このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（313文字）

大袈裟じゃなくて、不可避ってくらいに確信してたね。
だって、もう読んでるのおっさんなのに、浮かぶ絵面のペンが細いは、コマ割が複雑で繊細な描写がコマ突き抜けた彼女のアップで描かれてて。なんじゃこりゃー！
ってｗｗｗｗｗ
てか、題名もそれっぽいよね。
ソフトな内容にして花とゆめコミックとかでリメイクしてもいい位じゃないかと。
素敵話でしたよ！
後半に入ると、こっちにはわかってる事が多く、多少じれじれっとする訳なんだけど、初恋をこじらせるような似た物シュガーレス夫婦は、まあ二人のペースで最後まで気を揉ませてくれます。見守るこっちの気になれ！ってね。
ちょっと説明長々題名ばかりの作品ばかりの中で異物感あるけど、間違い無いので読んで欲しいですね！
有難うございました！

　いろんなものが巡り巡ったという感じのストーリー。終盤の展開が見事でしたね。本当、色々と畳み掛ける。
　レモンのメタファーとしての使い方がうまかったです。ある意味でこのタイトルのためのストーリー・内容というべきか。レモン味が作中に散りばめられています。
　初恋、爽やか、涼やか、クール、切なさ、ほろ苦さ……。色々と思い浮かぶけれど、スラングまで含めて、フルで活かしているのは珍しい。
　甘いだけでないというのも、この作品に合っていると感じます。

六藤結衣は会社の飲み会で気のない社員に絡まれる迷惑していた。そんな時彼女を連れ去ってくれたのが、中学の時の同級生・武藤綾人だった。再会と同時に中学生の頃にしていた『恋人の練習』を思い出した。

彼がレモン味の飴を噛むと、『キス』をする合図……。

再び『恋人の練習』をするようになった二人だが、互いの気持ちが読めずにいて……？

やることはやってるのに、顔を赤らめたりあたふたしたりと、反応が初々しい結衣さんがかわいいです！『練習』という防衛を取り除いて、お互いの気持ちを打ち明けられる時が来るのでしょうか！？

ひょんなことから始まった、恋愛の練習。
あまりにも長い練習期間の中で、揺れる距離。
距離感の描き方、感情の動き、時系列や流れの作り込み方。その全てがとても自然で、また精緻で、どんどん引き込まれました。あっという間に最新話までたどり着いてしまい、続きが楽しみです！

かつて中学時代、恋愛の「練習」相手だった男性との再会。
そこから偶然の邂逅は、焦らされながら、焦れながら大人の恋愛へ。
その過程に酔わされつつも、
どこか未熟で甘酸っぱい2人の関係から目が離せません。