第120話 全員の職業把握 《竜槍穿》編
「……ふぅ、全員の職業の付与、完了しました。ではこれから皆さんで共有したいと思います」
まずは《
---------------------------------------
名前:ハリー
筋力:A→S
防御:C
技量:C→B
速度:D→C
体力:C→B
魔力:なし
視力:C
職業:
〇
大剣をまるで片手剣のように扱える、怪力の剣士。
〇スキル
《
大剣を振るう際に衝撃波を任意で発動できる。
ただし、消費体力は増える。
《真・縮地》
目にも止まらぬ速さで移動が可能。
《縮地》の進化版で、三回連続で《縮地》が使用可能。
クールタイムは必要なし。
---------------------------------------
「ふむ、大剣で叩き斬るような能力になりましたね」
カズキがハリーをそのように評価する。
今使っている武器の長所を更に伸ばすような能力に変化したハリー。
より攻撃力が増しただろう。
ハリーの能力を見て、皆が彼を頼りになると感じていた。
次にニーナ。
---------------------------------------
名前:ニーナ=バレンシュタイン
筋力:D
防御:E
技量:B→A
速度:D
体力:D
魔力:B→A
視力:D
職業:
〇
回復・補助魔法に優れた、天使を崇拝する者。
技量と魔力が向上する。
〇スキル
《補助効果向上》
補助魔法の効果が高くなる。
《回復効果向上》
回復魔法の効果が高くなる。
---------------------------------------
「いいですね、元から強力な補助と回復を行えるニーナさんは、魔力と技量が増えた事でより多くサポート出来るようになりましたね」
カズキがニーナを褒める。
今回のダンジョンアタックにおいて、補助・回復はかなりの生命線となるだろう。
職業によって純粋に補助・回復が強化されたのはありがたかった。
次はエリー。
---------------------------------------
名前:エリー
筋力:E
防御:E
技量:C→B
速度:B→S
体力:C→B
魔力:なし
視力:C→B
職業:
〇
熟練した斥候。
技量を向上する事で五感を高め、主に走力に重きを置いた職業。
開錠や罠の解除もある程度可能。
〇スキル
《探知Lv.3》
半径約百
また意識した人物、生物、魔物も探知可能。
《エコーロケート》
音の反射をキャッチし、脳内に図として映し出す。
任意で発動可能だが、長時間発動し続けると脳が損傷する。
---------------------------------------
「成程、エリーさんはより斥候としての能力が向上しましたね。生存率は更に向上したといっていいでしょうね」
エリーは自身の役割は斥候だと感じていたので、長所を伸ばす職業を選択。
結果、斥候としては相当優秀となったのだった。
(えへへ、これでリュートにもっと頼られるかも)
ただ、想い人の役に立ちたい。
その一心で長所を更に活かそうと考えた結果だったのだ。
最後にヨシュア。
---------------------------------------
名前:ヨシュア
筋力:F
防御:F
技量:C→SS
速度:F
体力:D
魔力:A→SS
視力:C
職業:
〇
黒魔法の一撃を増やす為、魔法以外を犠牲にした職業。
黒魔法の消費魔力と性能が大幅に向上する。
〇スキル
《魔力回復速度向上》
消費した魔力の回復速度が向上する。
《黒魔法威力超向上》
黒魔法の威力が非常に高くなる。
---------------------------------------
「おお、まさに歩く大砲ですね! これは前衛の負担を大きく減らせそうですね」
カズキがヨシュアを讃えた。
ダンジョンアタックにおいて、魔物の数を一気に減らせる存在は非常に有難い。
これでより生存率が高まるだろう。
「では、次のパーティの情報共有と行きましょう」
カズキが次のパーティの情報共有に移る。
本来なら全員が挑戦した無形シリーズの結果発表と行きたいのだが、如何せん本人達のプライバシーに関わる結果になってしまったので、公表しない事にした。
ハリーは《片思い大剣士》。
そしてニーナも《片思い
カズキはこの結果を見て、何となく両片思いなのだろうと思った。
職業の内容は、二人共一緒だったからだ。
---------------------------------------
〇片思い大剣士・
絶賛片思いをしている人間に付与される職業。
想いが成就すると『成就した大剣士・
しかし成就しなかった、または破局した場合は『失恋した大剣士・
---------------------------------------
メリットも凄まじいが、デメリットが半端なさすぎる。
ハリーとニーナは、当然ながらこの職業は選ばなかった。
エリーに関しても似たようなものだった。
---------------------------------------
〇高嶺の花を狙う斥候
その花はあまりにも高嶺の花。
狙う者は数知れず、蜘蛛の糸で山を登るような程に無謀。
もし成就した場合、『超絶幸せな斥候』に進化し、全ての能力が強制的にSSとなる。
成就しなかった場合は『負け犬の斥候』に退化し、《ステイタス》を強制的に解除し、全ての能力をF以下にする。
---------------------------------------
リュートに恋するエリーにとっては、非常に辛い職業である。
そして成就した場合と成就しなかった場合の落差があまりにも酷過ぎる。
まさか『負け犬の斥候』の場合、《ステイタス》を強制的に解除させるという結果にカズキも驚きを隠せない。
《ステイタス》が無くなるという事は、スキルも無くなるのだ。
デメリットが半端なさすぎる。
エリーは無形シリーズを選ぶのを止めた。
最後にヨシュア。
---------------------------------------
〇チャラダサい魔法使い
魔法の効果を高める魔道具をジャラジャラ身に付けた魔法使いに付与する職業。
煩い。
魔力と技量の能力が二段階下がる。
---------------------------------------
もう《職業付与》の個人の感想であった。
あまりにもストレートで酷過ぎる。
ヨシュア本人もちょっと傷付いてしまったようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます