パルスベルク城塞攻略戦(3)
鼠色の曇天から、しんしんと雪が降り始めていた。
頭部をフードで覆い、外套に身を包んだ集団が、馬を走らせている。、ひらけた街道を避けた進路をとり、時には林に身を隠しつつ、レーゲンスブルクから北上していった。うっすらと粉雪で舗装された平野は未だぬかるむことはなく、早馬は軽快に蹄で大地を蹴り上げる。先頭をつとめる騎手は、背にもう一人を乗せていた。時折背後からの意見に耳を貸し、逐一コンパスで現在位置を確認しながら、集団は目的地への距離を縮めていく。
一同が河川沿いに広がるカルミュンツの街に到達するころ、雪は降りやんでいた。空を覆っていた雲に刻まれた切れ間から、まばゆく輝く白い月が見え隠れし始めていた。
最寄りの馬宿の近辺まで差し掛かると、カルミュンツ方面からこちらへ馬を走らせてくる騎手が現れた。一同と同じくフードと外套で身なりを隠しているが、サーベルとマスケット銃で武装していることは明らかであった。
「お待ちしておりました、お姉さま。よくぞご無事で」
向かってきた騎手の一人がフードを取り去ると、月光を受けて艶めく長いブルネットが露になった。夜天に浮かぶ月のように青白い肌は、ともすれば無機質で冷淡な印象すら与えかねない。その声はじっとりと湿っぽく、しかしどこかに歓喜の念を孕んでいるようだった。両の眼は切れ長で、その瞳は四白眼とも称せるほどに、光彩の面積が狭く小さい。井戸から這い出してきた怨霊と紹介されれば信じ込んでしまいそうな雰囲気を放つ、独特の女性であった。
カルミュンツの大橋を間近に控えた地点で、ソロヴィヨフたちは小休止をとった。
「お連れの方も、お足元が悪い中、よくいらっしゃいました」
ブルネットの女性は、エリーゼ・ホルスト・ガーデルマン修道騎士と名乗った。国教修道騎士のトレードマークである青藍の装束、その上から胸甲を装備する彼女は、先ほど感じさせた奇妙な妖艶さをそのままに、ソロヴィヨフへにやりと笑いかけた。
挨拶もそこそこに、エリーゼはそそくさとヘレネのもとへと駆け寄っていった。
「夜分遅くにごきげんよう。手筈通り、とはいかなかったが」
「お姉さまっ」
ひとしきりの抱擁で互いの無事を確かめ合うと、そこにエリーゼが伴ってきたもう一人の騎士がやってくる。フードから現れたそばかす顔はふたりに比べると素朴で、つぶらなブラウンの瞳を潤ませながら、抱き合うヘレネとエリーゼを見守っていた。
癖のあるベージュの頭髪を短く切りそろえた風体は、帝国女性らしからぬ爽やかな印象を醸し出していた。ヘレネよりも二回りは高い長身と屈強そうな体格、そして額の両端から延びる象牙色の二本角は、彼女が有角人(オーグレス)であることを示していた。ソロヴィヨフからの視線に気づいた彼女は、柔和な雰囲気のまま彼に近づいてきた。
「帝国国教修道会、テクラ・クラカウ修道騎士であります」
そう略式ながら自己紹介すると、ソロヴィヨフに握手を求めてきた。恐る恐るそれに応じると、やはりというべきか、その握力は並の兵卒よりもはるかに力強かった。
「ソロヴィヨフ少尉だ。替えの馬の手配については?」
「万事つつがなく。カルミュンツは我々の庭です、表向きこそパルスベルク候が牛耳っているように思われますが。水運業を押さえているのは、修道会にほかなりません」
敵国の人間に対して、まるで観光客相手に都市の来歴を語るかのような口ぶりだった。仮にも自国の貴族が治める城塞を攻め込む手助けをしているというのに、そうした倫理的な葛藤は、エリーゼとテクラの二人からは微塵も見受けられなかった。
「ヴィッテルスバッハ伯の御身の安全こそが、われわれの最優先事項です。過程はどうあれ、そちらの隊は危険を賭してヘレネ様をここまでお連れくださいました。改めて、深く感謝を」
「テクラ。あんまりモスクワ人を甘やかすな、まだやってもらうことが山ほどあるんだからな」
「こうして無事にお戻りになられただけで、このエリーゼはとても嬉しく思います。万一お姉さまにもしものことがあれば、私どもは何を標にこれから生きてゆけばよいやら」
蝋のように白い頬をわずかに赤らめてエリーゼは言った。単なる社交辞令の美辞麗句には見えず、どうやら彼女たちは、心底このクズ女に心酔しているらしかった。
