第39話  戦いの中で

 



 風。地球上に於いて水平な空気の流れであり、気圧の高い所から低い所に向かって吹くもの。毎日世界中で吹いている風はそよ風などがある以上、風の魔法と言われても炎や雷といった、触れるだけで人体に悪影響を及ぼす属性よりも幾分か威力不足であったり、強そうという意識は抱かないだろう。


 獄炎。煉獄。業炎。文字に起こしたり、言うだけで強そうと思う他の属性に比べて、強風や疾風等という言葉がよく聞くだろう。だが風にも業風や極風というものがあり、風と一概にいっても様々なものがある。


 結局のところ何が言いたいのかと言うと、名前負けしているように思える“風”というのは、実際のところ強力な力の塊であるということだ。操作することも緻密な操作技術が必要になり、遮蔽物が少しあるだけで風の動きが変わってしまう。だが、そんな難しい魔法を手脚のように操り、死を招く風として在るのがクレアだ。


 蒼い魔法陣がリュウデリアの足下に現れて風が渦を巻き上げ始めた。世にも珍しい蒼い風が遙か上空まで渦を巻いて竜巻を発生させる。今居る場所は渦の中心。竜巻が攻撃となっている訳では無く、石礫も一緒に巻き上げて叩き付けてくる訳でも無い。何が目的なのかと探ったが、答を導き出すよりも身を以て知る方が早かった。




「…っ……ひゅ…ッ…!?こほ……っこほ………ッ!?」


「苦しいよなァ?巻き上がる風は酸素を奪う。お前が居るところは無酸素状態になってンだぜ。早くしねーと酸素不足で窒息死だな」


「……ッ……──────『廃棄されし凍結雹域ルミゥル・コウェンヘン』」


「……へぇ。オレの風を凍らせるたァ、流石だねェ」




 酸素不足によって呼吸困難を起こしたが、純黒の魔法陣を展開して天まで伸びる暴風の竜巻を一瞬で凍り付かせた。ぱきりと凍り付いて純黒の氷の塊となった竜巻は、内部からの衝撃で粉々に砕け散った。割れた純黒の氷の破片が空から降り注ぎ、心なしか気温が少し下がった気がする。雨にも思える氷の霰の中でリュウデリアが向かってくる。


 口の端を吊り上げながら、愉しそうに向かってくる。クレアは自身も同じように嗤っていることを自覚しながら、前方に爆風を発生させた。目前まで距離を詰めた純黒の手が伸びる。鋭い鋭利な爪で引き裂こうとしたのだろうが、風の壁によって動きは止まり、近付かせないように正面から叩き付けられる風に抗って腕を突き込もうとする。


 しかし腕は前に進まなかった。爆風による壁は強く、風の向きが対抗してきてリュウデリアの腕力でも無理だった。そこで物理による攻撃から魔法による攻撃に切り替えた。悟られないよう精密な魔力コントロールで魔法の発動に必要な魔力の溜めを誤魔化し、魔法陣の展開を破却して全身から純黒の雷を放出した。全方位、無差別放雷である。




「──────『殲滅龍の黒纏雷迸こくてんらいほう』ッ!!」


「──────スゥ……ッ!『轟嵐龍の風域・ゼロ』」




 雷は真空の中を流れていく事は出来ない。風で自身の周りの空気を固定し、風の爆弾を態と爆破させて空気を飛ばして真空状態を作る。するとリュウデリアの全身から迸る純黒の雷が、クレアの周囲に形成されたドーム型の真空空間を避けていった。風どころか空気の無い零の空間を意図的に作り出す魔法。


 但し、この魔法を使えば空気が無くなるので酸素も無く、呼吸が出来ないので発動する直前で大きく息を吸う必要がある。10秒程純黒の雷が放雷され続けたが、クレアには掠りともしなかった。これ以上は意味が無いと判断して放雷はやめた。放雷が終わるとクレアも真空空間を解いて息を吸う。10秒程度ならば何の問題も無い。仮にずっと放雷されて酸素が足りなくなっても別の魔法を使って拮抗状態を無理矢理解いた事だろう。


 リュウデリアは内心で感嘆とする。悟られないように魔力を操作したというのに、それを見抜いて放雷するよりも先に魔法を使って防いできた。恐らく、クレアは自身よりも魔力感知の能力が高く、魔力の操作技術も飛び抜けている。龍は魔法が得意で、修得さえすれば使えない魔法は殆ど無い。だが得手不得手が存在する。中でもリュウデリアは風系の魔法は余り使わないのだ。




「俺の動きを止める程の風魔法。実に素晴らしい。よくぞそれ程の技術を磨き上げた。俺はお前ほどの操作技術は持ち得ていない」


「そいつァどーも。お前だってあの魔力出力は尋常じゃねぇな。しかもお前の内包する魔力総量だ。有限が無限に感じる圧倒的底無しの魔力総量。俺の魔力も相当なモンだが、お前と比べたら足元にも及ばねぇだろ。それに……お前さては?器用な奴だぜ」


「お褒めに預かり光栄だ。話すのも吝かでは無いが、俺はそれより──────続きをしたいものだッ!!」


「はッはァッ!!こいやァッ!!」




 どちらも嬉々として魔法を撃ち放った。純黒なる魔力と蒼い魔力が衝突し、相手の命を奪わんと死神の鎌と化すのだ。嵐が生まれて暴風が吹き荒れる危険地帯の中心で戦う2匹は、その戦いの激しさとは裏腹に、遊んでいるようにも見えた。


























 バルガスは肉体派だ。逞しく太い腕や脚から繰り出される一撃は、龍にとっても必殺の力を秘めている。それ程の肉体を持つならば、動きが遅くても可笑しくは無いのだが、そんなことは無かった。速いのだ。バルガスは筋肉が発達しているにも拘わらず、超高速で動くことが出来る。


 全身を覆う鱗と同じ色の赫い雷、赫雷を纏えば更にその動きは加速する。威力も倍増し、魔力による肉体強化に重ね掛けの強さを発揮した。音よりも遙かに速い雷。その雷よりも速い赫雷。故にこれまでバルガスの動きの速さについて来れた者は皆無だった。突き付けられた決闘にも、ゼロコンマ9秒以内に勝利した。


 速さと力による純粋な破壊は、バルガスにとって自慢出来るものの一つだった。だが今、その速さについてきて、尚且つ同等の力を持つ存在が現れた。戦いが始まるゴングの代わりとなったリュウデリアの頬への一撃。全力ではないが、それなりの速度で動いた。しかし黄金の瞳が自身の動きを追い掛けてきた。


 防御しようと腕が持ち上げようとした事には気が付いた。だが笑みを深くして腕を上げることをやめたのだ。まるで態と受けたみたいに。いや、恐らく態となのだろう。頬の鱗が割れて血が流れ、触れてみて血を見た後に少し驚いていた。十中八九初めての負傷。なのに嬉々として向かってくる。


 つまり負傷したことが無かったのだ。だから傷から流れてくる血に驚いた。だがそれは納得出来る。殴った時の感触が、初めて感じる硬さだった。殴った手が痺れる程の。頭も破裂四散しなかった。首の筋肉のみで耐えてみせた。類い稀なる肉体の持ち主だ。




「ぐッ……ははッ!!」


「……がッ……ハハハ……ッ!!」




 赫い赫龍と純黒の黒龍が超至近距離で殴り合っていた。防御も回避も関係無く、固く握った拳で殴り、鋭利な爪を立てた手で切り裂き、長い尻尾を叩き付ける。脚で蹴りを叩き込んだりもする。只管近距離戦を仕掛けあっている。


 2匹のが一撃入れる度に周囲へ衝撃が奔る。地面が少しずつ砕けて岩が隆起し、砕ける。その一撃を他の龍が受ければ一瞬でその命を散らされる事だろう。それを受け続けられるのは、攻撃が触れる刹那、当たる範囲のみに膨大な魔力で防御して威力を最低限まで落としているからだ。だがそれでも余りある攻撃の威力がやって来る。数打てば鈍痛が体内に留まる。




「──────フンッ!!」


「ぐァ……ッ!!はははッ……次は俺だッ!!」


「ぐぶ……ッ!!」




 赫雷を纏った左拳が右頬に打ち込まれた。魔力を当たると読んだ場所へ厚めに纏わせ、拳が触れると赫雷が爆ぜた。迸る赫雷が厚めに設定していない体の部位まで影響を及ぼし、体が軽く痺れる。右頬を厚めに魔力を集めたと言っても、そもそも鎧のように魔力を全身に覆わせていた。防御態勢は十分だったが、赫雷は貫通してきた。


 何という電力だろうか。土が触れただけで真っ黒に焼けるほどのものだ。魔力の防御が無ければ鱗の奥にある肉が焼け焦げてしまうかも知れない。でも避けない。殴られた以上殴り返した。


 純黒なる魔力をゆらりと纏わせた右拳がバルガスの左頬へ打ち込まれた。返しの一撃。だがその纏わせている魔力が見た目、察知出来るものよりもより濃密で、打ち込まれた瞬間後ろへ仰け反るほどの威力があり、純黒なる魔力が触れた部分が侵蝕される。まるでその部分が自身の肉体の一部では無いようだ。触れ続ければ純黒に呑み込まれる。だが敢えて殴り合うのだ。今度はもっと濃い魔力で覆えば良い。


 殴打すれば鱗に罅が入り、爪を使って引っ掻き、切り裂けば鱗が斬れる。それを交互にやり合っていて、2匹は少しずつではあるが全身を傷だらけにしていた。今まで何をされようと無傷だったというのに、最初とは一目瞭然で違う。血を流して痛みを感じながら戦っている。


 腕、脚、腹部、頬、リュウデリアの全身のあらゆる場所で赫雷が帯電している。雷とは訳が違う膨大な魔力によって形成される赫雷は、魔力で覆っているのに、その上からダメージを与えてくる。逆にバルガスはあらゆる場所が純黒に侵蝕されて、少しずつ動きが鈍くなっていた。




「帯電しているだけで、俺にダメージを与えてくる赫雷。何という威力だ。破壊龍とは良く言ったものだ。お前の殴打一つ食らえば、そこらの雑魚ではまず耐えられまい。速度も感嘆とさせられる。纏う赫雷の魔力が1だとして、俺は5の魔力を使用しなければお前に速度に対抗出来ない。実に素晴らしい速度と破壊力だ」


「……お前も……その魔力総量、そして質量と侵蝕性は脅威だ。触れられた部分が侵蝕され……まるで自分のモノでは無いようだ。私の速度にもついてくる……今まで居なかった……攻撃にも耐える……打った手が痺れる程の硬度……素晴らしい」


「侵蝕か……確かにこれは無差別なものだ。少し使うだけで他の生物や無生物が純黒に呑み込まれる。日常では使いづらいが、こういった戦いでは良い力を発揮する。早くしなければ呑み込まれて死ぬぞ?」


「……だが、私はこの戦いを……大いに楽しみたい。その為ならば……この程度……どうという事は無い」


「そうか……──────では再開だッ!!」


「……──────然りッ!!」




 体に帯電する赫雷を純黒なる魔力で覆い、侵蝕して消し去ったリュウデリアを見て、実に厄介な魔力だと思う。自身の魔力を呑み込むそれは、触れてもダメな代物。なのに相手は帯電したとしても消し去る事が出来る。不公平も良いところ。だが良い。戦いとはそういうものなのだから。


