第134話 飯島


 そして、俺たちは“飯島”に到着した。

 更に、武器を向ける兵士達に囲まれていた。

 うむ、いつも通りだ。


 「貴様ら! 海賊か何かか!?」


 「いや、違う」


 「本当に違うのか!?」


 「おうよ」


 「通って良し!」


 「必要なら身分証を……ってオイマジか? 良いのかよ?」


 「通って良し! ちゃんと船は固定しろよ? 周りの船にぶつけると、後々面倒だからな」


 鎧を着た耳の尖った兵士さん達が「なんだ、海賊じゃないのか……」なんて、少し残念そうにゾロゾロと帰っていく。

 なるほど、変わり者の島か。

 船から降りた瞬間に納得してしまった。


 「あの、船長……」


 「とりあえず、周りに迷惑にならない様に船はマジックバッグに入れておくか……?」


 「いえ、マジックバッグは空けておいた方がよろしいかと」


 「ういさ」


 隊長さんも「マジかよ」ってな表情を浮かべながら、船員に上陸の指示を出し始める。

 びっくりだよ、ココまでナチュラルに信じてもらえたの初めてかもしれない。

 いいね、飯島。

 どこまでも適当な感じが、恐ろしく俺達と合っている気がする。


 「船長、一応言っておきますが……問題を起こすと高レベルのエルフ達が容赦なく殺しに来ますからね?」


 「肝に銘じておくわ」


 あれか、問題を起こさなければ誰でもウェルカム。

 しかし犯罪を起こす奴が居れば即座にデストロイ。

 それがこの島、というより国のルールらしい。

 こりゃ最初に色々とルールブックに目を通した方が良いかもしれないな。

 とか何とか思いながらも、俺たちは全員“飯島”に足を踏み入れた。

 簡単に作られた門に、警備は手薄。

 しかしながら、先ほど俺達を囲んでいた兵士達は結構な覇気があった様に見える。

 おぉ、コワ。

 やはりエルフってヤツは長く生きる事もあって、強いメンツも揃っているのだろうか?

 多分場所によるんだろうけど。


 「でもよ、なぁオイ。 なんでだ……どうしてだよぉぉ!?」


 「西田、鬱陶しい」


 「僕らが今まで出会ったエルフって男しか居ないよ!? ねぇ何で!?」


 「うっせぇ東、中に入れば多少は拝めるだろうよ。 今は大人しくして下さいやがりませお願いします、滅茶苦茶目立っちゃってるから俺ら」


 左右が膝を付きながら大声を上げる馬鹿共に、とりあえずゲンコツをかましながらハァァと溜息を溢した。

 俺だって思ったさ。

 なんで居ないの? エルフ美女。

 普通さ、あるじゃん。

 そういうイベント。

 長耳をピコピコ揺らしながらおっぱいの大きい女の子が、弾けんばかりの笑みを向けてくるとかさ。

 ないの? 俺らには無いの? そういうイベント。

 そういうのは主人公補正がないと発生しないの?

 とかなんとか、三人そろってキョロキョロと周囲を見渡していれば。


 「ご主人様方、またですか……船の固定が終わりましたので入りましょう。 ホラ、早く入国しましょう。 何を探しているのかは知りませんが、ココには居ないみたいですから」


 ジトッとした眼差しを向けて来る南と、困った笑みを向ける聖女が俺達の元へとやってきた。


 「南ちゃんが呆れる気持ちも分かるけど、でも私もちょっと気になっちゃうかなぁ……綺麗なエルフ」


 『美味しくないよ? 細くて筋張ってるし』


 「カナ、黙ろっか。 竜だもんね、色々食べたもんね。 でも黙ろっか」


 色々と意味深な発言をするドラゴン娘に、聖女がピシャリと言葉を被せて会話を終了させる。

 大丈夫かな、色んな意味で。

 なんて事を思いながら、俺たちは皆揃って“飯島”に入国を済ませた。

 大丈夫、大丈夫な筈だ。

 馬鹿をやらなければ、ここでは安全安心に過ごせる筈。

 そんでもって、色々と珍しい調味料とか手に入れられる筈なのだ。

 だからこそ。


 「気合い入れろお前等……お宝を見つけるぞ」


 「色々と飯の情報も集まって来そうな国だからな、今から楽しみだぜ……クククッ」


 「だから言葉選びがねぇ」


 とかなんとか溢しながらも、俺たちは皆揃ってエルフの国に足を踏み入れるのであった。


 ――――


 「ふざけんじゃねぇ! ウチのレシピを教えろってか!?」


 「ですから、利益はしっかりと――」


 「こんな孤島にわざわざ律義に売り上げを運んでくる商人なんぞいねぇよ! 帰ってくれ! アンタに食わせる飯はねぇ!」


 予想と違って、結構喧嘩っ早い。

 エルフ、もうちょっと穏やかかと思っていたのに。

 なんて事を思いながら、耳が長い店主と商人のやり取りを眺めながら麺を啜る。


 「怒ってるねぇ」


 「まぁ食ってレシピを盗むならまだしも、いきなり提示しろって言われればあんなもんじゃね?」


 「くわばら、くわばら。 おかわり御願いしまーす」


 そんな訳で、俺たちは“焼うどん”を啜っていた。

 うどんだ、うどんなのだ。

 今まで滞在した国以上に食材は揃っており、カレールー(粉末)さえ手に入れられたほど。

 島国と言う事で些か偏りも有るが、今まで経験したどの国よりも色々と豊富な調味料が揃っていた。


 「お兄さん達、どこから来たんだい? 随分と旨そうに食うじゃねぇか」


 店主のおっちゃんが、東のおかわりを盛り付けながらも此方に笑顔を向けて来る。

 その片手に、ホカホカの焼うどんを山盛りに盛りながら。


 「随分と遠くさ、だからこそ懐かしい料理でね。 うめぇよ、俺もおかわり」


 そう言ってカウンターに皿を返してみれば、おっちゃんは「まいどっ」とか言いながらおかわりを盛り付けてくれる。

 彼も、エルフなのだ。

 エルフ、エルフってなんだっけ。

 耳の長いおっちゃんの名称かな?


 「あっちは止めなくて良いのかい? 随分と……その、タコ殴りにあってるが」


 「あぁ、良く居る馬鹿商人だ。 気にしなくて良い。 アイツ等は金になりそうなモノの“結果”だけ求める。 俺達みたいな長く生きる連中にとっては、工程と発想が全てなのさ」


 「金にはなりそうな話をしているが、そういうのは気にしないのか?」


 「そんなもん国からの補助金でどうにでもならぁ。 俺らは好きなモン作って、より旨くして、そんでもって王様にレシピを提出すんのよ。 王様に旨いって言わせれば、俺たちは大して稼がなくても暮らしていけるって訳よ」


 「スゲェなおい、補助金で暮せんのか? じゃぁ何で露店なんてやってるんだ?」


 「そりゃまぁ……味の研究と、趣味だな」


 「なるほどねん、すっげぇ国って事は分かった。 おかわりどうも」


 彼から差し出される焼うどんを受け取り、再び啜る。

 うんまい。

 濃厚なソースが絡みついているのも食欲をそそるし、何より鰹節が良い。

 香りが段違いだ。

 口に入れた瞬間、呼吸と共に鼻に抜ける懐かしい香り。

 息を吸うだけで旨味が感じられるって何よ。

 もうこの国で鰹節買うしかないじゃん。

 とかなんとか思いながら焼うどんを啜っていれば。


 「私からすれば、随分と偏っている商業に思えますね。 その辺りの取り締まりは全て王族が仕切っており、民はほとんど取引に関わっていないと言う事でしょうか? しかし利益は確実に上がっている。 だからこそ、民を十二分以上に養える制度が作れる」


 「ソレだけキレる頭の持ち主なのか、それとも別の何かでお金を稼いでいるのか。 気になる所ですね。 とはいえ、そういう事情ならあちらの暴動も理解出来ます。 王へと献上するレシピだからこそ提示する訳にいかない、でも商人は必要以上に聞き出そうとする。 彼にとっては次の一年が掛かっている大事なレシピなのですから、気軽に教えられる筈もありません」


 やけに真面目な顔をしながら、商人親子は麺を啜っていく。

 なんというか、非常に締まらない光景ではあるのだが。


 「ハフッ、あちっ! どうにも麺を啜るというのが、やはり苦手です……ラーメンの時も随分と服を汚してしまいました」


 「パスタとはちょっと違うからねぇ。 こうズルルッてやるんだけど、慣れないと難しいのかもね」


 『コレばかりは望に任せないと、私も上手く食べられる自信がないよ』


 そんな緩い会話を続ける南と聖女コンビ、そして険しい顔を浮かべながら焼うどんを啜る商人面子と並んで、俺たちは飯を食っている。

 ちなみに今は自由行動時間。

 船員たちは各々好きな所で、好きな物を食っている事だろう。


 「とりあえず、ウォーカーギルドに行って仕事を探すかぁ……」


 なんて呟いた瞬間。

 店主のエルフおじちゃんから「ガッハッハ」と笑みを溢されてしまった。


 「お兄さん達、ウチの国にウォーカーギルドなんて無いよ」


 「うん? うん!? マジで!?」


 思わず箸を取り落とし、思いっきりカウンターから乗り出してみれば。


 「だって必要ないからねぇ、エルフってのは長く生きるんだ、そこらのウォーカーよりずっと。 それにこの国の兵士はダンジョンで戦闘訓練を毎日の様にやってんだ、だからレベルも高い。 だったら兵士達だけでどんな事態も対処できる。 いるかい? 中途半端なウォーカーなんぞ」


 「確かに、いらねぇな。 そりゃ……」


 ボソボソと呟きながら、再び席に腰を下ろした。

 やっべぇ……本格的にやべぇ。

 これはすぐにでもこの国を出て、次まで船を急がせるべきか?

 不味いな、この国では俺達は仕事が出来ない。

 この先の事を考えると、武器も道具も調味料もかなりの量を仕入れておきたいというのに。

 前の国で結構稼いできたとはいえ、無限にある訳じゃないんだ。 

 色々と想像して、ダラダラと汗を流しながらうどんを啜っていれば。


 「いい加減にしろや!」


 その叫び声と共に横から男が吹っ飛んできた。

 俺達の食っているモノを端から掃除していく勢いで、目の前のカウンターをズザーと滑っていく。

 そんな事をされれば当然俺らの飯は吹っ飛んでいく訳で。

 食いかけの飯は悲しくも地面にぶちまけられる訳で。

 しかも運の悪い事に、女性陣の服に俺達の焼うどんがぶっかかった。


 「……」


 「こうちゃん、待とうぜ。 コレは不幸な事故だ、キレるな、キレるなよ?」


 「北君、流石にマジギレまではしないと思うけど、落ち着こうね? ステイステイ」


 二人からそんな御言葉を頂きながら女性陣を確認してみれば。


 「焼うどんが……」


 「うわぁ……びちゃびちゃです」


 『北山、狩ろう? ね、狩ろうよ』


 「これは……流石に迷惑ですね」


 南と望は相変わらずの海賊服なので、拭けばどうにかなるかもしれないが。

 しかし商人娘のサラは平服。

 その服までも、見事にびちゃびちゃ。

 そして、放り投げられたらしい商人は呻きながら顔を上げ。


 「ふざけるなよ! 少し長く生きる程度の長耳が! 私は他の国で商業ギルドからも信頼を買っている程に――」


 「まずはごめんなさいだろうが」


 「は?」


 俺らの事なんぞ背景程度に考えているだろう二人の間で、おもむろに立ち上がった。

 商人は「なんだコイツは?」とばかりに視線を投げかけており、エルフの店主は渋い顔をこちらに向けて来る。


 「何か言う事はねぇのか? どっちが悪いとか知ったこっちゃねぇ、良し悪しを決めるならお前等だけでやれ、俺らには関係ねぇ。 だがな、何してくれてんだ? あぁ?」


 立ち上がって睨みつけてみれば、エルフの店主は険しい顔を向けながらも、ジッとコチラを観察する様な視線を向けて来る。


 「アンタ、ウォーカーか!? なら今すぐに依頼を出す! コイツ等をぶっ飛ばして――」


 「オラ、テメェが投げつけて来た不用品だ。 道端にゴミ捨ててんじゃねぇ」


 足元で喚き散らす商人を彼に投げつけてみれば、小太りの商人はエルフの店主によって道端に弾かれてしまった。

 今では泡を吹きながら白目を剥いているが、知った事か。

 焼うどん返せ。


 「クリーニング代を請求したいところだが、その前に飯を邪魔してくれた落とし前付けてもらおうか。 俺達の昼飯を台無しにしやがって、どういうつもりでこっちに迷惑かけやがった。 “テメェ”くらいなら、静かに片付けられる喧嘩だったろうに」


 「へぇ……見る眼はある様だな。 ま、見せしめ程度のつもりだったんだが。 “人族”にもマシな奴は居るんだな?」


 「ごめんなさいの一言も言えねぇのか? エルフって聞いて期待したのは間違いだったか。 まさかこんな馬鹿だとは思わなかったよ」


 「あぁ? テメェ今なんつった?  人族程度が何言ってんだ?」


 ギリギリと奥歯を鳴らしながら睨み合い、拳を鳴らす。

 中島の言った通りだ。

 善悪は“種”ではなく、“個”に現れる。

 間違いなく、目の前の店主は“やり過ぎ”だ。

 道端でのびている商人がしつこかったのかもしれないが、ソレでも周りの奴に迷惑を掛ける程暴れるべきでは無かっただろう。

 なんたってココは、飯を食う場所なのだから。


 「おう、どうした黒いの。 まとめて掛かって来いよ」


 チョイチョイっと手招きする彼は、腰を落として戦闘態勢を取った。

 向こうも向こうで喧嘩するつもりで居る様だ。

 そして、“人族程度”なんて思っているのだろう。

 明らかに調子に乗っている。

 ソレが感じられたからこそ、“俺達”も揃って戦闘態勢を整えた。


 「いくぞお前等。 相手が来いって言ってんだ」


 「まぁぁったく、仕方ねぇな。 “戦風”に居たエルフは相当“デキる”奴だったって事だな」


 「ココまでやっても謝れないんだから。 まぁ、仕方ないか」


 三人揃って立ち上がり、思いっきり“敵意”を向けてみれば、周囲からは音が消えた。

 誰しもこちらに視線を向けながら、生唾を飲んで見守っている。


 「んだよ、こっちはめんどくせぇ人族を追い払っただけだろうが!」


 「追い払い方が問題だって言ってんだよ」


 一歩足を踏み出せば、彼は一歩下がる。

 何故逃げる。

 喧嘩を売って来たのはお前の方だろうに。


 「どうした? 何で逃げる。 “人族”が怖いのか? そんな訳ねぇよな? お前等からしたら下っ端なんだもんな? 戦えよ、俺らはただの“人族”だ。 怖くも何ともないだろう?」