馬を乗り換えたソロヴィヨフ隊は、ジルキン隊との連絡役としてテクラをカルミュンツに残し、エリーゼを伴って西のホーエンフェルス方面へと向かった。ヘレネが捕虜となって三日以上が経過したことで、彼女が提供した情報と実際の布陣状況が異なっている点がいくつか見受けられたものの、結果として伏兵と遭遇するようなことはなかった。
「半月ほど前より、われわれはルプブルク修道院の護衛をパルスベルク候から仰せつかっていました。あそこからならば、定期的にカルミュンツへ馬を走らせることは容易です。候がどういった布陣で軍を配しているかの確認も可能でした。いかにお姉さまの記憶力が優れていたとしても、お姉さまの脱出当日に実際の配置が異なっていては意味がありませんから」
エリーゼたちは、ヘレネが捕縛されてから、連日交代でカルミュンツとパルスベルクを往復していたのだという。となると、ヘレネの目論むパルスベルク陥落は、ソロヴィヨフが思うより以前から計画されていたとしか考えられない。だが、自分を捕虜としたモスクワの部隊を丸め込んで手駒として城塞に攻め込ませるといった方法は、あまりにも場当たり的で非現実的すぎる。前もって準備をするとして、いったい何から用意を始めればいいのだろうか。
その場合ヘレネの軽騎兵隊を潰滅させたのはソロヴィヨフ隊でなければならないし、ソロヴィヨフがヘレネの計画に乗るには、パタノフ大隊が四面楚歌に陥っていなければならない。単なる少佐相当官の権能だけで、ここまで神がかった都合のいい状況を作り出すことなど、それこそ神や魔王や勇者様にしかできない芸当と言える。
馬上でソロヴィヨフはそんなことを考えていた。考えたところで、答えは出るはずがない。現実として、自分は兵を率いてヘレネの目論みに乗っているし、城塞の監視網には今のところかかることなく、合流ポイントへと馬を走らせているのである。
どこからが奴の想定で、どこからが偶然なのだろう。
もしかすると、何もかもが気まぐれなのか? 奴の口にする命乞いや脅しと同じように、すべては口から出任せの行き当たりばったりにすぎないとでもいうのだろうか。
山頂に建つパルスベルク城塞は、篝火の灯りによって、さながら不夜城の様相を呈していた。
三方から延びる山道には警戒の目が光り、東方からの侵略者を今か今かと待ち受けている。周囲の城下町は、城塞とは対照的に夜の闇に溶け込んでいた。住民の大半は城塞内か、西に位置するニュルンベルク方面へと疎開しているようだった。
ソロヴィヨフ隊は城下町へ続く街道を避け、予定通り城塞の死角である東側からの接近を図った。死角とはいえ、東側には上部に向かうにつれて大きくせり出した断崖絶壁がそびえており、こちらから直接城塞へ潜入することは不可能である。目的地であるルプブルク修道院は、そんな庇のようにオーバーハングした断崖の真下に建つ、こじんまりとした宗教施設だった。
小規模で牧歌的な畑に囲まれる形で建つ正門付近に馬を待たせ、ソロヴィヨフたちは教会堂へと足を踏み入れた。
外見から質素な規模の教会に思えたが、内部から見る伽藍は予想以上に高く、広々としていた。付近の村々からやってきた女子供の避難場所としても機能しているらしい。質素な毛布にまかれた老婆、細枝のごとくに華奢な体躯の子供たち、うめき声の一つも立てずに眠りこける赤子を抱きながら、自らも泥のように眠る母親。限りある宿舎のベッドやシーツからあぶれたのであろう者たちは、一様に磔の救世主像に見下ろされ、疲労を少しでも癒そうとしていた。
そんな場所に足を踏み入れたのが、モスクワ軍の野戦服に身を包んだソロヴィヨフの隊である。彼らが姿を現した瞬間、老いも若きも息を殺し、大気が凍り付いたかのような無音が教会内を支配した。来賓を迎えようとした中年のシスターもまた、よろよろと後ずさっていった。
「バカが、怯えさせてどうする」
先陣を切ったソロヴィヨフとトカチェンコを押しのけ、ヘレネがずずいと前に出た。たったそれだけで張り詰めた緊張の糸は緩みだし、凍った空気が氷解していくのをソロヴィヨフは感じた。
「ヘレネ様、よくぞご無事で」
「お怪我はございませんかヘレネ伯」
「この者たちは何なのですか、ヘレネ様」
口々にヘレネの無事を祈る人々は、まるで現人神に縋る大衆といったようである。イコン画の再現にしては出来の悪い、時代錯誤で悪趣味なカリカチュアにしか思えなかった。
「帝国の大衆の意識が三世紀は遅れているというのは、噂通りのようですな」
苦々しげにトカチェンコがつぶやいた。
「俺たちがやらされてるのは、悪逆非道の皇帝が敷く悪政から、人民を解放するための戦争なわけだからな。考えようによっちゃ、このほうが好都合だ」
誰もかれもが色あせた襤褸を身に纏い、野良犬めいたボサボサの頭髪には虱がわいている。あのヘレネならば触れるどころか近寄ることすら嫌がりそうなものだが、貴族という建前を放り投げて邪険にするほど愚かではないらしい。自分を慕う民には余所行きの笑みを浮かべながら、彼女は足早に回廊へ続く扉へと向かっていった。
院長室は、噎せかえるような血の匂いが満ち満ちていた。簡素な生活がうかがえる調度品の数々は真新しい鮮血に覆われ、くすんだ木製の色合いを深紅に染め上げていた。あちこちに飛び散った血痕の主たちは、部屋の片隅に全裸で積み上げられていた。その人数は四人ほど。いずれも鍛えられた筋肉が四肢を包んでいるものの、それらが再び力強く収縮することはない。
「まあ、ヘレネ様! お待ちしておりましたわ」
「準備はできておりましてよ、ヘレネ様」
ヘレネとソロヴィヨフを迎えたのは、真っ赤な水玉模様に彩られた純白のネグリジェだけを纏う三人の少女たちであった。
「ただいま。首尾はどうなってる」
血液の臭気に耐えかねたのか、ヘレネは袖で口もとを押さえながらそう応じた。三人の少女は、エリーゼやテクラよりも年若い。
「四人を相手にするのは少し大変でしたけど、お申しつけの通り、きちんとご用意できました」
「そう、ありがとう」
またしても余所行きの笑顔を張り付けて、ヘレネはノーラと呼ばれた少女の額を拭ってやり、そこに軽く口づけてやった。
「これは、いったい」
状況の把握に苦しみながら、ようやくソロヴィヨフが口を開いた。ノーラの頭を撫でつけてやりながら、ヘレネは答えた。
「潜入作戦ってんなら、あちらさんの兵隊に化けて潜るのが一番手っ取り早かろうよ。装備の一式を用意させたんだ」
「わかるように説明しろ。彼女たちは、いったい何を」
「うるせえな、少しはテメエで考えろよ。ここにはだいたい十八までのメスガキと、さして頭の良くねえ修道女が詰めてるだけだ。で、そこに転がってんのはヤりたい盛りの兵隊ども」
みなまで言わすな、この童貞野郎。ヘレネの目つきはそう言っていた。
「衣服や装備を奪うにも、やり方というものがあるだろう。売春をさせたのか、彼女たちに」
「させてたら何だってんだよ。オマワリさんでも呼んで説教してもらうってか?」
ヘレネは足元に転がっていた何かを蹴飛ばした。水っぽい音を立てて床を打ったのは、切断された陰茎であった。
「ここはあたしたちの支店。であると同時に、城塞の娼館でもある。パルスベルクの馬鹿どもをもてなして、美味い汁をよこしてもらうためのな。悦ばせ方と同じで、もてなし方は色々ある。ここには何でもそろってるからな。女はもちろん、酒でも、薬でも」
ヘレネは血に濡れたデスクの引き出しを開けた。大量の小瓶が、ぎっしりと詰まっていた。そのうちのひとつを手に取り、ソロヴィヨフに向かって放り投げた。
「手付金代わりだ、くれてやる」
不意打ちながらも、ソロヴィヨフはなんとかそれを受け取った。瓶におかしなところはない。無色透明の液体が注がれている。手製のラベルには、モルぺリアと手書きで記されていた。
「麻薬か?」
「パルスベルク候の御趣味の一環、ってわけだ。表の菜園と畑はカムフラージュ、作物の八割は芥子だ。おつむの弱い尼どもに栽培させりゃあ人件費はほぼゼロ。そこにあたしら騎士団が一枚噛んで、精製と製造効率、それに流通経路について口出しをさせてもらってる。侯爵だ大公だって貴族にもなりゃ、金に糸目はつけないからな。ずいぶん稼がせてもらったもんだ」
粉末がよけりゃあそっちもくれてやる、ヘレネはそう続けた。
「聞きしに勝る腐敗ぶりだ」
「少なくともあたしの利益にはなってるわけだから、むしろ発酵と呼んでやるべきだろ?」
このクズ野郎め。道義的な憤慨を、ソロヴィヨフはしかし嚥下した。同胞に隠れてこそこそと敵国の女騎士と内通している士官が言えた義理か。返す言葉もないではないか。
庭園を擁した回廊を経由した先にある大食堂で、ソロヴィヨフたちは帝国兵の装備に着替えた。小隊の総員十二人ぶん。これを着用したソロヴィヨフ隊が先行して内部を撹乱し、可能であればパルスベルク侯爵の身柄を拘束、後詰となるジルキン隊は時差をつけて侵入し内勤の兵を挟撃、指揮権を有する士官たちに降伏を迫るという手筈となった。
