち上がって下げた両手を合わせた構えをするリュウデリアを踏み付けた。だが踏んだのは合わせた両手。


 力加減をしながら、リュウデリアは上空にオリヴィアを打ち上げた。魔法で飛ぶよりも速く上空400メートル地点に到達すると、イメージをして自身の背後に風の衝撃波を生み出した。推進力として衝撃波を利用し、急降下する。狙うは当然赤オーガ。最後のトドメを刺すべく落下している。


 確実に殺すつもりだと察した赤オーガが、ここにきて初めて顔が強張った。濃密な、確定された死。終わり。それが自身に降り掛かろうとしている。どんな生物も死の恐怖からは逃れられない。赤オーガとて、所詮はその程度だった。だから藻掻いてその場から逃げようとする。そんな赤オーガの頭を掴み、地面に叩き付けて縫い止めるたのが、リュウデリアだった。


 全く動かない。頭を掴んでいる小さな手の感触が、巨大な何かに思える。4メートルの体ですら真上を見上げなくては見えに大きな何かが、嘲笑の笑みを浮かべて見下ろしている。この恐怖の発生源は何だ。誰だと、どうにか縫い付けられたまま見上げて、リュウデリアの黄金の瞳と目があった。彼が赤オーガの耳元に顔を寄せて、誰にも聞こえない、赤オーガにしか聞こえない声で囁いた。




「何時までも強者の余韻に浸れるとでも思ったかァ?お前のような塵芥の虫風情が?身の程を弁えて死ね」


「──────ッ!!」


「言葉は解らずとも死の恐怖で悟ったか?良いことを教えてやろう。お前は、態々死の淵に足を踏み入れたのだ。ならば、死を甘んじて受けるのが道理だろう?フハハッ!──────弱いな、お前」




 どこまでも蔑んでいた。嘲て嗤った。お前の力は無意味で、無価値で、何の面白みも無い、死んで当然の存在だと。ケタケタと耳元で心底嗤うリュウデリアが、怖くて怖くて仕方なく、体をガタガタと揺らした。4メートルの巨体で、人の肩に乗っても違和感がないくらい小さな存在から与えられる気配だけで、ここまで恐怖した。


 正体は知れずとも、赤オーガは世界最強の存在、龍によって恐怖を与えられた。この世には滅多に顕現しない神によって甚振られた。あぁ……なんとオーガだろうか。手ずから殺してもらえるとは、なんと羨ましい存在だろうか。本来ならば自ら命を差し出す身分だというのに。故に死ね。突然変異といえど、オーガ如きがその栄誉に浸るのは烏滸がましい。


 400メートルの高さから魔法の衝撃波を使用した推進力を得て落下したオリヴィアが、地に縫い付けられて動けない赤オーガの頭に踵落としを打ち込んだ。魔力集束の解放とは比べ物にならない衝撃が発生し、血が揺れた。爆音と砂煙が発生し、視界が潰された。風に流れて砂煙が晴れると、そこにはクレーターが出来上がり、赤オーガの体はボロボロになって残っているものの、頭は潰れて無くなっていた。


 翼を広げて飛翔し、赤オーガに踵落としを決める寸前でその場を離れていたリュウデリアがクレーターの外に降り立つ。踵落としの破壊力を見て、いい感じだと頷いていると、ふわりと浮かんでいるオリヴィアが目の前に降り立って自身を抱き上げた。体を伝って右肩に乗ると、顎の下を人差し指でくすぐってくるので目を細めて受け入れた。




「ふふっ。ありがとう。あそこにオーガを留めて置いてくれただろう?」


「往生際が悪く、逃げようとしていたからな。ただ頭を掴んでいただけだ。礼を言う程でもない」


「それでも、ありがとうリュウデリア」


「……どういたしまして」




 顔をプイッと逸らしてしまったリュウデリアに、照れていると分かっているオリヴィアはクスクスと笑って頭を撫でた。とてもSランク相当の魔物を殺した後とは思えない、ほんわかした雰囲気が2人を包み込むがまだまだそこは戦場である。周囲の冒険者と兵士が驚いているのを知らぬフリをして、また歩いて魔物狩りを開始する。


 しかし歩いて移動して少ししたその時、リュウデリアが何かに反応して顔を上げた。目を細めて空を見上げている。こういう時は必ず何かある時だと把握しているオリヴィアは、静かにどうした?と問い掛けた。その問いに、一言で返した。