 純黒に染まっている拳を強く握り込み、向けられる殴打に対抗して拳を叩き付けた。衝突の瞬間に腕全体へ広がる衝撃と痛みは無視できるものでは無いが、実に心地良いものだと感じていた。



























 轟嵐龍と破壊龍が暴風と赫雷を生み出して戦っている。目まぐるしく変わる対戦相手で、風と雷という自然現象にも見られる属性。一見風では雷に対抗出来ないように思えるが、そんなことは無い。あの赫雷の軌道を逸らすことも防ぐことも出来る。


 寧ろ上手く攻撃が通らないのは雷の方だ。風よりも面での攻撃にも劣る雷は、一点集中の貫通型で勝負に出るのだが、どうも風の壁が破れない。強大な風のエネルギーを凝縮した風の守りは鉄壁で、雷が貫通することも出来ないのだ。だがそれは魔法で貫通を目指した場合である。身体ごと弾丸のように突貫した場合は、その限りでは無い。


 赫雷だけでは破れなかった風の壁が、バルガスの赫雷を伴った拳で破壊される。全力の防御だったのだが、いとも容易く破ったのでまた数で勝負に出ようと、自身とバルガスとの間に50枚の風の障壁を張った。しかしそれは全て破られた。30枚で辛うじてというレベルだったので、今回は50枚も張ったというのに、意味が無かった。


 いや、意味が無かったとまで言うと大袈裟か。完全に防ぎきる事は出来なかったが、殆どの威力を殺すことに成功している。この場に居る3匹の中でも一番非力なクレアでは、バルガスの本気の殴打は流石に堪える。最低でも威力を殺しておかねば、一撃で途轍もないダメージを負う事になる。




「……ッ!!づぁ゛……ッ!?マジかよ!あれだけ障壁叩き割っておきながらこの威力かッ!!」


「……お裾分け……だ」


「あぁ?……お前、中々の性格してやがんなオイ……ッ!」




 仕方ないので魔力の纏わせた両腕をクロスさせて、叩き付けられる拳を受けた。だが、殆どの威力を殺している筈なのに、クレアの体は後方へと仰け反った。脚が地を削って獣道を作り、100メートルは飛ばされて止まった。受けた腕が痛み、痺れる程度には残っていた拳の威力。とてもでは無いがノーガードでは受けられない。


 そしてバルガスからのお裾分けという言葉に首を傾げたが、両腕の違和感を感じて目を落とせば、触れられた部分に純黒が移り、侵蝕していた。何故かバルガスの体の所々が純黒になっているので不思議だったが、こういう事かと納得した。


 今のところ最もダメージが少ないクレアだったが、純黒を擦り付けられた事でそうも言ってられなくなった。魔力で抵抗しているが、確実に純黒の侵蝕が進んでいる。擦り付けてくるのもそうだが、侵蝕を完全に止められそうにない純黒を扱うリュウデリアの凶悪性にも舌打ちをした。




「お返しだぜ。受けてみなッ!!」


「……ッ!!」




 クレアが指を鳴らすと、バルガスの四方と真上に蒼い魔法陣が展開され、爆風が生み出された。周囲から一斉に向けられる爆風の所為で身動きが取れない。体を風の暴力で拘束されたことに舌打ちをしていると、クレアの方から違う魔力の動きを感じた。


 動けないバルガスを見ながら、ふぅっと息を吐き出す。すると息は蒼み掛かり、前で円を描き始める。吐息が円陣を作り出すと膨大な魔力が注ぎ込まれ、蒼い光りを発し始めた。マズいと思った時には、その円陣から蒼い光線が放たれた。風で身動きが取れないバルガスへ向けて。


 巨体である龍の体を簡単に呑み込める程の太さを持った蒼い光線が、地を削りながら向かってくる。風の力でその場に磔にされたバルガスは目を細め、流石に食らうのはマズいと判断して赫雷を解放した。全方位への放雷で真上と四方から放たれる風を無理矢理掻き消し、動きが取れるようになると、差し迫ってくる蒼い光線を両の腕で受け止めた。


