第238話 切り札


 「良いですか? 今度こそ絶対に動かないで下さいね? ここは第四層の先にある安全地帯です。先程の戦闘でも敵わなかったんですから、五層に降りればどうなるか分かりますね?」


 「で、でもミナミさん! 救援なんて言ってもあと何日かかるか分からないんですよ!? 二人が呑み込まれてからもう一日以上過ぎてる!」


 「イースの言う通りですよ! これから誰かが来て、更にダンジョンを攻略しながらなんて言ってたら、間違いなく餓死しちゃいます!」


 「それでも駄目です」


 ピシャリと叱られてしまい、思わずグッと口を噤んだ。

 だって、今この瞬間にもホー君とレインさんが。

 そんな事を考えると、居ても立ってもいられなくなってしまう。

 それは誰しも同じ様で、一人でも動こうとしたロザさんが今では拘束された状態で隣に転がっている。

 多分僕達も、無理矢理動こうとすればこうなるのだろう。


 「ミナミさん……ホーク達を、諦めるんですか? 普通ダンジョンで行方不明になった時、仲間がすぐ救助に向かわないとほとんどの場合は……それって誰かに助けを求めても、どうしても時間的に間に合わないって事ですよね!?」


 「私が向かいます、間に合わせます」


 セイ君が声を上げれば、すぐさま返事を返す彼女だったが。

 今日の彼はそれでは留まらなかった。


 「単騎でダンジョンが攻略出来るんですか!? バグトラップは深い層に引きずり込む場合が殆どです! どうするつもりなんですか!?」


 「ですので、救援を呼びました」


 「だから救援って言ったって……ダンジョンにたどり着くまで街から数日は掛かるんですよ? それに到着した所で、下まで調査するのに何日かかるか……」


 グッと奥歯を噛みしめながら、セイ君が悔しそうな声を洩らしたが。


 「まぁ普通ならそう考えて、仲間達だけで救助に向かうでしょうね。それもダンジョンのルールであり、助けを呼ぼうにも時間が掛かり過ぎるからそうする他無い。更には仲間が窮地に陥っているなら、飛び出す気持ちも分かります。しかし実力以上の場所に飛び込めば、全員が死ぬだけです。昔なら私もそうしていたでしょうが……今は違います」


 「それが分かってるなら、何でそんなに冷静なんですか! 今は違うって……それ、犠牲を最小限にする判断をするって事ですか? 理解は出来ますけど、俺達は――」


 「皆様のお父様方。その“本人達”が望まなかったので、今まで黙っていた事があります」


 静かに語り始めたミナミさんは今までの怒った雰囲気とは違う様子で、僕達に真剣な眼差しを向けて来た。


 「私はホーク様を諦めるつもりなど微塵もありません。救援は、間違いなく来ます。そしてソレは、皆様の予想よりずっと早く。更にはこの“イージス”で最も信用されている戦力、今では軍隊と言って良いレベルになっております」


 「それって、勇者様か騎士団って事ですか? でも国絡みの戦力を動かすとなれば……それこそ、凄い時間が……」


 「まさか、そんな悠長な事はしていられませんから。それに……あぁ、ホラ。“もう”来てしまった様です。相変わらず、滅茶苦茶な方々ですね」


 ミナミさんの大きな猫耳がピクピク動いたかと思えば、安全地帯入り口に居たウォーカー達が悲鳴を上げた。

 それもその筈。

 階段があると言うのに完全に無視して何かが飛び降りて来た上に、ズドンッ! と凄い音を立てて着地して見せたのだから。

 その影は、三体。

 真っ黒い鎧に身を包んだ、見知った姿がこの場に現れたのであった。


 「わりぃ、遅くなった」


 「いえ、本来なら数倍は時間が掛かる道のりですので。しかし、申し訳ありませんご主人様。この度の失敗は――」


 「南」


 「はい、失礼しました。すぐに向かいます。“耳”になりますので、ご主人様方はとにかく突き進んで頂ければと」


 皆が休憩する地点に突っ込んで来た三人。

 それは、間違いなく僕らの父親だった。

 ホームに居る時はそれなりに、というかたまに? 鎧を外してラフな格好をしているが。

 現状は完全装備。

 全くもって歳を感じさせない程の威圧感を放っており、意識を戦闘に切り替えているという雰囲気をビリビリと肌で感じた。

 こんな父さん達、初めて見た……。


 「イース、お待たせ。怪我はない? 皆も大変だったね、馬車を使うから一緒に行こうか。とりあえず五層まで降りるよ? この安全地帯ってのが無ければ、もっと早くたどり着けるのにねぇ。邪魔だよねぇ、この空間。狭いし、戦車が通れないし」


 「……ちょっと父さんの言っている意味が分からない」


 僕の父さんが、魔王みたいな鎧を纏いながら此方に歩み寄って来た。

 そんでもって、拘束されたロザさんを軽々と肩に担ぎあげてから。


 「ホラ、ここで待ってろって言われても無理でしょ? 早く立つ。イースもセイ君も、一緒に行かないの?」


 「「は、はいっ! 行きます!」」


 二人揃って、大きな声を返した。

 悪食という大きなクランの主要メンバーだとは知っていたけど。

 僕達の知る三人は前線を退いているのだ。

 だからこそ、こういう場所に本人は来ないと思っていた。

 あったとしても誰かを向かわせるとか、そういう状況になるのかと思っていたのだが。


 「うしっ、さっさと行くぞ。次のエリアに降りたら“黒戦車”を使う。どうせジャングルだ、整地してやれ。その方が探しやすい。西田、次の階層に降りたら下り階段を探してくれ。お前に付いていく形で馬車を走らせる、見失っても南が居るから心配すんな」


 「あいよ、こうちゃん。ひっさびさに本気で走るとすっか。あ、お前等は馬車の中で大人しくしておけよー?」


 残る二人も、何か変な事を言っているんだが。

 ダンジョンの中で、馬車を使う?

 それだけでも意味不明なのに、セイ君のお父さんであるニシダさんだけが探索するって何。

 斥候だと言うことは知っているが、完全にニシダさんに頼り切る雰囲気なんだけど。

 マジでどういう事?

 思わずポカンと口を開けていれば、ウチの父さんが笑いながら俺達の肩を叩き。


 「南ちゃんの雰囲気を見ると、皆揃って何かやらかしたのかな? 後で事情は聴くけど、今はとにかく降りようか。もしも見つからなくても、最悪攻略しちゃえばダンジョンも大人しくなるし」


 なんて、妙に物騒な台詞を吐くのであった。

 三人が来た後は、何故かミナミさんも妙に目が座っている様に感じるし……雰囲気がいつもと全然違うんだけど。

 そんな事を思いながらも僕達は皆で階段を駆け下り、第五層へたどり着いた。

 そして、またジャングルかと顔を顰めた次の瞬間。


 「行け西田! 東は御者頼む! 南は声を聞き逃すなよ!? どうせこんな浅い層には居ねぇだろうから突き進むぞ!」


 ホークのお父さんが指示を出しながら、マジックバッグから巨大な戦闘用馬車を引っ張り出した。

 皆揃ってすぐさま仕事を始め、唖然としていた僕達が馬車の中に放り込まれたと同時に。


 「どどどどわわわわわっ!」


 「酔う! 酔うって!」


 「むー! むぅー!」


 父さんが御者を務める戦闘用馬車は、ジャングルの木々を薙ぎ倒しながら突き進んでいった。

 しかも、窓の外にはニシダさんが飛び回っている姿が度々映るのだ。

 障害物を薙ぎ倒しながら進んでいると言っても、この馬車結構な速度が出ている。

 だというのにあの人、平然と馬車より速く走っているんだけど。

 本気で何者なの、この三人。


 「こうちゃん! 十時の方向に階段発見! 何か結構入り口も広そうだぞ!?」


 「うっしゃぁぁ! 東、そのまま突っ込め! 安全地帯とやらは突き抜けろ! 下まで行くのにまだ何日掛かるか分からねぇからなぁ!」


 「はいはーい。西君、先に行ってー? ウォーカーが居たら避難指示よろしくー」


 何か凄い言葉が聞えた次の瞬間、馬車がガクッと角度を変えた。

 まさに、落ちるって感じに。


 「うぎゃぁぁぁぁ!」


 「父さん何やってるのぉぉ!?」


 「んんー!」


 縛られたロザさんだけは、馬車の中で普通に宙を舞うのであった。


 「これで分かりましたか? 帰ったら皆様はお説教ですからね」


 「「……はい」」


 確かにこうなると予想出来れば、僕達に“大丈夫だから大人しくしていろ”と命じたのも分かる。

 ウォーカーなのに、悪食には高速で動ける救助隊が居るらしい。


 ――――


 「はぁ……はぁ……」


 「ホークさん大丈夫ですか!? すみません、ずっと治療を続けているんですけど……間に合わなくて」


 「だ、大丈夫……そのまま続けて、すっげぇ助かってるよ」


 正直、キツイ。

 幸い尾の棘は喰らっていないから、毒の心配は無いが。

 爪だ何だと色々攻撃を仕掛けて来るのだ。

 ソイツを避けたり逸らしたり、場合によっては正面から鎧で受けたりと色々やった結果。

 既に満身創痍と言って良い状態になっていた。

 だが、相手はまだまだ湧いて来る。

 まさに巣穴。

 最初目にした馬鹿らしい数の相手くらいは狩った様に思えるのだが、一向に数が減っている気がしない。

 だぁくそ、マジでやべぇな。

 頭がクラクラして来たし、握力もさっきから自信がない。

 いざという時、槍を離してしまったりなんかしたらマジで命取りだ。


 「わりっ、レイン。予備の槍取ってくれ、刃こぼれして来た」


 「はいっ! どうぞ! ……やっと、呼び捨てにしてくれましたね?」


 こんな時だというのに、えらく緩い言葉を返して来る彼女に視線を向けてみると。

 ソレはもう、酷い顔をしていた。

 涙でもボロボロになって、全身ガタガタ震えているのに踏ん張っている様な。

 多分、俺が居るからこの子は逃げられないのだろう。

 だったらいっそ、彼女だけでも逃がしてしまうか。

 そんな風に考えたりもしたが。


 「最期まで、お付き合いいたしますよ。ここまで一緒に頑張ったんですもの、終わりが来るのなら、一緒の方が心強いです」


 彼女の一言に、余計な思考が吹き飛んだ。

 そうか、彼女も終わりを察しているのか。

 だったらもう、良いだろ。

 後の事なんか考えずひたすらに槍をぶん回して、駄目だったならその時だ。


 「だったら俺の事もホークって呼んでくれて良いんだぜ?」


 ハハッと笑い飛ばしながら、カサカサと警戒した様子で近づいて来るサソリ共に視線を戻すと。


 「“ホーク”。お願いします、最期まで……一緒に居て下さい。一人で魔獣に食われるのは、怖いですから」


 あぁ、そうだなよ。

 俺も怖いわ、ソレは。

 ダンジョンの奥底で、誰にも知られずコイツ等の腹に収まるのは。

 そんでもって、女の子がココまで言ってんだ。

 なら、“漢”を見せろって場面だろう。

 だが、その前に。


 「嘘でも良いからさ、希望的な言葉の一つでも貰えないかね? 俺って単純だから、助かったらチューの一つでもしてくれるとか言われたら、超頑張っちゃう訳よ」


 自分でも、この状況で何を言っているのだろうと思ったりはするが。

 そういうのも、一種のロマンって奴だろう。

 可愛い女の子が助けを求めていて、格好良く助ける。

 そんな下らない妄想であっても、男って奴はいつまでも胸に抱くもんだ。


 「フフッ、ではホーク? 私を助けて下さい。そして魔獣を蹴散らした後、抱きしめて下さい。そんな格好良い所見せられたら、私は貴方に恋してしまうかも知れません」


 背後から、とんでもない発言が飛び出して来た。

 それってつまり、そう言う事でよろしいか?

 だとしたら、やる事は一つ。


 「ふ、ふはははははっ! なら、出し惜しみなしの短期決戦狙いだ!」


 笑いながら、俺は空中に魔法陣を描き始めた。

 アナベルさんから教わった、これだけは絶対に覚えると意気込んで何度も練習したその魔法。

 発動までに時間は掛かるが、もはやこれしかない。

 兎に角魔法陣を完成させない事には始まらないが、唯一盤面をひっくり返せる方法。

 そう判断して、ひたすらに陣を描いた。


 「ホ、ホーク? あの、結構近くまで魔獣が……」


 後ろから不安そうな声が聞えて来るが、まだ大丈夫。

 相手も俺が空中に陣を描いている事に警戒しているのか、先程よりも歩みが遅い。

 なら今のうちに完成させるべきだ、相手がビビっている内に準備を整えてしまえ。

 などと、思っていたのだが。


 「ホーク!」


 サソリの一匹が、此方に向かって突っ込んで来た。

 おぉ、速い速い。

 だがしかし、こっちも準備が丁度終わった所だ。

 そんな訳で今しがた受け取った槍を“投げ”の体勢で構え、腰を落とした。

 おら、食らいやがれ。


 「ウチの魔女様オリジナル兼直伝の超火力! “電磁砲レールガン”じゃぁぁぁ!」


 雷撃の魔法を使い、思い切り投げた槍を更に磁力を使って加速させるとか何とか。

 兎に角魔力を馬鹿みたいに持っていかれるが、投擲した武器を通常では考えられない威力で叩き込む魔法。

 その速度は、正直目で追う事が出来ない程。

 槍は地面を破壊する勢いで群れの真ん中に突き刺さり、更には。


 「どーん、ってな」


 ヘッ、と口元を歪めながら呟いた瞬間。

 周囲一帯には雷が絶え間なく降り注ぐ。

 コレもアナベルさんが色々手を加えた術式を、丸まま覚えさせて頂いた影響だ。

 ものすげぇ量の魔力を持って行かれる為気軽には使えないが、殲滅力はピカイチ。

 理屈を全て理解している訳ではなくとも、魔法陣を完璧に覚えて、魔力があれば行使可能な俺の切り札。

 それがコレ、“電磁砲レールガン”。

 下準備こそかなり大変だが、周りの全てを黒焦げにする程のとんでも威力。

 親父には「これはちげぇ」って言われたが。

 それでも周囲に居たサソリ共は皆黒焦げになってひっくり返り、徐々にダンジョンに飲み込まれていった。


 「は、ハハッ! どうよレイン! 全部片づけてやったぜ!」


 フラフラしながらも背後へと視線を向け、グッと握り拳を見せてみれば。


 「ホーク! 後ろ! まだ終わってません!」


 彼女から、嫌な言葉を頂いてしまった。

 恐る恐る振り返ると、そこには。


 「おいおいおいおい! いくら何でもそれはズルってもんだろうが!」


 やはり“巣穴”と表現したのは間違いでは無かったらしく、そこら中の穴から再び顔を出すサソリ達。

 広間はすぐさま大群で埋め尽くされ、先ほどと変わらない状況に戻ってしまった。

 不味い、コレは不味いって。

 “電磁砲”を使うと、ドワーフ製の槍でもボロボロになってしまうのだ。

 だからこそ今俺にあるのは、先程刃こぼれして下げた槍が一本のみ。

 これ以上の戦闘は、普通にやっても厳しい状況だと言うのに。

 相手は、俺達に希望なんぞ見せてくれないらしい。

 サソリ達は、一斉に此方に向かって走って来た。


 「すまん、レイン」


 「ううん、良いんですホーク。それに、格好良かったですよ?」


 そんな言葉を交わしながら、俺達が虫共に飲み込まれようとしたその瞬間。

 ズダンッ! と、やけに統一されたいくつもの音が空間に響き渡った。

 一体何が起きたのかと、魔獣へと視線を向ければ。

 そこには一体に対して一本ずつ、“透明な剣”が突き刺さっていた。


 「こんにちは、少年少女達。危ない所でしたね?」


 クスクスと笑う灰色のローブを来た男が、空中に立っているではないか。

 もはや、訳が分からない。

 ポカンと呆けた顔を晒しながら、彼の事を見上げていれば。


 「ご主人様。コレを人は、マッチポンプというらしいですよ? 貴方がココで実験しているから、ダンジョンが活性化した。救った所で、貴方に責任があるかと思われます」


 「あーはははぁ……せっかく格好良く登場したのに台無しだね。どうしてくれるんだい?」


 「知りませんよ、私は奴隷ですから」


 「投げっぱなしは良くないって、いつも言っているのになぁ……」


 良く分からない会話を繰り広げるお二方。

 そう、二人いるのだ。

 さっきまでサソリで溢れていた筈の大地にもう一人、メイド服を来た女性が静かに此方を見ているではないか。

 全く気が付かなかった。

 というか、さっきまでは絶対にいなかった筈だ。

 何処から来た? まさか“転移”の類?

 馬鹿を言うな、アレはかなり大がかりな魔術だった筈。

 だとすれば、コイツ等は……何だ?


 「初めまして少年、随分と勇ましい上に実力もある御様子だ。とても気に入ったから助けに来たよ? 私は“探究者”、世界の真理を追い続ける研究者だ」


 「またの名を変態。自らの世界を作り、気に入った住人を増やす活動に勤しんでいるオ〇ニー野郎です」


 「おぉーい、毎度言っているが言葉選び。お前の様な若い娘が自慰なんて言葉にするな、あと口が悪い」


 「ご主人様は何故、歳も取らずそこまで長い年月を生きているのに……妙な所で羞恥心があるのでしょうか? 謎です、オ〇ニーはオ〇ニーです」


 「もう良い少し黙ろうか!? という訳で少年、ちょっと話でもしないかい?」


 良く分からないが、彼が助けてくれたのは間違いなさそうだ。

 しかしながら……警戒を解く訳にはいかない。

 相手は底知れぬ威圧感を放っている上に、未知の魔法で急にこの場に登場した。

 更に言えば、二人もだ。

 飛んでいる術師と、地に立っているメイド服の女。

 そんでもって、彼女の言う事には……。


 「自慰研究者が、俺達に一体何の用だ?」


 「ちがぁぁぁう!」


 空中に滞在する彼は、とんでもない大声を上げるのであった。

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