少なくとも近日中、十二人のパルスベルクの兵がこの修道院で少女を抱き、一瞬の快感を求めた末に殺されていったのであろう。それが修道院内で日常的に行われてきた常識だったとしても、ソロヴィヨフは喉元にこみあげる不快感を拭えなかった。
やけに発色の明るい紺のヴァッフェンロックに袖を通して、衣服に比べて妙に小汚さを感じる小銃を肩から提げる。信頼性という観点では、数百年規模で遅れた古めかしい前装銃である。できるならば、こんな危険なもので発砲を試みたくはない。銃剣の柄としての機能のほかを期待すべきではないだろう。
ジルキン隊との合流を果たしたころには、午前四時を回っていた。少々の遅れはあったものの、彼らはテクラの案内に従って修道院へと辿り着いた。再会を喜び合うこともなく、帝国兵に成りすましたソロヴィヨフ姿を見て、ジルキンはシンプルに嘲った。
「情けねェなあ。命惜しさに帝国兵のカッコまでしてよう」
「おめおめ投降しに行くわけじゃない。勝ちに行くんだ、俺たちは」
「なんだそりゃ。どこの誰の受け売りだ? ガラじゃねえからやめとけよ」
ジルキンの悪態を受け流して、ソロヴィヨフは教会堂へと戻った。
青藍のベストにグレーのキュロット、肩から流れる純白のケープ。そして白銀に輝く軽鎧。お伽噺や英雄譚の挿絵でみられるような佇まいの帝国修道騎士たちが、教会堂には集っていた。彼女たちは一様に膝をつき、救世主像に祈りを捧げていた。メダイやロザリオを握り黙想する面々のなかには、先ほどパルスベルクの兵たちに春を鬻ぎ、のちに彼らを殺害した三人の少女たちの姿もあった。薔薇窓から差し込む白い月明りだけを光源に照らされる女騎士たちの姿は悠然にして美麗であり、異国の人間であるソロヴィヨフの目には、それは一層現実感に乏しい異様な光景に映った。
傍らの束ね柱には、騎士装束に袖を通したヘレネの麗姿があった。襤褸も同然だったブラウスを脱ぎ捨てたいでたちは、青い装束のもたらす趣味的な外連味すら、常人から遠くかけ離れた優艶さに貢献しているようだった。こうして落ち着いた澄まし顔でいる分には、けちのつけようのない絶世の麗人であるものを。
「このあたしに見惚れるのは構わんがな。本分を忘れてもらっちゃ困るぞ」
まじまじと彼女を眺めていたつもりはなかったが、ヘレネからはそう告げられた。
「茶化すな。ジルキン隊が合流した。そのことを伝えに来ただけだ」
「わざわざ中尉殿みずからご報告とは。そんなにあたしの顔を拝みたかったのか?」
「少尉だ」
配慮に痛み入るねえ、ヘレネはにやにやしながら言った。他の騎士たちと異なり、鎧を身に着けてはいない。腰元には帯剣しておらず、騎士のなかで彼女だけは機能性だけを求めるのか、ショルダーホルスターを装備していた。ケープでその存在を隠されがちなホルスター内に収められているのは、おそらくナイフとパーカッション・リボルバー。酷似した型の銃を、ソロヴィヨフはモスクワ国内で見たことがあった。
「こちらも可能な限り人手をかき集めた。総勢二十七名、騎士に尼に、度胸だけは一丁前の女ども。修道騎士には士官として教育を受けた女もいる、足手まといにはならんはずだ。」
「用意がいいのは助かるが、本当に使えるのか?」
「女どもは盾にするなり人質にするなり、いくらでも使い道はある。いや、人質にはならんか。ほとんどは上の将校や貴族どもの私生児や嫡子だからな。死んだところで誰にも顧みられんだろうが」
「だったらなおさらだ」
「だからこそだろうが。敬虔な社会弱者ほど扱いやすいものはない。賢しい無能の何倍も価値がある。学があろうがなかろうが、希望をちらつかせてやれば、少なくとも士気は上がる」
「希望だと?」
「城塞の金品や食料が、連中にとっての報酬だ。兵を叩き出せば、こっちの占領軍として城塞内にそのまま居ついても構わんとな。それだけでゲリラの人員を雇えると思えば安いもんだろ? 足並みの乱れた大隊の食い扶持に比べりゃな」
八千人が収容可能な城塞である、それくらいは許容してもらわなきゃあ困っちまう。家畜でも見やるように、ヘレネは祈りを捧げる人々に視線を投げた。
「死んで何一つ顧みられないのは、あたしもお前も大して変わらんだろ?」
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