プロットのコツ

ストーリープロッターというアプリ



 先日、またまた近況ノートを読んでいたら、とあるかたが、ストーリープロッターなるものを使ってます。めちゃくちゃ便利です、と書かれていました。


 なんだろうと思って調べてみたら、PCとスマホからアクセスできるアプリで、まあ、ネタ帳みたいなものらしいです。ネタを思いついたときに、サッとメモしておける。


 ただですね。このアプリが普通のメモ帳と違うのは、書きこんだネタを使って自動でプロットを作ってくれるらしいんですね。


 詳しく説明してる人のブログを見たんですが、以前に書いたネタをいくつか選び、作りたいプロットの長さを選択する。短編、中編、長編、大長編などなど。


 それらを選ぶと、ネタをまとめたストーリーの流れを作ってくれるらしいんですね。


 プロット作りが苦手!——というかたは、そういうのを頼ってみてもよいのでは?

 ただし、有料アプリです。最初の一週間は無料だけど、その後、月額400円。さらに数ヶ月だか半年だか使い続けると半額コースというのに登録しなおすことができるとか。


 じゃあ、僕は使うのか?

 使いません。

 はい、アッサリw


 じっさいにアプリの画面をスクショして掲載されてたんですが、どうも作れるプロットというのが、僕自身の作るプロットにくらべて、抽象的というか、雑な印象を受けたので。


 えっ? あんた、パンツァーだったよね?

 はい。そうです。プロットは書きません。書きませんが、頭のなかでこねまわしてますので、そのこねたものと比較して、そんなによくできてる感じがしなかったんですよね。


 なんか、


 1、印象的な世界観

 2、平穏な日常。キャラクターの紹介。

 3、事件が起こる。

 4、王道の展開。

 5、ヒロインは出会ったAのことが気になり、しだいに信頼していく。


 みたいな、こういう感じのプロットだったんですよ。

 それ、わざわざ書くまでのことかなぁ? と思ったんですが。いかがでしょうか?


 てきとうに組み立てられてるわけではなく、ちゃんと著名なシナリオ術をもとにAIが作ってくれるんだそうです。そのせいか、なんか普通にどっかで見たような作り。

 プロット作りに慣れてる人から見たら、ふだんから、そのていどのことはしてるよって内容じゃないかと思います。


 いや、だからその王道な展開とか、事件が起こるとかのその詳細部分をどう組むかで悩むんじゃないの?——って思いませんか? そこが知りたいってとこが投げっぱな印象を受けました。


 まだ書き始めたばかりの人で、ほんとに何から手をつけていいのかわからないんです、という人には参考になるかもしれません。


 以前、これも近況ノートに、『プロット作りのやりかたで、誰がどの場面でなんと言うかのセリフまですべて練りこむのがプロットなんだ! 自分のやりかたはプロットじゃなかった、ただのあらすじだ』って書かれてる人がいたと書いたことがあります。


 そこまでガチガチに固めちゃうと、じっさいに作品を書きだしたときにキャラが死ぬし、僕の書きかたにはあわないなぁと思ったんですが、今回のこのストーリープロッターが作ってくれるプロットは、さすがに粗い……もうちょっと細かいほうが書きやすい。


 まあ、これは僕がちょくせつ、そのアプリを使ったわけじゃないので、ほんとに使用してみれば、「これ、スゴイ!」と思うのかもしれません。


 ブログで紹介されてた人は「このアプリ、手放せなくなりそうな予感」と言われてるんで。


 一週間の無料期間を利用して、ちょっと試してみるのもいいかもしれません。


 僕の場合は自己流のプロット法があるので、そっちのほうが複雑に作れていいな。


 ん? あれ?

 今回はストーリープロッターっていう便利なアプリがあるんですよぉって話題のはずだったのに、なんか方向性が変わってきてるな。


 僕のプロットの作りかたですか?

 そう言えば、まだこのエッセイでは構成のコツ的なやつを書いてない?


 以前、これとは別に初心者の人向けに書いてたエッセイがあって、そっちで期間限定で構成のコツを公開したことがあるんですけどね。


 なぜ期間限定かと言うと、まあ、出しおしみですね!w


 じつは自分が一番得意なことなので、企業秘密にしてたわけです。


 基本的に僕がこのエッセイで書いてることは、大勢と共有してもなんら問題ない情報なので。


 みんなが知って、自身のやりかたと比較して、「そんな方法もあるのかぁ。あれ? じゃあ、私はふだんどうやってるっけ?」と考えることで、自分の作成法を再認識できる。そういう内容をめざしてます。


 究極のところ、すべての人にとって正しい小説の書きかたなんてないんですよね。

 出版界での禁則事項は守るとか、最低限の小説作法はありますが、書きかたじたいは、その人にとってやりやすければそれでいい。


 なので、自分の書きかたを模索するためのエッセイになってればいいなと思います。


 ……ごまかせたかな?

 えっ? ダメ?

 プロットのコツを出せ?


 これ書いたからと言って、誰もがすぐにこの書きかたができるわけではないですよ?


 どうしよう……。

 追いつめられてる?

 えっとぉ、ストーリープロッター、使ってください(^_^;)



 ※追記

 ほかにもNola、SS writerなどのプロット作りのアプリがあるようです。SS writerは会話文の入力もできるみたいですね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る