第17話 ラクロアと五人の子供達

ミナレットは普段からは想像の付かない剣呑な気配を放っていた。その立ち居姿は一目見て戦士のそれであると、誰の目にも明らかであった。


 飾り気のないミスリル鋼によって鍛造されたロングソードを帯剣し、かつて騎士であった頃を彷彿とさせる美麗な所作は見る者を惹きつけるものがあった。かく言う私も騎士の礼儀などと言うものに全く興味は無かったが、その明らかに訓練をしてでしか体得できないであろう賜物に対して、それなりの賞賛を送りたい気持ちになっていた。


「よし、来たな。本日から俺がお前達に剣術又は槍術を教える事となる。基礎は皆平等に納め、その後は適性を見ながら決めていく事となる」


 私と共に訓練を行なう事となっていたのはカトルア・ラーントルク、シンラ・オーガスタ、クオウ・サウダース、ライ・トーレス、ミナト・ガイゼルクの五名であった。


 私は三歳半の頃からノクタスと共に魔力操作及び基礎的な人族の魔法構造を学んでいたが、一方で剣術、槍術については他の五名と同じく六歳になる年から開始する運びとなった。


 元々は魔法と武術の両方を同時に取得するのが通例であったが、この点に於いて私は魔法的素養については既にノクタスに十二歳を待たずして卒業を言い渡されている事も有り、既に平均的な人族の十二歳程度の魔力操作、知識を有しているであろうと自負していた。


 対魔術師戦においてノクタスから一本取ることが出来るのであればひょっとすると普通の大人とも遜色なく戦うことが出来るかもしれないと考えていた。


 同年代でミナトとシンラについては緊張した面持ちではあるか、どことなく地に足のつかない様子であり、常にそわそわとしていた。この年頃であれば確かに習い事一つとってもじっとしているのが難しい頃であるのは想像に難くない。


 一方でクオウ、ライの二名は緊張感をそのままに、直立不動でミナレットの言葉を聞き逃すまいと真剣に参加しているように見えた。恐らくは各家で、それぞれが厳しく言いつけられているという事と、普段見ることのないミナレットの雰囲気も影響を与えているようであった。緊張感八割、恐怖感二割と言ったところだろうか。


 他の可能性を考えるとするならば、基本的にこの村に住う家々は子沢山であり、私以外は兄弟の居る家が殆どという事を鑑みるに、訓練がどの様なものであるのか皆伝え聞いている可能性も十分考えられた。


 そんな皆の様子を横目に眺めていると、目の合ったカトルアが私に小さく手を振ってきた。カトルアは父であるミナレットの様子を普段から知っているのか他の四人と比べると幾らか余裕が有りそうであった。


「基本的にお前達に必要なのは兎に角武器に慣れ親しむ事だ。そして何より体力作りを優先して武器を振るうことが出来る素地を作り上げていく。カトルア、前に出なさい」


 カトルアは前に出るとミナレットから大人が使う大きさよりは一回り小さい訓練様の木剣を渡された。


「用意!」」


 その掛け声と共に、カトルアは瞬時に木剣を青眼に構えを取った。


「始め!」


 カトルアはミナレットの空気を震わす開始の声とほぼ同時に袈裟斬り、横薙ぎ、受け流し、兜割、鍔迫りからの斬り払いを一連の動作で行った。動き終わると方向を入れ替えて再度袈裟斬りからの流れを再度繰り出した。その動きは幼いながらに様になっており、木剣に振り回される事無く一つの型を演じ終えた。そして休む間も無く続け様にまた幾つかの型を披露して見せた。


 彼女の筋肉量的に其れ等の動きを澱みなく行うにはそれなりの魔力補助が必要な筈であり、軽く目を凝らすと彼女の動きに合わせ魔力が体内で操作されているのが見えた。上手いとはお世辞にも言えなかったが補助自体は確りと働いているようであった。


 美しい金髪を靡かせながらカトルアは騎士の礼を終えると、再度此方を見やり「凄いでしょう」とでも言わんばかりにはっきりとした二重瞼をした碧眼の瞳を此方に向けながら満足げな笑みを浮かべた。 


 可憐さと訓練に対してこれまで確りと取り組んできたであろう彼女の出来栄えに、私が拍手でそれに応えるとカトルアは少し照れたように俯いてしまった。


「カトルアはこの通り、お前達より先にある程度の武術を習得している。お前達も励めば同じように出来る様になるだろう。最初は上手く行かない事が多いと思うが腐らずに継続し、努力をするように! 週のうち三日、午前中を訓練に当ててもらう。基本的な型を覚えた後は家でも確り兄弟に稽古をつけてもらうように」


