71~80 今までに付けたタイトルの中で一番気に入っているものを教えてください。

71. 今までに付けたタイトルの中で一番気に入っているものを教えてください。(お題配布サイトから借りたタイトルの場合は、配布元を忘れずに表記してください。)

▼『青い魔女の通過儀礼』です。最初期は『パンダ模様の青い魔女(または「森の人」)』というタイトルで書いていました。各部の最終章で「○○○、×××(または「△△」)」というエピソードタイトルを付けているのはこの名残です。『青い魔女の通過儀礼』内のエピソードタイトルで気に入っているのは「痛みの在処はこの胸に」です。このエピソードタイトルは即決でこれと決まったので、かなり好きです。


72. 地の文は一人称と三人称のどちらが多いですか? また、どちらが書きやすいですか?

▼一人称が多いです。また一人称のほうが個人的には書きやすいです。詳しくはこちらhttps://kakuyomu.jp/works/1177354055393385575/episodes/1177354055393387855のURL先にて。


73. 地の文が一人称の場合、登場する他キャラの名前や設定をどのように紹介(表現)しますか?

▼基本的には登場人物同士で自己紹介させます。あとは又聞き的な感じで、出会う前にその登場人物の特徴や外見を印象づけるエピソードを第三者経由で提示し「すでに知っている人物」として扱います。この場合は自己紹介はしません。また、そのような描写で済ませるときは初対面で穏便な状況ではないことが容易に想定されるので、悪役の場合が多いです。その登場人物の背景情報については仮に設定していても作中では出さないという場合も多いので必要に応じて出したり出さなかったりしますが、このあたりは物語の展開上の要不要に関わってくるのであまり厳密に説明できないのがもどかしいところです。


74. 地の文が三人称の場合、キャラの名前は苗字と名前のどちらで表現しますか? 使い分けていますか?

▼三人称で書いたことはほとんどないのですが、お蔵入り作品のなかで数少ない三人称作品をあらためて読んでみると、男性を名字、女性を名前で書いていることが多いと気づきました。とくに近現代日本を舞台とした作品に顕著に現れているような気がします。一人称においては主人公と登場人物の距離感の関係で意識するしないとにかかわらず自然なかたちで描写できるかもしれませんが、三人称では意識しているべき部分だと思うので、もし今後三人称を書く場合はその点も念頭に置いておきたいと思います。


75. 会話シーンにおいて、地の文が挟まらずに会話だけが続いたとき、誰のセリフか分かりづらく感じることはありませんか? 自分の書いている文章がそのような状態になったとき、どのように解決していますか?

▼自分の作品の会話シーンで地の文が挟まらずに会話だけが続くシーンがめったに存在しないのでなんともいえませんが(作風による例外はあってほぼ台詞または内的独白で構成する意図があった『天の光はすべて文字』などはこの限りではないにせよ)、おそらく「だれの台詞かわからない」と思われるシーンもまたほとんどないのではないかと思います。


76. 上記に関連して、会話シーンにおいて、何行くらい会話が続いたら地の文を挟むようにしていますか?

▼これは行数に限りません。基本的には2、3回くらい台詞が重なった時点で「台詞が多いな」と感じはじめるので描写を挟むようにしています。また例えば【「台詞」地の文「台詞」】というふうに、同じ段落内で台詞と描写を続けるなどの表現で、台詞の多さを気にしなくて済むようなシームレスな流れを意識している部分もあります。とくに台詞ごとに改行を挟むと個人的に読みにくくなる要因にもなりうるので、ここは意識しています。


77. 登場人物が多く出ているシーンで、気を付けていることや意識していることはありますか? ある場合、それはどんなことですか?

▼「だれがなにをしているのか」という点は気をつけています。会話をしている最中でも登場人物はなにかしら動きを伴っているという考えがあります。詳しくはこちらhttps://kakuyomu.jp/works/1177354055393385575/episodes/1177354055412804288の質問76でその意図について答えています。例えばテーブルを囲んで複数人で犯罪計画について話し合うシーンがあるとするなら、テーブルに飲み物や菓子を用意したり、ペンやメモ、地図、PCといった小道具を置いたりして、それを各々の登場人物がどのように扱うかといった違いで台詞と登場人物の混同を避けるようにしています。この場合ですと登場人物Aが椅子から立ち上がって地図を指し示しながら計画内容を説明し、人物Bが地図に書き込み、人物Cは菓子をつまみながらそれを聞き、人物Dは熱心にメモを取っている、人物EはPCを操作してそれを別働隊に伝えるなどの動きをそれぞれ加えることができます。個人的に登場人物の混同を避けるには容姿や特徴、台詞の差異のみならず「小道具」の存在が必要不可欠だと思っており、これをどう扱うかという描写でもその人物を描くことができるので、かなり意識して場景を考えるようにしています。もし拙作をお読みいただけるときには、ぜひ「小道具の使い方」に注意しながら読んでみてください。


78. 名前や単語の関係で、ひらがなばかり、または漢字ばかりが続く文章となった場合、どのように対処しますか? 読点の位置がおかしいと感じても、または1つの文章に読点が多いと感じても、単語間に読点を入れますか? それとも特に気にしませんか?

※例えば『懸命に走ることによってどうにかなったけれど』という文で、『によって』と『どうにか』の間に読点を入れないと、一続きの語のように見えます。同様に、『ある程度意識して』という文で、『ある程度』と『意識して』の間に読点がないと、一続きに見えます。この質問では、このような状態を、ひらがなばかりが続く、漢字ばかりが続く、と言っています。説明下手ですみません。

▼これはちょっと興味深い質問だなと思います。作風によって文体をまるっきり変えることが当然となっている自分の作品においては、読点の位置が変化したり、漢字の開く閉じる、文章のリズムも作品によって大きな違いがあります。カクヨムで公開している長編作品『青い魔女の通過儀礼』と『共犯者の死せる影 -Ты-』はいずれも一人称で書かれていますが、ひと目見てわかるほど文体を変えていることに気づいていただけると思います。これは一人称作品が生み出せる面白さでもあるので、著しく規則から逸脱したり読みづらいといったことがなければ「作風しだい」というかたちで継続すると思います。


79. 1行目と2行目で読点の位置が同じだと、気になりますか? その場合、何か対処しますか?

 例えば

 一行目: だから、彼は言わず・・・・・・

 二行目: 先生は、彼女に伝えた・・・・・

という2行は、読点の位置が同じになります。こういう場合を指しています。

▼とくに気になりません。一行一文で文章を改行することもほとんどなく、段落としてまとまりのある文章を心がけているので、見た目においても気にならないと思います。


80. キャラの名前が漢字の場合、その読み方をどのように読者に示していますか?(活字のようにその漢字の上または右にルビを振る、漢字の後ろにカッコ書きで表示する…など)

▼ルビ機能が使える場合はルビを振ります。使えない場合は「名前(ふりがな)」という表記方法にします。

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