第4話  怒れる黒龍



 黒龍のリュウデリアは飛んでいた。広く爽やかな快晴の空を。大きな翼を力強く羽ばたかせて加速する。空気の壁を打ち破り、ソニックブームを引き起こす。今でこそ快晴であるが、雲があればリュウデリアの速度によって道を作るように消し飛ばされていただろう。


 飛行しながら目線だけを下げて陸地の方を見る。龍は翼を持っている以上大空を自由に飛ぶ。それも人間やその他の種族のように、基本地上で過ごしている者達では呼吸困難になる程高度な場所をだ。その為、龍は遙か上空から下の様子を見て確認するために、非常に優れた視力を持っている。


 黄金の瞳を細める。そうすれば次第に距離感が変わり、地上の様子がはっきりと見えるようになってきた。スリーシャが見守っていた森を抜け、木が生えていない荒野が見えてきた。緑の姿は無く、故に土の色に染まりきり、木らしい木は一本も無い。


 森が途切れて見えてきたのは荒野であった。取り敢えずは山を越えるという最初の目標がある以上、リュウデリアは荒野で降りることは無かった。そもそも食べ物が無さそうな荒野に降りたところで、食べるものを探して別の場所へ探しに移動することになる。そうなれば二度手間も良いところだ。


 リュウデリアは気持ち良さそうに空を飛んでいる。空を飛ぶことが出来る以上、飛ぶという行為はそもそも好きだ。鱗が風を切り裂く音や、普段は畳んでいる翼を伸び伸びと伸ばし、空気を掻く感触も良い。兎に角、リュウデリアは飛ぶことが好きだ。そして飛びながら下を見て、観察するのも中々に面白い。


 速度を上げたり減速させたりしながら飛んでいると、リュウデリアは知らぬ間に、横へと連なって壁のような形になっている標高2000メートル程の山を越えた。見えてくるのは反対側と同じ荒野だった。どうやら山の麓は木が生えづらい土のようだ。少しの間荒野が続けば、後は緑豊かな木々の群だった。


 見渡す限りの木。スリーシャが見守っている森よりも広大な為、これは樹海と呼ばれるものだろう。またしても木が鬱蒼と生えている場所か……と、リュウデリアは嘆息し、水の流れる川を探す。樹海である以上は食べ物はあるのだろう。他には必ず必要になると言っても過言ではない水がある場所が良い。


 暫く飛びながら水場を探していると、お目当てのものが見つかった。一条の川が流れている。水源があれば、その近くの良さそうな場所を見つけて住処とすればいい。リュウデリアは川を基点として周囲を捜索し、体の大きな自身でも住めるような場所を探す。すると、川に面して巨大な崖となっている場所を見つけた。




「……彼処あそこにするか」




 見上げて目を凝らさねば見えないような遙か上空から急降下し、リュウデリアは地面を目指した。空気が摩擦によって熱を帯び始めようとした段階で減速する域にまで降下し、地面スレスレで急停止した。風が舞って草木が大きく揺れる。リュウデリアを中心として円状に風は吹き、動物達が逃げていってしまった。


 ゆっくりと降り立ったリュウデリアは、崖を見上げる。見上げるほどの高さがあれば、二足歩行で移動する自身がそのまま入っていける入り口を作ることが出来る。満足そうに一度頷いて崖を見ると、左から右へ、崖の断面に手の平を翳すようにして振った。すると、リュウデリアがそのまま入っていっても全く問題ない大きさの穴が空いた。


 土が崩れて出来た穴だ。つまり、まだこれでは終わらない。崩れた事によって溜まった土がまだ残っているのだ。リュウデリアは背中の折り畳んでいた翼を広げて二度三度と軽く動かすと、適度な強さで前方の穴に目掛けて風を叩き付けた。轟音が響いて土煙が舞う。崩れた土を全て風圧で吹き飛ばしたのだ。


 魔法で軽く風を作って砂煙を晴らせると、見事な洞穴が出来上がった。満足そうに頷いた後、早速中へと入っていく。土は魔法で削ったので鮮やかなものだ。天然の洞窟のように凹凸があるわけではない。奥行きは取り敢えず深く作っておいた。眠る時は寝そべるため、長くなってしまうのだ。


 翼の大きさも考えて幅も広めにして作っている。今のリュウデリアの大きさならば少し大きいと感じてしまう大きさで作った洞穴は、とても満足のいくものだった。後はゆっくりする事が出来るものを作っていくだけだ。


 二足歩行だからといって常に立っているわけにもいかないので、土を操って椅子の形に固める。身長が10メートルもあるリュウデリアが使う椅子ともなると、普通のサイズの者達が見れば圧倒するサイズとなる。早速座ってみて調子を確かめ、改良が必要だと思えば形を変える。背もたれの角度が気に入らなければ、傾けたりして丁度良いところを模索した。


 そうして満足出来るものを作ると、全身の力を抜いて体を預ける。体の大きいリュウデリアはそれ相応の体重があるのだが、魔法で固めているので、そう簡単には崩れたりしない。座り心地が良い椅子を作れば、今度は寝床の準備である。


 椅子から腰を上げて洞穴から出る。鬱蒼と生えた木々の中へと入っていき、手頃な葉を掻き集めていく。両手で持ってもまだ足りないので、魔力を使って葉を浮かせて持ち上げ、洞穴へと戻っていった。ある程度決めていた場所の、洞穴の奥へと持ってきた葉を縦長に敷き、その上に寝そべる。固い土の感触を和らげているので大丈夫と判断すると、起き上がった。食べ物の準備をする為である。


 因みに、この椅子やベッドの知恵を与えたのはスリーシャである。こうした方が過ごしやすいし、負担にもならないと教えてくれたので、それを実践して作ってみれば、なるほど確かに楽になる。それからはリュウデリアはこうして、椅子やベッドを作るようになった。


 体の構造的に椅子を使う龍は居ないが、ベッドのように何かを敷いてその上に寝る……という習慣は実のところ龍にはある。少し人間のように思えても仕方ないが、それは人間に限らず動物もする行為だ。例えば鳥。鳥は眠ったり雛を育てたりする為の巣を作っている。四足獣も枯れ葉等の上で眠ってたりする事だってある。つまり実のところ、生き物として別にそう珍しいものではない。


 況してや自然界には、自身の巣を編んで作る者達だって居るくらいだ。体格差で劣っている分を罠を仕掛けて待ち伏せしたり、態と他の者が獲った獲物を横取りしたりと、単純に見えて、それぞれの個性を持っているのだ。


 話を戻す。リュウデリアは魔物を探して森の中へと入っていった。川の中を泳いでいる魚を食べても良いが、如何せん魚が小さい。川魚は捕って食べたところでリュウデリアの腹の足しにはなりはしないのだ。ならばどうするかという話になってくるのだが、リュウデリアはこの一年間である技術をものにした。


 いや、一年掛けて修得した訳では無く、元から出来ていたのだが、この場合は更に磨きを掛けたというべきだろう。体の大きなリュウデリアが満足する程の獲物ともなると、天然の動物達では小さすぎる。そこでリュウデリアが身に付けた技術というのが、魔力感知である。


 この世には魔力を持っていない者と持っている者に分かれる。例えば一般人などは魔力を持っていないとするならば、ギルドや傭兵等の魔物と戦う者達は魔力を持ち、魔法を使用する。そしてこの世に蔓延る魔物とは、必ず魔力をその身に宿しているものだ。


 リュウデリアはその魔力を遠くに居ようと感じ取り、発せられる魔力の質や強さや輪郭を捉える事によって魔力の持ち主の体の大きさや強さを測る事が出来るのだ。この技術によって体の大きな魔物を探す事が容易となった。無論、魔力を感知するので魔力を持たない者を感じ取る事は出来ないのだが、リュウデリアはそこもしっかりと考えていて、魔力で感知出来ないならば気配で探る……という方法も取ることが出来る。


 森の中を進みながら魔力を察知する。周囲に小さな魔物が居るが、それでは腹を満たす事は出来ない。少し感知領域を広げて索敵する。するとリュウデリアは大きな反応を察知した。魔力も豊富で図体も大きい。そんな都合の良い魔物を発見した。




「…………ッ?──────ッ!?」


「──────逃がさんッ!!」




 その場で少しだけしゃがみ込み、筋肉を軋ませて力み、その大きな体を更に見上げる程空中へと跳ばせた。大きな跳躍。脚が離れる瞬間に爆発が鳴り、目標の猪の姿をした魔物が何事かと、音のした方へと振り向いた。リュウデリアの胸元辺りまでの大きさを持つ猪の魔物は驚いているのだが、そんな猪の魔物が見ている先に、リュウデリアは居ない。


 音がすれば振り向く。それは魔物とて同じ行動。そして音のした高さへと視線が固定してしまうのも仕方が無いこと。故に跳躍して上から猪の魔物を狙っているリュウデリアに気が付かなかった。猪の魔物は影が自身の視界を覆い、暗くなった時に初めて、上に何かが居るのだと察した。


 眼球が上を向き、純黒の黒龍が空中で右腕を引き絞っているのを見て、四足獣としての素早さを利用した回避をしようとした。しかし行動に移すには、もう手遅れの状況でしかなかった。


 猪の魔物が片脚を上げ、一歩踏み出した瞬間……リュウデリアの立てて固められた四本の指が猪の魔物の頸に突き刺さった。鋭く尖った指先は容易に猪の魔物の分厚い毛皮を突き破り、この下の強靭な筋肉をも突き破った。そして脚が地面に付き、着地したと同時に左手で反対側の頸にも四本の指を突き立てた。


 猪の魔物の血が噴き出る。目を血走らせ、必死の形相でリュウデリアに突き立てられた指を引き抜こうと暴れるのだが、四本の指が肉に刺さった後、残った親指で肉を掴んでいるので外れるわけがない。万力のような握力で掴まれ、指がめり込んでいる。こんなに脳内を駆け巡る激痛を猪の魔物は体験したことが無かった。


 絶叫をあげ、口から血を吐き散らしながらリュウデリアを引き剥がそうとする。だが体格的にも重量的にも、そして何と言っても力的にも猪の魔物はリュウデリアに劣っている。剥がせない。激痛が奔る。ならばもうやることは一つしか無い。苦し紛れの悪足掻きである。


 正面に立っているリュウデリアは、両手を頸に突き立てていることで腹がガラ空きだ。四足獣と同じ四足での移動をしている猪の魔物は体の構造上突進がとても強力だ。太い大木だって頭突きで根元からへし折った事もある。故に、猪の魔物はリュウデリアの無防備な腹部へと全身全霊を掛けた突進を繰り出した。


 だが……猪の魔物は立派な二本の牙をリュウデリアの腹部へ突き立てた瞬間に理解する。嗚呼、自身は最初から勝ち目など皆無であったのだと。相手は絶対に敵うことが無い、強大な敵なのだと。


 無防備なリュウデリアの腹部へと牙を突き立てたはいいが、牙はリュウデリアの純黒の鱗を突き破る事はおろか、傷一つ付けることは敵わなかったのだ。牙が触れた瞬間、脳内に奔ったのは見上げても頂点が見えない巨大な岩であった。ビクともしない巨大な岩に敵うわけが無い。猪の魔物は頸から流れる大量の血により、思考が鈍くなり、最後には膝から崩れ落ち、動きを停止した。


 リュウデリアは突き立てた指を引き抜き、猪の魔物を横へと倒して寝かせる。そして人差し指を立てて猪の魔物の体をなぞっていくと、その箇所が綺麗に斬れていった。指先が鋭く尖っているので、まるで刃物のような役割をしているのだ。


 切れた皮膚の隙間から指を入れて皮膚だけを掴み、思い切り引っ張って剥がした。皮を食べても良いが、リュウデリアは猪の魔物の体毛が長く、それを口の中に入れるのが嫌だったので皮を剥いでいるのだ。皮を引き千切った事で見えてきた中の肉に牙を突き立てた。そして噛み千切って咀嚼する。


 大方の血は頸の傷から噴き出て血抜きになっていたが、それでも残っている血が滲み出てリュウデリアの口の周りを汚した。顎から血が滴りながら夢中になって捕食していく。そんな中、血の臭いを嗅ぎ付けたのか、狼の魔物が草むらの中に身を潜めながら目を光らせ、捕食中のリュウデリアの背後に忍び寄る。


 機会を窺う。狼の魔物の体長は5メートル程。リュウデリアとの体格差は2倍近いものがあるが、それでも狼の魔物は恐れを抱かなかった。その理由は仲間が居るから。他にも五匹の狼の魔物が違う方向から狙っているのだ。数で掛かれば斃すことが出来る。そういう自信に満ち溢れていた。


 ゆっくりと忍び寄っていき、リュウデリアが捕食するために頭を下げた瞬間、全くの同時に6方向から狼の魔物達が襲い掛かった。飛び掛かり、狙うは生き物共通の急所である頸。鋭く尖った牙を突き立てて、鋭利な爪を使ってその命を散らす。その後は仲間達とゆっくりと食べる。それで上手くいっていた。


 狼の魔物の視界がぐるりと回転している。目標に向かって一直線で向かい、目を離さなかったというのに、何時の間にか景色が高速で移り変わっていくのだ。何が起きているのが全く理解出来ていない。地面に落ちて少し転がり、回っていた視界が止まった。すると目の前に自身の体が横たわり、頸から大量の血を吹き出していた。頭は無い。何処にいったのだろうと考え、至る。そうだ、自身がその無くなった頭なのだ…と。


 全くの同時に襲い掛かり、全くの同時に六匹の狼の魔物の頸が落ちた。断面は綺麗な切り口だった。何が起きたのかやられた本人達にも全く理解出来ていない。それを察したのだろう。リュウデリアは猪の魔物の肉を引き千切りながら横目で見て、目の端を吊り上げて愉快そうに嗤った。


 頸しか見ていない狼の魔物達は気が付かなかったが、リュウデリアの長い尻尾が関係していた。魔力を練り上げて刃物のように形を変え、尻尾の先端に形成されていたのだ。その証拠に今も尻尾の先に片刃の刃物のような純黒の魔力が存在している。狼の魔物が絶命したと確信してから、魔力は虚空へ溶け込むように消えた。


 長い尻尾を円を描いて一振りした。魔力で形成した刃で狼の魔物の頸を狙っての一閃。それが狼の魔物が同時に頸が落ちた全容である。つまりリュウデリアは最初から狼の魔物達が自身を囲っている事を知っていた。場所も大きさもタイミングも全てが筒抜けだった。だから態と隙を晒していたのだった。狼の魔物達はその罠にまんまと掛かってしまったということだ。




「──────ははッ!ははははははははははははッ!!!!これで暫くの飯の心配は無いかァ?実にありがたいものだ。態々わざわざ食い物の方からやって来るのだから」




 リュウデリアは可笑しそうに嗤う。肉を食い千切って血を啜りながら。自然は弱肉強食。負ければ殺されて食われ、勝てば生きて食らう事が出来る。故にリュウデリアは生きて食らうのだ。それを責める者は居ない。責められる者は居ない。当然の権利。当然の摂理。当たり前の光景なのだ。故に、負ける…ということは誰であろうと平等にあるのだ。


 それがやって来たのはリュウデリアが自身の住処を見つけて100年が経った頃だった。10メートルだった体は25メートルにまで達していて、2倍以上の高さにまで達した。膨大な魔力も更に量は増え続けていった。何時しかリュウデリアが居る場所には何人も近付かなくなり、生物は捕食されるその瞬間を怯えて生きていた。


 リュウデリアはこの100年で、完全に樹海の王と化していた。誰も逆らわず、狙おうとも思わない。動物も魔物も彼を前にすれば全てが平等だった。そんな彼の元へ、懐かしき存在が現れた。100年前に世話になった森を見守る存在のスリーシャ。そのスリーシャと共に居た小さな精霊だった。


 しかしその精霊は小さな体をボロボロにしていて、擦り傷が目立ち、血を滲んでいる。涙を流して瞼は腫れ、急いできたのだろう息も荒かった。精霊は本当に突然やって来た。100年で更に磨かれた魔力の感知能力で小さな懐かしい魔力を感じ取っていたが、それがよろよろと力無く飛んでいた。何か様子がおかしいと察したリュウデリアだった。


 そして精霊がリュウデリアの元までやって来て、差し出された大きな掌の上に力無く降り立った。何があったのかと、そのボロボロな姿は如何したのだ、そう聞こうと口を開く前に、精霊は懇願するように声を振り絞った。




「──────おかあさんが……おかあさんが…っ!」


「…っ!スリーシャか…!スリーシャが如何した?」




「ひっく……ひっく………つ、つれ…!つれてかれちゃったよぉ…!“にんげん”に…つれてかれちゃったぁ…!!」




「──────何?」




 精霊から告げられた事を、リュウデリアは理解出来なかった。スリーシャは森を見守っている聖なる精霊。害を与える存在ではない。寧ろ、豊潤な魔素と空気を撒いていて森を豊かにしているのだ。そんな存在が何と言ったか。攫われた。攫われたと言ったか。


 瞬間、リュウデリアの脳裏に100年前の光景が投影された。まだ言葉も解らない自身に言葉を教え、魔法の基礎を教え、他よりも断然食べるリュウデリアの為に、森の恵みの多くを無償でくれた。優しく笑いかけてくれた。優しく教えてくれた。優しく見守ってくれた。そして、出て行く自身を見送ってくれた。そんな、リュウデリアには数少ない親しい存在を攫った……?





 リュウデリアの周囲は純黒の魔力に当てられ、純黒に侵食されていった。その異常が表すのは……リュウデリアの中で爆発し続けている大きな怒りの感情だった。





 小さな精霊を潰さないようにしながら両手で包み込み、背中の大きな翼を広げ、目にも止まらぬ速度で大空へと舞い上がった。上空には雷が鳴る真っ黒な雲が青空を隠す。まるでリュウデリアの怒りを表しているかのようだった。





 人間は間違いを犯した。人畜無害な精霊を攫うべきでは無かった。いや、そもそもその森に近付くべきでは無かった。だがもう手遅れだ。





 破滅は憤怒の表情を浮かべながら咆哮し、必ずや手を出した者達を殲滅しようと魔力を滾らせているのだから。






 ───────もう破滅を免れる手段は……無い。






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