 ミナレットが声をそう声を掛けると、私の真横に立っていた、年齢にしては背丈の高い栗毛の癖毛が特徴であるクオウがピンと手を挙げて発言の許可を求めた。


「先生、お言葉ですがここに集められた家名を見るに、ある程度の武術を練習していると思うので、僕は実戦形式で戦い方を早く教わりたいです。みんなもそうだろ?」


 クオウはどうやらここにいる子供達のリーダー的な役割を担っているらしく、周りの子供達も各々程度の差はあれ同意を見せていた。


 ふむ、とミナレットは少し思案気に面々を見やる。どうやら私が想像した通り、皆この訓練が始まる前からある程度の戦闘技術について各家で教え込まれているようであった。


 そういう意味で言うと、魔族のトマムしか身内がいない私は寧ろその中で例外という訳であった。


「確かにどの子もある程度の訓練は受けているようではあるか……」


ミナレットも面々を見て思い当たる節があったのか、早々に結論は出たようであった。


「クオウの言葉も一理ある。皆の実力を先ずは試してからでも遅くはないな。念の為再確認しておくが皆、家で訓練を受けていたと言うことで間違い無いな?」


 ミナレットが質問すると私を除いた全員は揃って頷いていた。


「よし、それでは皆得意の訓練用の武器を持って見ろ。そして男女別れてペアを作りなさい」


 ミナレットは私の返事については求められていなかったようで、クオウの申し出を了承すると其々に訓練相手を用意させた。


 子供達は取り敢えずとばかりに、女の子同士のカトルアとライ、男側では私とクオウ、シンラとミナトで其々がペアを作った。


 私は模擬戦の準備の為に、身丈に合った木剣を手に取り取り回しを確認したが、魔力操作による身体強化があれば特に不自由なく木剣を振り回す事が出来そうであった。その一方で、私の相手であるクオウは慣れた手つきで穂先に当て布が付けられた槍を手に取った。


「悪いがラクロア、本気でやらせてもらうぜ」


 やる気満々と、威勢の良い啖呵に対して私は「お手柔らかに頼むよ」とだけ答えて、他のペアの模擬戦を眺めることとした。


 カトルアとライがミナレットの合図に合わせて互いに木剣を顔の前に掲げ騎士の礼を取り、適切な距離を取った。間合いにして互いに三歩といった距離から一対一の模擬戦が開始される。


 ライはカトルアよりも小さな背丈であったが非常に素早い動きでカトルアを翻弄しようと細かなステップワークで間合いを上手く取りながら立ち回っていた。一方のカトルアはそれに付き合わないとばかりに、木剣を上段に構えライの踏み込みに合わせてカウンターを放つ腹積りである様であった。


 二人とも確かに訓練を受けているのはその立ち居振る舞いから間違いがなかった。何度かライが誘う動きを見せつつ、フェイント交りに動きに変化を見せ始める。


 フェイントに誘われるように反応したカトルアが、一瞬体勢を崩しかけたると、その隙を好機と見たライが躊躇なく突貫を見せた。しかしそれはカトルアの見せたカウンターの為の呼び水であり、カトルアは体勢を立て直し様に直線的に突っ込んできたライを上手くいなし、足を掛けて転ばせると首元に木剣を突きつけ一本を取った。


 転んだライの手を取りながら「大丈夫? 痛くなかった?」と心配気に声を掛けるが、負けん気の強いライは「もう一回! もう一回勝負!」と泥だらけになった顔で元気な声を上げていた。


 そうしたやり取りを横目に今度は赤毛のシンラと、黒髪のミナトがお互いに木剣を持って対峙していた。二人は先ほどのカトルア達とは違い、訓練は受けていたであろうが何処か頼りない剣筋であり、剣を振っているというよりは剣に振られているというのが正しい様子であった。


 最終的には鍔迫り合いとなり、体格差で押し負ける形でシンラがミナトを下したが、技量という点に於いては素人に毛が生えた程度であった。今の状況を見る限りでは女の子側の方が優秀そうに見えた。


『ラクロア、手加減は確りとするように』


 私がクオウと模擬戦を行う前にミナレットはくれぐれもと注意を促してきたが、魔法なら未だしも、武術においては生まれてこの方訓練など一つも受けてこなかった私に注意を促すのは可笑しな話であった。


 クオウは槍術の見本と言って差し支えない手捌きで獲物を操ると共に、身体の動きを確かめるように槍技を幾つか放っていた。魔力操作もある程度行えるようで、槍の先にまで確りと魔力が通じており、一見してカトルア以上に技量を持っているようであった。


