第11話 RUI と 留唯

私はそこから帰ろうとしたけど去る事が出来ず、ずっと傍にいた。




一時間……




二時間……




そして


PM 10:00




♪~

『RUI…あなたに逢いたい…』



♪~

『メールアドレス不正』




「やっぱり…無理だよね…」



♪~

『受信あり』



「………………」





『天月 智華さん』

『天使が舞降りる聖夜の夜に』

『お前にサンタクロースはプレゼントくれたか?』




「誰?まるで留唯みたい。だけどアイツは知るわけないし」



♪~

『あなたは誰ですか?』



♪~

『俺はあなたが良く知っている相手です』




「意味分かんないっ!こんな時に何?イタズラ!?」




♪~

『俺がRUIならこのアドレス知らない奴いねーよな? 天月 智華さん』


『RUIは同居中の留唯。そして、お前はRUIである俺と待ち合わせしてる』




「………………」



私は把握出来ていない。


どういう事?




♪~

『お前の知っている RUIは……正真正銘、君の同居人……そして……メル友である RUI です』


『その RUI は君に会うのが怖くて行くのを辞めました』




♪~

『だったら約束しないでよ……でも……RUIが留唯でも、私の好きな人と変わらないんでしょ?』

『分かるように説明してよ……るい……』




♪~

『良いけど、お前覚悟の上で言ってる?』

『RUI が留唯なら、お前の好きな男は同居人の俺で俺に大事なもの捧げる勇気あるわけ?』



♪~

『相思相愛だったら……だけど…気持ちは……RUI の想いは知らない……でも……時間はあるでしょう?私だって今は頭が整理ついてないんだから』





ふわりと背後から抱きしめられる。



ドキッ



「本当……馬鹿だな?お前……」



抱きしめた体を離すと振り返らせキスされた。



「…………」



至近距離で見つめ合う私達。


再びキスをされ深いキスをされ戸惑う私。



「帰るぞ!智華…待たせて悪かったな…」

「…ほ、本当だよ…バカ留唯…」

「お前よりましだ!それよりも、お前冷たすぎだから」


「だって…!…約束…してたから…大体…誰のせいだと思って……」



「………………」



私の手を掴む留唯。



ドキン



「さあな」



私達は家に帰る事にし、各々別々の部屋に過ごしていた。




RUI が 留唯と分かったものの正直、

まだ実感がない。


きちんとした証拠を自分の目で確かめたかった。


それに自分の想いも良く分からない。


私が好きなのはメールのやりとりをしていたRUI。


でも超本人は同居人の留唯であって……


私の頭の中と心の中が整理されていない





「智華、入るぞ!」

「…何?」



私はベットに横になったまま返事をした。



「約束、どうするんだ?」

「えっ?」




グイッと肩を掴み私の上に股がり押えつけた。




「メールの RUI と 留唯は同一人物だけど、お前の今の心境聞かせろよ」


「そんなの……頭と体が整理ついてないんだよ!」



「………………」



「だったら俺をメールの RUIと思えば?」

「えっ?」



そう言うとキスをされ深いキスをされた。



「る、留唯っ!ま、待っ……」



再びキスをし唇を塞ぐ。




「お前の気持ちの問題だろ!?ハッキリと言う!俺はお前が好きだけど?」



ドキッ



「留唯…」


「俺は…お前に後悔させない…!…賭けてたじゃん…お前はメールの RUIが好きなんだろうけど……俺は、そのRUIなんだからな!」



「………………」



「容姿が俺だったから整理つかないかもしんねーけど……俺ん中では…相思相愛だと思っている」


「…留唯…」


「同一人物なんだから…それでも…無理なら……俺は…お前を抱かない…」


「留唯…」


「…智華…でも……俺は……正直俺に委ねて欲しいと思うけど…」


「留唯…」



再びキスをし深いキスをされ首スジから、鎖骨、胸元へと唇を這わした。



気付けば留唯は上の洋服が乱れ肌が見え隠れしていた。


そんな私の洋服もはたけていた。



ドキン



「ゆっくりで良いから……整理しな…智華」

「留唯…」




≪RUIが留唯?≫




それが真実。



「………………」



私は留唯に体を委ねた私達は気付けば体を重ね合せていた。


ふと目を覚ます。



ドキン



≪…そうか…私…≫



隣で気持ち良さそうに眠ってる留唯。


私は留唯に身を委ねたものの本当に良かったのだろうか?


まだ自分の想いが整理出来てないというのに留唯と関係持ってしまった。


後悔しない?


してない?


自分の心に尋ねてみる。


そして背を向ける私。


すると背後から抱きしめられた。



ドキン


「…留唯?」



「智華…ごめん…自分の気持ちばっかで無理に関係…初めてだったのにな…」


「本当だよ…責任取ってよね!」



私を振り向かせ軽く体重がかかる。


ドキッ


すると優しいキスをされ、更に深いキスをされた。



「お前が俺の事、好きになってくれるまで頑張るから」


「…留唯…」


「RUI は留唯でも……例え同一人物でも……お前の好きな男はメールのRUIだからな」




そして、留唯が RUI である証拠を自分の目で確かめる事が出来た。



RUI とのメールだった。


間違いなく同一人物だった。



私は留唯の両頬に優しく包み込むように触れる。



「智華…?」


「留唯…ずっと我慢してくれて…私との約束守ってくれたんだよね…すぐに応えられなくてごめんね…留唯…」


「智華…」


「留唯がメールのRUIだって分かって驚いたけど…私も留唯の事好きになるから…時間かかるかもしれないけど…」


「構わねーよ。ただ俺以外の男に狙われないように…俺…お前を守るから!俺の傍にいな智華」


「…うん…」



私達はキスをした。
















































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イブの夜に・・・ ハル @haru4649

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