「──────龍の気配だ」

























 所変わり、オリヴィアとリュウデリアが赤オーガを見事斃した時、別の場所で適当に魔物を斃していたクレアとバルガスも龍の気配に気がついて顔を上げた。しかし訝しげな表情を浮かべる。気配がおかしいのだ。普通の龍に混じって、違う強い気配が混じっている。


 なんだこれはと思っていると、空から巨大な黒い炎弾が落ちてきて、王都を囲む岩壁の入口とその周辺を一気に吹き飛ばした。爆発音が鳴り響き、土煙が舞う。そこへ更に炎弾が撃ち込まれ、岩壁は破壊されていく。土煙が晴れた後には、王都が正面から丸見えになるほど、岩壁が破壊されていた。




「あーあ。オレ知ーらね。あの岩の壁ぶっ壊したのオレじゃねーし」


「……あの龍が……この魔物達を……けしかけさせたのかも……知れない……狙いはなんだ」


「それこそ知らねー。つかどうでもいいんだよンなこと。だってアイツ──────クソザコじゃん」




 強い気配が混じっていたとしても、本体は雑魚であると称したクレアは、どうでも良さそうに白けた表情になった。最初は気配がどうして混じっているのかと疑問を感じたが、本体がそこまで強くないと解ると、途端に興味が失せた。目的もどうだっていい。何せ全く興味が無いのだから。


 バルガスとて、疑問を持ちながら興味は無い。自身の前には決闘を挑んできた龍と同じ、殴打すれば終わる程度の者だからだ。そんな2匹とは別に、空から岩壁に攻撃を仕掛けてきた龍が急降下して戦場に降り立った。ばさりと灰色の翼と黒い炎で形成された翼を使って。片腕片脚も炎で形成されているその龍が降り立った瞬間、戦場は静謐なものと変貌した。そして、困惑と絶望が爆発する。




「ぁ……ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙……っ!!龍だァッ!!」


「なんで、なんで龍がこんなところに来るんだよ!!」


「無理だ死ぬ!!龍に勝てるわけないだろ!!」


「うわぁあああああああああああああああッ!!」




「──────リュウデリア……リュウデリアはどこだ!!此処に居るのは解っている!!さっさと出て来い!!」




「……ンだよ。その程度の気配察知すら出来ねーのかよ。ケッ、ホントにザコだな。仕方ねーから──────オレが遊んでやるよ」




 人間が困惑してから、絶望へと至り、命乞いが如く叫ぶ。魔物もカタカタと震えながら、行けと言わんばかりに破壊された岩壁に向かって駆け出した。恐怖で魔物は動かされていたのかと、横目で興味なさそうに見たクレアは、その場から上空へ飛翔し、体のサイズを元に戻して、現れた灰色の龍……シンの前へと降り立った。







 ちょうど暇していたんだ。そう語るニヤついた笑みを浮かべて、かかってこいと指先でジェスチャーをし、挑発したのだった。






 ──────────────────



 赤オーガ


 確かに強くて、戦場に居る人間を単騎で皆殺しに出来る素質があったが、オリヴィアに手を出したのが運の尽きだった。それさえしなければ放って置いてもらえた。






 オリヴィア


 オーガの攻撃を指先一つで止めた。魔法、物理の威力9割カットは、ローブではなく、ローブを身につけているオリヴィアに齎される効果。だから威力を殺して肉体強化で受け止められた。本来ならば自分で言ってたけど無理。


 最後の踵落としは、リュウデリアに手脚を使った戦い方も出来た方が良いと言われて教えてもらったものの一つ。





 リュウデリア


 オーガがオリヴィアの元に来たときには空へ飛んで観戦していた。魔力砲の時に求められていると察して降りた。


 踵落としを教えたのはリュウデリアで、図書館で本を読み漁っている時に、基本的な戦い方や人間の護身術の本があったので、軽く教えてみた。そしたら使ってくれたし、良い威力だったのでニッコリ。


 シンが来たことには気づいているけど、何でかクレアとバルガスのところへ行ったので疑問に思いながらことの成り行きを見ている。


 単純に気配を探りきれていないとは気づいていない。出来て当たり前だと思ってるから。





 クレア&バルガス


 適当に魔物を狩っていたら、何故かシンが前にやって来たので、へーと思った。それだけ。


 腕や脚、翼が黒い炎で出来ているのに疑問に思いながら、それが強い気配の正体かと納得した。


 暇潰しでクレアが遊ぶため、ワンチャンでリュウデリアの元に来る前に殺されるかも知れない。




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