第102話 吉報


 「一番上とは、何かと大変ですが退屈なモノですね……」


 「まぁ、致し方ないですね」


 そんなお言葉を貰いながら、私は書類に埋もれていた。

 民の要望に、貴族の企画書や報告書やら何やら。

 その他諸々、それはもう紙の山の如し。

 貴族の書類に関しては色々と面倒事や、偽造書類なんて事もあるので目を皿にしなければいけない。

 お父様は戦争を控えながら、こんな仕事をしていたのか……なんて思うと、自らの甘さが身に染みて分かるというものだが。


 「本日のお仕事はソレだけになります。 他は……目に余る内容だったので焼却処分いたしました」


 「相変わらずですね、フォルティア卿」


 「貴族代表として“お手伝い”を任命されたからには、これくらいなんでも有りません。 全く、貴族もまだまだ馬鹿が多くて困ります」


 「本当に、相変わらずですね」


 そんな言葉を洩らしてみれば、「はやく仕事しろ」と言わんばかりの笑みが返って来た。

 うん、やっぱり貴族怖い。

 なんて事を思いながら、筆を走らせたその瞬間。


 「姫様! 今“ロングバード”が届きまして! って、あぁちげぇや。 失礼いたします、ただいま他国より――」


 「ギルさん、いつも言っていますが普段通りで大丈夫です。 それで、どうしました? 他国からっていうと、獣人の立場改善の件ですか? それとも魔獣肉や魔人に対する内容の情報公開の件ですか? はたまた、お見合いか何かですか? まさかとは思いますが、他の面倒事ですか?」


 机にベチャッと顔を伏せながら、もう嫌ですとばかりに声を上げる。

 私が頂点に立ってから、そりゃもう色々と“我儘”を言った。

 その結果、我儘を叶えるための仕事がこの身に降り注いでいる。

 なので、文句など言える筈も無いが。


 「い、いえ。 ロングバードが運んで来た手紙に、気になる物がありましてね?」


 “黒腕”のギル。

 そんな二つ名を持った彼が、どうしたものかとばかりに困り顔を浮かべている。

 随分と質の良い制服に身を包みながら。

 そして、“ロングバード”。

 その名の通り、長い距離を飛ぶ伝書鳩。

 鳩ではないか、渡り鳥だ。

 しかし“ディアバート”と違って、国々の鳥籠に向かって飛び立つだけの怠け者たち。

 長距離を短時間で飛ぶわけだからそうも言えないのかもしれないが。

 まぁ良い。

 なので一括で国が管理し、貴族や商人に渡す手紙はコチラで確認してから再度ディアバードで配達する流れとなっている。

 ロングバードの住みやすい季節に合わせて移り住むらしいが……この国に来るのは一年に一回くらいなもの。

 それこそかなりの重要案件じゃなければ、“ロングバード”に手紙を乗せる事は無いだろう。

 国同士で言えば、“お見合い”も相当大事な話なので色々届いたりはするらしいが……これから増えたりするのだろうか。

 なんて、そんな事を思っていれば。


 「随分と遠い国。 それこそ海の向こうって程遠いんですが……“悪食”の報告書、と書かれています。 ただギルド支部長宛なんですよね。 差出人も、向こうの国のギルド支部長です」


