第4話 ②か③の選択
さて、ガッツリ稼ぎたいのか、オマケていどでいいや、なのか?
それはお金優先なのか、自分の書きたいものを書くことが優先なのかの違いですね。
あっ、もともとラブコメやチーレムファンタジーが好きで好きでたまらない人は別として、です。
お小遣いていどでいいや。自分を曲げてまでムリに苦手なジャンル書きたくない——という人、案外、多いんじゃないですかね?
でも、流行りじゃないジャンルを書いて、一年で換金できるほど読まれるのは至難の業ですね。
僕なんかカクヨムで読まれない三大ジャンルのミステリー、ホラー、SFがメインな上に圧倒的に男子にさけられるBL要素つき! しかも要素であって、完全なBLなわけでもないので、BL好きにもさほど読まれないっていうね。もう、「どこに向けて発信してるの?」状態ですが、もちろん、自分が楽しむために書いてるんです。ハッキリ断言。
さて、その場合は小説じたいの質を向上して、文句なしに「面白い! 続きが読みたい!」と思わせるしかないんです……。
ここまでに書いた、1エピソードの文字数とか、空行とか、読みやすい努力はすべてします。
その他にできることってないんですかね?
さて、ここで出てくるのが、営業活動をするか、しないかの選択。
営業活動ってなんですか?
僕もカクヨムに来るまで知らなかったですが、自分が読まれるために、他ユーザーさんの作品を読んでまわり、なんなら星評価をし、レビューを書く——そういう一連の行為のことです。ヒドイ場合は読みもせずに不特定多数に星投げをくりかえす。そういう人のこと星爆とかいうらしいですね。星の絨毯爆撃!
カクヨムはイベントに読者選考があるので、カクヨムコンの時期には、とくにこの星爆や相互狙いの星投げの人多いので要注意。もしも読まれてる形跡ないのに星投げられてる、しかもその人はほかの大勢にも同時刻に星投げてると思ったら、その人は相互目的です。ほんとにあなたの作品を評価してるわけじゃないです。ぬか喜びして、お返しに相手の作品を読みに行ったりすると、悪い人は星返礼を確認したとたん、あなたに投げた星を回収しに戻ってきますので、行かないほうがいいですよ。
ちなみに去年のカクヨムコンで、星爆して大量投下、のちに一次選考で自作が通ったのを確認すると、つけた星を今度は大量に剥がしていった人がいて、通報され、運営から警告されたようです。アカ停止にはなりませんでしたが、お詫びに他の人のためになる自主企画を何度か立ててました。おそらく、そうしなさいという運営さんからの指示。本人はレビューの数が多くなりすぎたから整理のつもりだったとか言いわけされましたが、まわりから見たら、どう見ても「星爆隠し」のための星剥ぎにしか見えません。一時間ていどのうちに数百の星を剥ぎとっていったようです。
僕はまったくの無関係でしたが、カクヨムって新着近況ノートをまめにチェックしてると、かなり詳しく他人の動向がわかるもんです。
今年のカクコンは星爆対策をかなりしっかりしてるなと感じるんですが、たぶん、この事件のせい。
まあ、相互したい。ウィンウィンな関係、むしろありがたい。という人は、ツィッターなどでその手の仲間を募ってはいかがでしょうか。
ただし、必ずどこかで破綻は来ますよ。読まずに星だけ投げてるのか、ほんとに読んでるのか、ちょっと話せばバレますし、とくにロイヤルティ狙いの場合、星だけついたって、読んでくれなきゃPVは動かないので。
一番いいのは読みあいの自主企画を利用することですかね。たくさん読んで、最後に一言くらい応援コメントすれば、お返しに読みに来てくれる人は一定数いる。
よく近況ノートに「誰にも読まれません。悲しいです。読んでください!」と書いてる人がいる。でもね。そういうあなたは他の人の作品読んでますか? 自分だけ読んで読んでと言っても誰も相手にしてくれませんよ。だって、ここは読んでほしい人たちの集まりなんだから。
え? じゃあ僕は営業活動してるのか? 営業活動賛成派?
違います。僕自身は反対派。単純に時間がないので。休日は自分の作品を書くことに専念したいし、働いてる日のスキマ時間で読める文字数は限られている。少ない時間を活用して読むわけだから、どうせならほんとに面白い作品を読みたいじゃないですか。結果的に営業してるヒマはないんです。
営業には何かとトラブルも多いし。カクヨムでもそれがもとで退会したり、アカウント削除されたりすることがあります。
それと、もう一つの理由として、営業で得た評価って、その話のほんとの出来には関係ないから。読みあいでオベッカ言いあって星送りあっても、その作品じたいの質が上がるわけじゃない。
ほんとに面白い作品はほっといても、必ずついてきてくれるフォロワーさんはできるので、そんなことしてるヒマがあるなら、ちょっとでもいい作品が書けるように腕を磨くほうがいい。
ロイヤルティで換金してみたい、だけど営業はしたくないという(僕みたいな)タイプは、とにかく一にも二にも、面白い小説を書くために精進し続けるしかないです。
と言っても今回は小説の技術的なことは書かないですよ。誰にでもできる対策を書きます。
例の運営からの発表で、ロイヤルティで換金した人たちの更新頻度についてのデータがあった。50%の人が週に三、四回以上の更新をしてる。毎日更新も20%。
かくいう僕も毎日必ず最低でもエピソード一話は更新を続けてますね。カクヨムに移ってきてから、一日も欠かしたことがありません。
くわえて他サイトで公開してた長編も全部持ってきたので、現在公開してる作品数は44。そのうちの九割近くが10万字以上の長編。
つまり、量をたくさん書いて定期的に更新してるので、相対的に閲覧数も増えるってわけです。質より量……ってわけではなく、質も量もってのが望まれる形ですかねぇ。
とは言え、質の向上には時間がかかるので、すぐにはムリって人は、とにかく量だけでも充実させよう。
毎日2000字を更新できるパワーと気力——それが大事ですね。
そして、たくさん公開したあとのコツ。
これ、つい最近にやったことなんですが、その直後、パパッといくつかの作品にフォローが複数人からついたんで、効果あるんだと思った技。
先日、これも運営から発表があって、もうすぐ、作品のシリーズ化が実装になるらしい。ただ、これまではなかったし、現状もまだない。
シリーズ作品ってたくさん増えていくと、あとになるほど読者が減っていくんですよ。第一部は全部応援つけて読んでくれた人でも、二部以降は来ない……なんてことも。
単純に考えて、40作も公開してるなかから、シリーズ作品を見つけるのが困難なんだと、今さらながら気がつきました。
というわけで、シリーズ作品の各部の最終ページに、次の回へと誘導するURLを貼ったんです。同時に、各部の短い紹介とそれぞれのリンクを貼った紹介ページを、第一部の最後と最新話の最初に足しました。三つあるシリーズのうち二つのシリーズでこれをしたら、その二つのシリーズでの作品フォローが、その日のうちにかなりあったので、なるほど、途中で迷子になってた人がけっこういるんだなと。
公開作品数が少ない人は問題ないだろうけど、十作以上公開してると、読者さまはシリーズの順番で迷うこともあるようす。関連作品への誘導をすると続けて読んでもらえます。
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