第5話 編集さんに気に入られると……

 編集さんに気に入られると、ひいきされる——


 たぶん、どこのサイトでも同じなんじゃないですかねぇ?

 大勢に読まれるためには、とにかく人目にふれる機会がないといけない。


 エブリスタの場合、それが妄想コンテストで優秀作品以上になること。しかも常連になれば、自ずと名前は知れ渡りますから、ほっといても向こうから読み専さんたちが集まってきてくれた。


 妄コンのほかには特集に載ることですよね。まあ、これは僕がエブリをやめる直前には、もうほとんどPVに影響が出ないほどにすたれてしまってたんですが。特集には二回載ったかなぁ。レビュワーとしても二回。なので計四回ですか。エブリは本数が多いんですよ。一回の特集で二十作くらい載るんで。


 特集には妄コンにあまり出さない人、でも編集さんに気に入られてる人はかなり、ひんぱんにとりあげられます。なんでこの人ばっかり? ってくらい、同じ人が何度も載ることありますねぇ。しかも続けざまに。

 けっきょく、特集とかは編集さんがごひいきの人を紹介する場だから、しかたないっちゃしかたないです。


 そうして人の目にふれると、やっぱり読まれるわけですね。僕も最初に特集に載ったあと、急にパタパタとファン登録してくださる人が増えたので。


 じゃあ、なんですたれたかというと、一回の特集に載る作品数が増えたこと(最初は十作品ていどだった)と、特集じたいの回数が増えた。それにくわえて妄コンみたいな小さなイベントが、とにかく毎週毎週たくさん開催されるようになった。


 つまり、いろんなものが乱発されてしまって、特集作品が目立たなくなったんですね。


 あと、一回めに載った作品はホラーだったけど、二回めはファンタジーだったのも関係してたかも。今はもうちょいファンタジーも読まれるんだろうけど、当時のエブリではあんまり人気のジャンルじゃなかった。特集に載ったのに、それによってPVが増えもしなければ、フォロワーも一人たりと増えなかった。あまりの無反応に笑った。


 ここまでは僕が前に活動してたエブリスタでの経験です。

 でも、これと同じことって、たぶんカクヨムでも言えるんですよね。知り合いのユーザーさんが二回連続、特集に載ったらしいんで。


 じつのところ、僕はカクヨムの特集はチェックしてません。特集に載ってる作品が、僕が読みたいと思える作品じゃないので、最初の三ヶ月くらいしか見てませんでした。


 それでもちょっとタイトル見た感じとかで、いかにもカクヨムの読者層が好きそうな作品だなということはわかる。つまり、男性編者さんが好きそうだなと。


 なので、特集は望めば選ばれるってものでもないんですが、特集に選出された作品を読みあさって、編集さんの好みの話を書くのもいいんではないですかね?

 一回載ってしまえば、特定のフォロワーは確保できると思う。


 読みあいは前述のとおり、自分の時間も消耗するし、人間関係のわずらわしさも出てくるし、ロイヤルティで稼ぐのに一番いいのは、読み専のフォロワーさんをたくさん持つことなんですよ。星も応援もいらない。読んでさえくれたらいい……それがロイヤルティ。


 あっ、ところで、読みあいの自主企画を利用したらいいと書いたけど、その場合、ちゃんと企画の条件にそったもので参加してくださいね。相手を怒らせるとブロックされて、そのうちいろんな人にブロックされちゃうかもですし。


 まあ、特集に選ばれるためには編集さんの目に止まらないといけないんで、どっちみち自分の好きなことだけを書いていくわけにはいかなくなる。がんばっても選ばれない可能性のほうが高い。


 この冒頭の近況ノートで、ロイヤルティ参加作品には特別枠で宣伝してもらえる何かがあればいいなぁと言ったのは、そういうことですね。


 というのもですね。

 僕は他サイトでやってたので、けっこうそこからついてきてくださったフォロワーさんがいました。今でもたまに、「今日からカクヨム始めました!」って感じの人が(フォローしてる作品が僕の1作品だけとか)とつぜん読みにきてくださることがあって、「もしかしてエブリから追ってきてくれたのかなぁ?」と思ってたんですよ。


 たいていの読み専さんは無言無反応で読むだけなので確認しようがないんですが、たまたま今回、あるかたとお話しすることができたんです。すると、エブリは無関係で、ほんとにまったくの偶然で最初に読んだ作品が僕のだったことがわかりました。そのあと、シリーズを熱心に読み進めてくださってます。


 そう。僕の作品にハマる人は、ありがたいことにシリーズの最新作まで追ってくださることが多い。

 一人に発見されただけで、そのあと500PVくらいは伸びるんです。


 さらに、ほかのシリーズも気に入って、なんなら全作品くりかえし読んでくださるほどのコアなファンになってくださることも、まれにある!

 ほんとにあります。


 そうなると僕の場合、10万字かける四十作で、単純計算しても400万字なんですよ。一ページ2500字で計算すると、約1600ページ。じっさいには10万字以上の作品がけっこうあるので、全部読まれれば2000PVくらい。くりかえし読まれれば、当然、さらにPVは増えるわけで。


 カクヨムの編者さんや多数派の読者層に訴える作品じゃなくても、ある層には確実にウケる作品を書いてるという自信はあります。

 つまり、そういう人たちの目にふれる露出の場さえあれば、もっと読まれるんだろうになぁと。


 現状、そういう場がないのが、ちょっと残念かなと。

 星を投げてもらえれば、翌日だけランダムで注目作品にピックアップされるけど、それはカクヨムで公開されてる全作品だから、ロイヤルティは無関係だし。それに、読み専さんは星も投げないことが多いんで。星投げの場所が最終ページの一番下の目立たない位置にあるからね……。

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