第7話男女用『ボーナスはクリスマスに消えゆく』
女「わぁ~早川さん!来てくれて嬉しい!」
男「クリスマスでも繁盛してるね」
女「違う、違う!クリスマスだから客足、遠のいちゃうから店がノルマかけてんの!あーっ!早川さん来てくれてホント嬉しい!」
男「…いや…そんな俺なんてそんな…」
キュポーン
男「…あ、あのさ…愛麗ちゃん」
女「ん?なぁに?」
男「…やっぱり…こういう日位シャンパン…開けた方がいいのかな…」
女「えー!?シャンパン?嬉しいけど…無理しなくていいよ!早川さん来てくれただけで嬉しいし!あっちょっと席外すね!ヘルプの子すぐ着くから待っててね」
男「(…そうは言っても…シャンパン開いた席にすぐ移動して5分と座ってないし…)」
男「(えーとセット料金が8000円で指名料が3000円でサービス料が30%だから…ピンドン…いやいや10万も出せない!カフェパリは…7000円…とはいえ格好つかないし…モエシャン…2万…ヴーヴロゼ…3万…えーと…合計幾らだ?)」
女「早川さん!ただいま~」
男「っえっあっ!ヴーヴ!」
女「え?」
男「ヴーヴ・クリコのロゼ!」
女「わぁ~!!嬉しい!」
男「(…あ…)」
女「オーダーお願いしまぁ~す!」
キュポーン
女「はい!早川さん!カンパーイ!」
男「か…乾杯」
女「あ~やっぱりヴーヴ美味し~」
男「あっ愛麗ちゃんが喜んでくれたなら…良かったよ」
女「あっ!早川さん!ごめんなさい!またちょっと席空けるね」
男「えっ?」
男「(あ…シャンパンタワー…)」
女「早川さん!ただいまぁ!ねぇ?そろそろ1時間たつけど…延長…する?」
男「…(すでに5万はかかってるよな)んっ…ん~30分だけ…」
女「わぁっ!良かったぁ~せっかくヴーヴ開けてくれたのにまだ残ってるもんね!」
男「そっそうだよね!」
女「もぅ!早川さんってばホント!優しい~!愛麗のお客さんでホントスケベな事しか考えてない人居るから!愛麗、早川さんの事大好き!」
男「えっ?ホント?」
女「うん!」
男「いやぁ…俺なんて月に1.2回位しか来れないし来ても1時間位で帰っちゃうから…」
女「えぇ~?そんなこと考えてたのぉ~?もぅっ!早川さんってば!それでも今日みたいにノルマかかって大変な時に来てくれて、定期的に会いに来てくれる…愛麗にとってはすっごいかけがえのない存在なんだから!」
男「愛麗ちゃんにそう言って貰えるなんて…嬉しいよ…あ…あのさ…」
女「あっ!早川さんごめんね!またちょっと席外すね」
男「…あ…うん…」
女「ふぅ~早川さん!ただいまぁ」
男「今度は早かったね」
女「ごめんね~バタバタしちゃって…今日はゆっくりお話出来なかったね」
男「…いや…イベントだから…仕方ないよね…」
女「…それでね…早川さん…」
男「え?」
女「そろそろまた時間来ちゃうんだけど…」
男「あっ!あぁ…」
女「延長して欲しいけど…今日は全然ゆっくりお話出来ないし…また今度来てくれた方が…愛麗嬉しいな…」
男「え?あっ!そうだよね!」
女「ホント!?また今度来てくれる?」
男「うん!」
女「じゃあまた連絡するね!」
男「分かった」
女「チェックお願いしまーす!」
男「(ゆっくり話が出来ないからって…愛麗ちゃん…優しいな)」
女「はい!早川さん!」
男「あっ(お会計…)っ!!?…カードでもいいかな?」
女「えっ?カード手数料10%かかっちゃうよ?」
男「んっ…うん…大丈夫!」
女「じゃあ!早川さん!愛麗年末年始は実家帰るから1月は12日から出勤してるから!」
男「あっ…実家帰るんだ」
女「お土産!買ってくるね!」
男「ホント?じゃあ早めに来るね」
女「ではでは、今日もご馳走様でした!良いお年を!」
男「ボーナスで新しいカバン買いたかったんだけどな…まぁ愛麗ちゃんの笑顔が見れたからいっか!」
~資料参考~
1時間8,000円
指名料3,000円
サービス料30%
ピンドン100,000
モエ・エ・シャンド(モエシャン)20,000
カフェドパリ7,000
ヴーヴ・クリコ ロゼラベル30,000
声劇台本集~クリスマス編~ 咲良 @sakura_17
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます