三田とバイトとクソスマス
@10to10
12.24
バ「今さっきのお客さん、プレゼントいっぱいッスね」
三「お子さん喜びますね」
バ「なんか、今は高校生でも、いずれサンタになる日が来るんだろうなあ」
三「ちょっとちょっと気が早いですよクソガキ」
三「そのほっぺの絆創膏は何ですか」
バ「あ〜、トナカイと戦ってて」
三「へぇ楽しそうなイブですね」
バ「三田さんのお陰ッス!」
バ「今日こそ告られると思ったんだけどな、あの常連さんに」
三「なぜですか?」
バ「目でわかる。恋してる目。狙ってる目」
三「君に?」
バ「うん、モテるって大変だな〜!」
三「けどクリぼっちだから今レジ打ってるんですよね」
バ「今日OKしてから明日速攻でフッてやっても良かったのに〜」
三「あの常連さんはほっぺにクソデカ絆創膏ついてるクソガキに告る勇気なんて持ってないですよ」
バ「チキンだな〜、グリルで焼いて食べちゃうぞ!」
三「どの口が」
バ「三田さんは今年もクリぼっちっすよね」
三「うーん今年もが余計でしたね」
バ「今夜、一緒にいてあげましょ〜か??」
三「えぇ………。遠慮します」
バ「今変なこと考えた?」
三「勘のいいガキは嫌いです」
バ「キャー!キモ〜い!」
三「さっきから随分とやかましいBGMですね」
バ「いつもクリスマスソングなんか流さないクセに!」
三「年中はヤバいですよ」
バ「マライアキャリーを都合よく使いやがって!」
三「あの曲好きです」
バ「真夏の夜中に必ず聴くんスよ、オススメっす」
三「クリスマスに不謹慎ですね」
バ「三田さんってサンタさんとも読めるんスよ」
三「無縁すぎて悲しいです」
バ「クリスマスに不謹慎スよね!」
三「悲しいです」
バ「サンタって自分の分のプレゼント欲しくないんスカね?」
三「子供たちの笑顔ふんだくってんですよ」
バ「最高ッスね!」
三「最低ですよ」
バ「あっ、このチョコ会計良いですか?」
三「はい。……今日は奢ってあげますよ」
バ「え!?あの三田さんが!?嘘!?」
三「ガキは騒がないでください」
バ「やっぱりサンタさんって呼びます!サンタさん!」
三「騒がないでください」
三「.....なんですか」
バ「笑顔です」
三「プレゼントですか」
バ「はい!これで生きてください!」
三「虫の餌にだってなりませんね」
バ「三田さん三田さんがは虫以上だとおもうんですか?」
三「申し訳ございません」
三「お店空いてきましたね」
バ「チョコ食べちゃお」
三「じゃあ写真撮りますね」
バ「わ〜い!仲良くルール違反だ〜」
三「待ってくださいそのチョコお酒入りだったんですか」
バ「うん、バレたら終わりッス、三田さんが」
三「嵌められた……」
バ「もしバレたら、獄中婚しませんか?」
三「ロマンチックですね、バッグれます」
バ「今日泊めてほしいな〜」
三「いつも泊めてるみたいに言わないでください」
バ「何事も初回は常連のつもりで行くといいんスよ」
三「ひょっとして君の家は今日トナカイに占領されているんですか?」
バ「さっすが!察し良いッスね〜!」
三「……仕方ないですね、いいですよ」
バ「あざっす!!」
バ「嬉しいな〜、三田さんも嬉しいでしょ?」
三「クリぼっち回避するために利用し合うんですよね」
バ
バ「独りぼっちのサンタさんに、現役高校生をプレゼント」
三「ありがた迷惑ですよ」
バ「はぐらかすな〜」
三「クソガキにはわかりませんよ」
バ「わかりますよ」
三「何がですか?」
バ「目でわかる。」
三「恋してる目?」
バ「狙ってる目。」
三「勘のいいガキは嫌いです」
バ「キャー!サンタさ〜〜ん!!」
三田とバイトとクソスマス @10to10
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