 私はミナレットの合図に合わせて見様見真似で騎士の礼を行い、クオウと対峙した。


 クオウは自信に満ちた様子でどっしりと腰を落とした構えから、間合いにして五歩はある距離を一呼吸の間に一気に詰め、その勢いのまま一撃を放った。直線的な一撃は私の喉元へと狙いを定めていたが、彼の動きに合わせて後方に同距離動く事でそれを回避した。


 クオウは槍を戻した際に彼我の距離が全く変わっていない事に奇妙さを覚えたのか私をまじまじと見つめていた。私はクオウの身体に流れる魔力の流れを読む事で彼が次にどういった動きを繰り出すかを予期したに過ぎず、どの程度の力をクオウが持っているのかを測る為、取り敢えず攻撃を受けないよう動いたに過ぎなかった。


 たった一度の遣り取りではあったがクオウの緊張感が増したのは明らかであった。そして警戒色を表すかのように彼の体内で消費される魔力の量が先ほどよりも増し始めていた。より素早く動く事を意図した分かりやすい示唆に私は若干苦笑しつつ、繰り出される攻撃を何度か回避し、様子を窺っていた。


「くそッ!、こいつちょこまかと!」


 実際に対峙していたクオウとしては自分の攻撃が完全に読み切られている事が不可解で有り、同時に薄気味悪かったのであろう、悲鳴とも罵倒とも取れる声を上げていた。


 今思うと、ノクタスとの訓練ではひたすら魔力の『起こり』を感知し続ける事を当たり前に行なっていた事もあり、人体における魔力操作における肉体強化、そしてそれに連なる身体の動きについても同様に把握が容易になり始めていた様であった。


「まあ、そういうこともあるか」


 私の軽いぼやきをクオウはどう受け取ったのか、更に警戒心が増したようで今度は先ほどの構えとは変わって、前傾姿勢で槍を斜め前方に構え、攻撃特化型に変更し再度私への攻撃を開始した。


 私は既にクオウの観察を止め、今の自分がどの程度の事が可能であるかの確認作業に興味が移り始めていた。何度目かのクオウの攻撃を私が軽く木剣で払い除けると、木材がぶつかり合ったとは思えないほどの硬質な音が辺りに響いた。木剣と言えど、魔力抗力による強化を発揮した事で、その質量と速度も相まってそれなりのエネルギー量を持っているようであった。


 クオウはめげずに彼の中で培った技術を用いて私に近付こうとするが、そうした目論見を私は尽く払い除ける。最早優劣は明白であり、これ以上続ける必要も無かったがクオウはちらりとカトルアを見ると、此方を真剣に見つめている姿を確認し、忌々しげに私を睨めつけた。


「ああ、なるほど。


 この言葉については確りと真意が伝わったのか、若干クオウの顔が赤くなったのを私は見逃さなかった。そう言った意味で私は状況を改めて瞬時に把握したと言えた。


 彼に花を持たせるという考えが明確に私の脳裏に過ったが、先ほどからのクオウの一撃は魔力を行使しない人族であればかなりの怪我を負う威力を備えており、そのような事の為に態々一撃を受けて模擬戦を終わらせるというのは正直嫌であった。


 恐らくクオウの攻撃程度では私は肉体的な損傷を追う前に回復してしまうであろう事は想像できたものの、ノクタスの魔法攻撃によって散々に吹っ飛ばされ続けてきた経験もあり、他人の攻撃を安易に受ける気にはならなかった。


「そろそろ、終わらせるとするか」


 そこで私は警戒を強めていたクオウに無造作に近付く事で虚を突くと同時に、いきなりの動きに動揺したクオウの攻撃を誘発させる事に成功した。


 私の考えとは裏腹に、好機とばかりに懐に一撃を放つクオウであったが、私からしてみると予備動作が大きく狙いが見え透いた攻撃は最早躱すに易いだけでなく、そこからの反撃も容易であった。


 体軸を僅かにずらす事で、クオウの放った槍を難なく躱すと、それと同時に彼の勢いをそのまま使うようにして、私は避け様にカウンターでクオウを軽く胸を小突いた。


 鈍い音と共に、弾けるようにクオウは数メートル程吹き飛び、地面に身体を打ち付け 転がった。

 クオウが自ら突っ込んで来た分の力を利用したため、思ったよりも強めに身体を打ってしまったようでクオウは軽くえずきながら打たれた箇所を押さ屈み込んでいた。


「ううっ、くっそ……」


「そこまで! 勝者ラクロア!」


 ミナレットは模擬戦を止めると、急いでクオウの側まで駆け寄りクオウが受けたダメージを確認したが幸い魔力による身体強化も為されていたことから、派手に吹き飛んだ割にそれほどダメージは残っているわけでは無く、身体を強く打っただけのようであった。


「ラクロアってこんなに強かったんだ……知らなかった! いつの間に訓練していたの? クオウは歳上のお兄ちゃん達と戦えるくらい強いのにびっくりしたよー!」


 模擬戦を見ていたカトルアがその長い睫毛のついた目を見開きながら興奮気味に私に詰め寄ってきた。どうやらクオウが強いことは共通認識であったようで、他の三人も興味津々と言った風であった。


「ラクロアは魔翼を持った特別な人族だからね、そりゃ強いでしょ!」


 私の回答を待たずしてライがカトルアに対してそう言ったが、「魔翼って?」とカトルアは見知らぬ言葉に疑問符を浮かべていた。ライは長老であるバニパルスの孫であるという事もあってか、既にそうした情報についてもある程度知識を持っているようであった。


 そうこうしておる内にクオウも立ち上がりミナレットに連れられて此方へと戻ってきた。私へと軽く視線を送る様は、やや不貞腐れたようであったが特に言葉を出すわけでもなく真一文字に口を閉ざしていた。


 気になる子の前ではこれ以上醜態を晒せないという事であろうか。幼いながらにクオウは克己心を持っているようであり、確りと躾けられている事が伺えた。先日私がぶん投げたサウダース家の者とはえらい違いであった。


「よし。これで大体の状況は理解した。言うだけあってこの中でクオウは頭ひとつ抜け出ているようだな。今日は一旦終了とする。明日から本格的な訓練を行うとから、心積りしておくように」


 ミナレットはクオウに軽くフォローを入れながら、怪我人が出た事もあり初日の訓練は早々に切り上げとなった。


「ラクロアは俺について来るように」


 皆を人族の村に送り届けた後、ミナレットは私に告げた。私は何事かとついて行くと、先ほどまでの訓練場の更に先に、シドナイが佇んでいた。


「来たか、ラクロアよ。ここからがお前の本当の訓練となる」


 シドナイはその爬虫類面に笑みを浮かべながら、手に持った妖しく光る魔槍の柄を地面に突き立てる。


「まあ、そういう事だ。子供達との訓練はお前にとっては協調性を学ぶ為の時間であり、本命はこっちと言う事だ。まあ、あいつらが前もって各家でなるべく訓練を積んでくれていたお陰もあって、俺達もこっちに十分に力を注ぐ事が出来るって訳だ。何れにせよお前にとっては良い事だな」


『……んん?』


 と私は内心で二人の嬉々とした様子とはかけ離れた反応をしていた。私はノクタスとの訓練と比べ、今回の訓練は子供達と同時に学ぶという事も有り、そもそも訓練の難易度が下がる事を予期していた。漸く訓練漬けの毎日から解放され、自由な時間を如何に過ごそうかを考えていただけに、二人の放った言葉に思わず目を覆ってしまった。


「ミナレットさんはまだ分かるのですが、なぜシドナイまでここに?」


 念のために確認すると、シドナイは怪訝な表情で「お主を強くする為に決まっているが」と迷いなく答えた。


「ノクタスが鍛えた魔法技術と俺達の武術を以って、お前を一人前の戦士とするのが村長の意思でもある」


 ミナレットはどこか嬉しそうにそう告げると、やる気がでるだろう? とでも言いた気であった。


「村長って言うと、この村の名前になっているあのトリポリ村長?」


「ああ、先日の族長会議で決まったのだ。以前はお前の意思を尊重しようと言う話をしていたが、村長命令であれば仕方ないのでな。私も全身全霊を以てお前を鍛え上げる事とした」


 二人は私を鍛える役割を担った事について実に嬉しそうであった。よくよく考えると私は未だにトリポリ村長と面識はなく、いつの間にか開催されていた族長会議とやらで育成方針が決められてしまっていたらしい。本人の意思を確かめる事もせずに実に理不尽な決定であった。


「流石にそれは乱暴じゃないかな? 僕の意志はどうなるのさ」


 私の質問に対してミナレットもシドナイも不思議そうな表情を見せた。


「この間ノクタスが訓練を終えた時に、後は俺達にお前を任せるって言っていたのをお前聞いていただろう? 特に嫌がってもいなかったじゃないか」

「それに私にも先日訓練を受けると言っていたではないか。忘れたとは言わさんぞ?」


 はっ、と先日にやりとりを思い返すと確かにノクタスは私を卒業させ、二人に任せるような事を言っていたのは間違いなく、恐らくそれがいつの間にかノクタスの弟子として扱われていた私の同意であると受け取られていたらしい。そして最悪な事に、先日グリム達と魔石坑道を探索した帰りに確かにシドナイに「罰の代わりに訓練を受ける」と口走っていた事を思い出した。


 今更逃げられる雰囲気でもなく、私は再度訓練の日々に身を落とす事となった。

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