 計り知れない威力と魔力を籠められた光線は、真っ正面からだというのにも拘わらずバルガスを押した。魔力を全身に漲らせ、赫雷すらも纏っている自身を押す蒼い光線に、踏ん張っている脚が地を滑りながらも受け止めている。このままでは押し切られるか、暴発で爆発に巻き込まれるかの2択しかない。


 そこでバルガスは気配を探り、後ろに向かって全力の力を使って蒼い光線を受け流した。軌道変更された蒼い光線は、バルガスの狙い通りに、こちらへ向かってきていたリュウデリアへと標的を変えた。だがある程度察知していたリュウデリアは、口内に溜めておいた純黒なる魔力を解放した。


 バルガスでも受け止めきれない膨大な魔力を籠めた蒼い光線は、純黒なる魔力に呑み込まれてしまい、衝突した時は少し拮抗したが、すぐに呑み込まれて押し負けた。太い純黒の光線が向かってくるが、バルガスとクレアは距離があったので避けることが出来た。標的を失った光線は直線的に突き進み、遠くにあった山を根刮ぎ吹き飛ばした。




「ったく……お前らタフすぎんだろ。どんだけ魔法ぶち込めば良いんだよ」


「……私の魔法も……然してダメージを与えられて……いない」


「タフと言ってもダメージを受けていない訳でも無く、魔法ではなくとも物理的にはダメージを受けている。だがそうだな……お前達も使?ここは一つ、勝負といこうか」


「──────良いぜ。ノってやるよ」


「──────構わない」




 またもや集まった3匹は、繰り出す攻撃が必殺の一撃だというのに有効打成り得ていないことで焦れったさを感じていた。確かに今までに無い強い相手に楽しさを感じてはいるものの、こうも拮抗しているとドカンと大きいものをキメたいと思うのは不自然では無いだろう。故に、ここで勝負に出る事となった。


 魔法を扱える者の中でも、世界的に極々選ばれた者のみが出来るという魔法の極致。リュウデリア、バルガス、クレアは両手の平を体の前で合わせ、体内に内包する魔力をこれでもかと使用し、魔法陣を足下に展開した。純黒の魔法陣。赫い魔法陣。蒼い魔法陣。この3つが範囲を広げていき、他の魔法陣に触れた瞬間拮抗し始めた。







「「「─────────術式展開」」」







 莫大な魔力が飛び散る。選ばれた者のみが使用を赦されるとされる魔法の極致。何の因果か、この場に居る3匹は、既にソレを己のものにしていた。何が起きるのか、何が起きてしまうのか。想像もつかない現象が今、始まろうとしていた。そして遂に3匹の戦いは終わりを迎えようとしており──────




























「だーっはははははははははははっ!!わっかっるぅー!アイツらオレ達の事呼び腐っておきながら……手脚となれ……とかほざきやがってよー!しょーもねー!オレが誰かの下につくとでも思ってンのかよバァーカ!!イモムシになって出直してこい!!」


「……私は……悍ましい貴様なんぞ要らないと言われ……決闘を申し込まれた。だが……アレ等は弱い。魔力も纏っていないのに……殴れば頭が弾けて死んだ……弱くて話にならなかった。行くだけ無駄……そして時間の無駄だった」


「はははははははは!!俺の時も悍ましいやら弱いやらお前の身には余るやら散々吠えられたが、精鋭の……何だったか……ハムだか何だかを殺したら途端に黙ったぞ!?スカイディアに居る龍は龍王を除いて脆弱過ぎてつまらんなァ!!」


「ふふっ。リュウデリアも楽しそうだなぁ」








 何時の間にか、あれだけ戦っていたリュウデリア、バルガス、クレアは、龍の実で作られた酒を飲みながら馬鹿笑いして宴をしていて、その様子をオリヴィアは微笑みながら見守っていた。









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