 その言葉を聞いた瞬間、ガタッと音を立てて私は立ち上がった。


 「フォルティア卿、馬車の準備を! 今からギルドへ向かいます! ハツミ様! 居ますか!?」


 「はい」


 私の“影”から姿を現した彼女に対し、すぐさま“お願い事”を頼む。


 「“勇者”と“悪食”の皆さまを集めて下さいませ! “彼ら”から、連絡が来ましたわ!」


 「っ! 了解っ!」


 勢いに任せて叫べば、彼女はすぐさま“影”に潜る。

 私が選んだ親衛隊、と言って良いのか分からないが。

 守護してくれる人達を選んだ結果、ほとんどがウォーカーの皆さまになってしまった。

 “戦姫”、“黒腕”。

 “戦風”には騎士を断られたが、いつでも声を掛けて良いと返事をもらい、“悪食”からはハツミ様を借りている状態。

 そして、フォルティア家からは長女のイリス様が。

 更にはその父君のダイス様まで私の側近を務めて下さる状態。

 私の様な小娘が一国を支える立場になったのだから、色々とガタガタになるのを予想していたが……予想外に上手く回っていた。

 それこそ、ウォーカーと頼れる貴族たちのお陰ではあるのだが。

 やっと落ち着いてきた、という所にこの手紙である。

 もう全ての仕事を投げ出しても、優先しなければいけない事例であろう。


 「行きますわよ! 私達も報告書を読みます!」


 そんな訳では、私達は総出でウォーカーギルドへと向かうのであった。


 ――――


 「あっ、勇者様だぁ!」


 「あら、ホントねぇ。 今日は運が良いわね、ちゃんと挨拶しなさい?」


 「勇者様ぁー! お仕事頑張ってー!」


 そんな声を聞きながら、少しだけ微笑みを浮かべて“黒い左腕”を振る。

 戦争が終わってから、“アイツ等”が居なくなってからしばらく経った。

 あの戦争の後、前の王様はその立場を辞した。

 今は自らが犯して来た罪の償いとして、一部の兵士達と共に魔人や獣人を保護する活動の為国の外で働いているという話だ。

 というか今のトップに働かされている。

 今ではお姫様であった彼女が上に立ち、貴族たちを動かしながら国そのものを大きく変えているらしい。

 詳しく説明されてもあまり理解出来なかったが、それでも王女様が“女王様”に変わって、この国が変わろうと少しずつ動いているのは確かな様子だった。

 そして、俺はといえば。


 「結局、公には罰が与えてもらえなかったなぁ……」


 防衛戦での事、黒鎧に対して大怪我をさせた事、その他魔人狩りに参加していた事などなど。

 数え始めたらキリがないくらいの罪。

 それらに対し、罰を求めた。

 しかし、お姫様は首を縦に振ってはくれなかった。


 「貴方は王の命令に従っていただけですから。 防衛戦の事も、罪には問えません。 戦場でアレだけ活躍した“勇者”に罰など与えれば、民も兵士も黙っていないでしょう。 今は国にとって大事な時期です、余計な不安は煽りたくないのです」


 「でもっ!」


 「ウォーカーの皆さまも、貴方を後ろ指で差す者はもう居ないでしょう。 ご遺族や被害者などは別でしょうが……罰を与えられない事が、貴方にとっての罰になる。 とても陰湿ですが、私はそういう判断いたします。 しかしどうしても納得できないというのなら――」


 任されたのが、国の防衛。

 王子の奇行に参加させられた兵士が予想以上に多かった事で、兵の数が随分と減ってしまったのだとか。

 なんでも司教と共に、随分な手を使って人を集めていたらしい。

 脅迫なんて当たり前、家族を人質にされた者も少なくなかった。

 だがやはり彼等の計画に自ら協力したり、権力や金の為に動いた者もそれなりに居た。

 そう言った者達は見事に奴隷に堕とされ、死ぬまで強制労働の毎日。

 それ以外には懲役刑と、労働。

 今回の件に関与していない立場の低かった教会の人達が、今では必死の奉仕活動で悪評の払拭に勤しんでいるらしい。


 まあそんな訳で、国として失った戦力は結構大きかった。

 その代わりとして俺が十数人分、下手したらそれ以上の仕事を任された。

 マジでドブラックな労働環境になってしまったが、それだけでも俺にとっては十分な扱い。

 聖女が……望が無事に帰って来るまで、俺は余計な事を考えずに働き続ければ良い。

 だからこそ、その為に再び頭を下げた相手は。


 「お願いします」


 「……てめぇ、誰に頼んでるのか分かってんのか?」


 国を、民を守る為にどうしても失った“左腕”が必要だった。

 だから、“悪食”のドワーフ達に頭を下げた。

 それこそ、三日三晩。

 マジで、冗談抜きでそれくらいの時間頭を下げ続けた。

 その結果が、この左腕だ。

 随分とゴツイ義手。

 その色は景色が反射しそうな程、何処までも綺麗な“黒”。


 「お前を許した訳じゃねぇ、お前に協力した訳じゃねぇ。 しかし、“守る”為に国にちょっと手を貸しただけじゃ。 それに……あの馬鹿共ならお前に変わって頭を下げるだろうからな」


 唖然としている内に採寸され、再び外に放り出されてからまた数日後。

 出来上がった義手を投げ渡され、ポカンとしている内に扉を閉められてしまった。

 閉ざされた扉に何度も頭を下げて、お礼を言って。

 俺は“左腕”を取り戻した。

 異色、異形、異質。

 その全てを兼ね備えた禍々しい義手は、これまで以上に俺を戦いやすくしてくれた。

 国を守る為に、民を守る為に。

 そして、“望を待つ”為に。

 この“左腕”と共に戦い続ける。


 そんな俺は今、みすぼらしいとも言える鉄色の鎧に黒いマントを羽織っている。

 姫様が、“黒い鎧”を着る事を許してくれなかったのだ。

 犯罪者の証とも言える、黒い鎧を。

 アレは、この国にとって“別の意味”に変わってしまったからと。


 「マントだけは黒にしてもらったけど、やっぱり鎧も黒がよかったなぁ……」


 そんな事を呟きながら、太陽に義手を向ける。

 東西南北全ての防衛ラインになれ、“何があっても”国を守り切れという無茶振りではあったが。

 それでも、だ。

 俺はまだ生きて、好きな相手を待つ事が出来る。


 「待っているからな、望。 “黒鎧”……俺の依頼、まだ終わってないよな?」


 そんな事を呟いた俺の後ろに、スッと現れる友人の気配。

 多分、俺の“影”を使って来たのだろう。


 「どったの、初美」


 「柴田、ギルドに向かうぞ」


 「“騎士兼悪食”の初美様のご命令とあれば、従わない訳にはいかねぇな」


 ハハッと軽い笑いを洩らしてみれば。


 「ふざけている場合ではない、“悪食”から手紙が届いた」


 「……は?」


 「早くしろ。 姫様と、それ以外の方々も今向かっている」


 「すぐ行く!」


 振り返った先の影に沈んでく彼女を見送ってから、俺は国の中へと走り始めた。

 生きてた、やっぱり生きていた!

