気になるカクヨムコン有効応募数



 今日、いつものように、なにげなく新規近況ノートを見てたら、カクヨムコン応募作品の条件を満たしている作品数というのを書かれてる人がいたんですよ。

 つまり、規定十万字以上を満たしてる作品ってことですね。


 長編部門での応募総数は7866だったかな? 7856?

 まあ、7800弱でした。

 ところが、『十万字以上、カクヨムコン参加』の条件で検索すると、なんと!

 出てくるのは5200ていどなんだそう。約2500もの作品が応募したものの、条件を満たさず、この段階で脱落。執筆、まにあわなかったんでしょうね。まあ、まにあわないのはしょうがない。


 ところで、他のサイトの書籍化イベントでもですね。けっこういるんですよね。規定を守らない人。こっちは完全に応募条件を読んでないか、わかっててやぶってる。


 エブリの妄想コンテストなんて、100〜8000字以内って書いてあるのに、なかには十万字以上の長編をぶっこんでくる、ようわからん人がいるんですよ。とりあえずなんでも出したろ〜みたいなノリなんですかねぇ?

 それ、絶対、落ちるよ?

 妄コンは文字数厳守。


 でも、たまに十万字とかの条件のイベントもある。こういうのはなんとなくだけど、十万字をはさんで前後五千字くらいまでならオッケーのようです。


 そのの度合いが正確に知りたくて、前に一回、エブリで問い合わせたことがあるんですが、ハッキリした回答は得られませんでした。ただ、「ていど、と言うからには、多少のズレは許されます」という答えでした。


 このときのやりとりから察して、「内容がめちゃくちゃ面白ければ、字数はそこまで気にしない」ってことなんじゃないか、と思いましたね。全体の一割ていどの差ならオッケーかなと。


 でも、ほとんどのイベントは文字数厳守です。じゃないと、選考委員の人が読むの大変だから……でしょうね。単純に。


 カクヨムコンの場合、大賞作品は必ず書籍化と謳ってることもあるので、最低でも一冊ぶんの文字数がすでにある作品でないと、怖くて手が出せないってことかもしれません。


 僕なんか月に十万字、次々に書ける人ですが、人によっては十万字書くには一年以上、時間が必要です。執筆時間がとれなくて……って人もいるでしょうし。

 十万字以上っていうとこで、締め切りまでにそれができる人をふるいおとしてるとも考えられます。


 ——って、ここまでの部分、じつはカクヨムコンの〆切が終わったあとまもなくのころに書いてました。中間発表出てしまった今となっては、六日のあやめですね。


 ですが、けっこう近況ノートを見ると、しっかりイベントの募集要項を読んでない人って多いんですよね。


 つい最近もKACやってましたが(現在、最後のお題〆切前)、KACって一つのお題の〆切が二日から三日じゃないですか。なのに、次のお題になってしまってるのに、その前の……ひどいときはその前の前のお題で「まだ書けません。どうしてもいいネタが思いつかなくて」とか言ってる人が、けっこういるんですよね。


 ダメだよ〜

 要項はちゃんと読まないと、努力がムダになるよ?


 書籍化を狙うなら、公募やイベントの条件を守るのは、基本中の基本です。


 とにかく面白い話を書くことが大事って、いつも言ってますが、公募はそういうわけにはいかない。条件を満たしてない作品は、あっさりと、きっぱりとすてられます。


 まあ、ちゃんと条件を読まない人はしょせん、「なんかやってるから、ちょっと参加してみるか」ていどなんだとは思いますけどね。

 なかには本気で書籍化狙ってるのに、よく読んでない人もいるみたいですし。

 カクヨムコンのとき、「あぶねぇ。よく読んだら、完結はしなくていいけど10万字以上じゃないといけなかった。ギリまにあうからいいけど、危なかった」って書いてる人いたし。


 昨日〆切だったメディアワークスの応募作品のなかにも、一万字未満の作品で応募してる人が何人もいました。

 なにゆえ? 10〜16万字完結必須なんですけど? 670字で参加してる人って、なんだろう?


 まあ、文字数とかはほんとに基本条件なので、書籍化めざしてる人たちは確認してチャレンジされてると思います。

 ただ、なかにはちょっと細かい条件があったりしますので、そのへんのチェックのためにも、応募要項はしっかり全文読んだほうがいいですね。


 たとえばサイトによって、未発表作品の定義が違ってたりします。

 カクヨムは他サイトのイベントに出してても、同時に応募してもかまわないことが多いです。もし結果発表前に他サイトで受賞したら、そのときは選考対象外になるというそれだけ。

 でも、エブリスタでは他サイトのイベントに出してたら、応募不可。さらには、過去に電子書籍含め、有料化してたら不可。


 などなど、いろいろありますからね。ちゃんと条件を守って、少しでも書籍化の可能性をひろげましょう。



 ※追記

 三月二十八日〆切のメディアワークス文庫ホラー×ミステリー部門の有効応募数を調べてみました。文字数10万字〜16万字、完結設定、メディアワークス文庫×3つのお題コンテストで絞りこむと、出てくるのは93作品。ホラー×ミステリー部門の応募数は174なので、81作品は完結してない、10万字に達してないなど、条件を満たしていません。たしかに、ザッと見ただけでも、千字から二千字、一万字弱などの短編が目立つ。


 要項はちゃんと読もう。

 そして守ろう。

 条件あわないと、どうせ選ばれないよ?

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