魔法使いが出てくるお話。クリスマス自体が幻想的なイメージのある日なので、とても合っていると思う。番外編という事なので、本編も併せるともっと楽しめ理解が深まるのかなと感じた。
だが、この短編だけでは分らないという事ではない。登場人物が普段どんな人で、主人公と普段どんなやり取りをしているのかも、きちんと話の流れの中で分かるようになっている。魔法のある世界であるという世界観は、窓から人が入ってきたりすることで、表されていると思う。この物語は、ちょっと困った事態になってしまい、それを解決するために、主人公がその手立てを探すというストーリー。
大切だからこそ、大切な人の為に勇気を使うというのが素敵だなと思った。彼女は決して強いわけではないのだな、と感じたのは”すぐにスカートの裾を”という”すぐに”という部分。対応を急ぐというのは、急ぐべきだと判断したから。想像に過ぎないが、相手を怒らせてはいけないと感じたのではないかと思う。それも、大切な人を助けるために必要だから。愛の溢れる物語だと感じた。