 「おい、お前等本当に“人族”か? 絶対違うだろ……もっとヤバイ何かだよな? おい、来るな。 謝るからよ、な?」


 さっきまでの威勢は何処へ行ったのか。

 今ではガクガクと膝を揺らしながら、彼は下がり続ける。

 そして、恐らく先程の商人の荷物。そいつに足を引っかけ、盛大にスッ転ぶ。


 「来るな! 頼む! 俺が悪かったから! もう止めてくれ!」


 ガチガチと奥歯を鳴らしながら、彼は股座をびっしょりと濡らしていた。

 ったく、情けねぇなぁ。

 自分から吹っかけて来た喧嘩で漏らしてんじゃねぇよ。

 チッと舌打ちを溢したその瞬間、後ろからドンッ! と大きな音が聞こえて来た。


 「あん?」


 ゆっくりと振り返ってみれば、そこには飯を食わせてくれていた店主の満面の笑みが。

 そして超大盛の焼うどんを、信じられないくらいデカい皿でカウンターに置いた所だった。


 「わりぃねお客さん! ココじゃ結構いつもの事なんだよ、すまんが許してやってくれ。 たまにやり過ぎるそういう馬鹿も居る国なんだ。 そんな怖い顔してねぇで、食いねぇ食いねぇ! 全員分おかわり出来たよ! なんなら洗濯もウチでやってやるよ!」


 ニカッと笑みを浮かべる店主が、落とし所を作ってくれたようだ。

 やっぱ、同じ種族でも色々居るってこったな。


 「あっちのおっちゃんに免じて許してやる。 消えろ」


 なんて呟いてみれば、相手はその場でパタリと倒れてしまった。

 あ、ありゃ? 気絶したのかコイツ。

 どうすっかな……なんて兜をポリポリしていると。


 「あぁ~いいよいいよ、この馬鹿はこっちに任せな。 お兄さん達は飯食っておいで。 悪かったね、せっかく旨そうに食ってた所だったのに。 ホラ、こっちからもお詫びだ。 食っておくれよ」


 「え? あ、おう。 いいのか?」


 また別の店のエルフが顔を出し、俺達に袋に詰まった大量の焼きトウモロコシを渡してから、今しがたぶっ倒れたエルフを運んでいく。


 「いいよいいよ、食いねぇ食いねぇ。 ここの飯は全部旨いぞ?」


 ズルズルと店の裏に連れていかれ、そこからはバシャァ! と水を掛ける様な音が何度も聞える。

 そして。


 「この馬鹿野郎が! 死にてぇのか!? 喧嘩売る相手を間違えんなボケ小僧が! いきがるならあと50年は修行しやがれ!」


 何だか凄い声が聞こえてくる。

 コレばかりは、聞かなかった事にした方が良いのだろう。

 はぁ、と溜息を溢しながら席に戻ってみれば。


 「お疲れ様でした、ご主人様方」


 小皿に盛り分けた焼うどんを差し出して来る南。


 「おう、悪かったな。 んで、皆平気か? 火傷とかしてねぇ? 後は服か」


 「問題ありません。 私や望さんは船装備ですから、拭えば終わる程度です」


 「火傷しても治せますから、平気ですよ~」


 『ちょっとイラッとは来たけど、問題なし。 食べよう』


 ウチのメンバーは問題なし。

 しかしながら、商人の娘のサラばかりは平服の上に争いごとに慣れていないだろう。

 だからこそ、心配そうな視線を向けてみる訳だが。


 「心配しなくても大丈夫ですよ。 お父様と一緒に旅をする時は、大体泥だらけになったりしますから。 この程度、軽いモノです」


 意外にも、飄々とした態度が返って来た。


 「あぁ~その、そうなのか?」


 「そうでなければ、森を抜ける皆様に同行など出来ませんから」


 「意外とアグレッシブなのね」


 「商人とは、結構強い生き物なんですよ?」


 クスッと微笑みを浮かべるサラに、グッと親指を立てる父親のリード。

 なんとまぁ、頼もしい仲間が加わった事で。

 そんな訳で、再び俺達は焼うどんを啜り始めた。

 でも、本当にどうすっかな……仕事ねぇのか。

 色々と悩む点は多いが、今だけは目の前の山盛り焼うどんに集中していく。

 うんめぇ。

 絶対ココ、ソースやら何やら、その辺りからそこらのモノとは違う。

 なんて感想を漏らしながら、俺達はひたすらに昼食を味わうのであった。

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