 アイツ等も、望も。

 思わず口元を吊り上げながら、俺はウォーカーギルドへと一直線に走ったのであった。


 ――――


 「毎度どーも」


 「いつも悪いね、ノイン君。 明日も頼むよ。 それで……リーダーさんからはまだ連絡がないのかい?」


 「えぇ、まぁ……」


 配達の仕事中、受取先のおばちゃんからそんな話題を振られた。

 俺達“悪食”の子供達は、基本街中で仕事をしている。

 だからこそ、国内の庶民事情や噂話には詳しい。

 それと同時に、俺達の話も流れやすくはあるのだ。

 何たって、子供達がお客相手をしているのだから。


 「早く戻って来ると良いねぇ……おばちゃん達は、というかここいらの人は皆信じてるからね。 みんなの所のリーダーが、そんな簡単にくたばる訳が無いって! だから、元気だしな! 絶対平気だよ!」


 「あはは……ありがとうございます。 俺らも、そう思ってますんで」


 もう、何度目だろうか?

 こんな風に街の中で励まされたのは。

 アイツ等が、キタヤマ達が居なくなってから随分と時間が経った。

 その間も仕事を続けているものの、やはりどこか皆元気がないのは目に見えてわかった。

 だからこそ、こうして皆声を掛けてくれる。

 でも、その度に……“もしかしたら”と考えてしまう。

 それが、どこまでも怖いと感じたんだ。

 俺はもう、“あの背中”に追いつけないんじゃないか。

 そう思う度、胸の奥がギュッと握りつぶされたみたいに痛みを発する。

 なぁ……お前等は今、どこに居るんだ?

 思わず視線を下げてしまったその時。

 目の前に、俺とおばちゃんの間に何かが降って来た。

 物凄い速度で、ズドンッと凄い音で着地しながら。


 「なっ、なっ!? エルちゃんかい! ビックリするじゃないか!」


 「ごめん、おばちゃん。 緊急事態だったから」


 戦争を経験してから、というか勇者に会ってからだろうか?

 どこか落ち着いた雰囲気を保っているエルが、何故かフル装備で目の前に降って来た。

 何やってんだコイツ。


 「報告しろ、どうした」


 「ん、仕事に出てる“悪食”は皆ギルドへ向かう事。 ナカジマ先生からそういう通達、あと伝言。 “彼らから便りが届いた”って」


 「っ!? マジか!?」


 「詳しくは分からない。 だから、少年組のリーダーが“笛”を使って集めてくれって」


 「わりぃおばちゃん! また後で!」


 「よくわかんないけど、頑張るんだよー!」


 おばちゃんの声を聞きながら、俺たちは民家の屋根へと登った。

 そして。

 ――ピィィィィィ!

 甲高い音を鳴らす笛を、思いっきり吹いた。

 それこそ、国中に届けとばかりに。

 すると。


 「近かったのはラッキー! 到着したよ!」


 「おまたせ! 何!? 緊急事態!?」


 続々と“悪食”の少年組が集まって来る。

 誰しもそこら中の壁やら屋根を伝い、こちらに向かってとんでもない速度で集合する。

 そして、メンバーが揃った所で。


 「これからギルドに向かう、仕事が途中の奴は居るか?」


 「「「もう終わったよ!」」」


 「よし、そんじゃ行くぞ。 なんでも、リーダーから手紙が届いたんだってよ」


 「「「っ!?」」」


 顎が外れるんじゃないかって程口を開けて驚く者、肩を揺らしながらその眼に涙を溜める者。

 そして、“やっぱりか”と言わんばかりに口元を吊り上げる者。

 様々だ、本当に個性豊かだ。

 コレが、今この街に居る“悪食”。

 まだ継いだ訳じゃないが、それでも俺達は日々強くなっている。


 「他のメンバーもギルドに向かってる。 急ごう、ノイン」


 「おうよ! お前等行くぞ! 今日以降辛気臭い顔してる奴が居たら、その尻蹴っ飛ばすからな!」


 「「「了解っ!」」」


 そんな訳で、俺たちはギルドへと向かって走り出した。

 生きてた、やっぱり生きてた。

 アイツ等の事だ、どうせケロッと帰ってくるだろうなんて思いながらも、やっぱり皆不安だったんだ。

 もちろん、俺もその一人。

 だからこそ。


 「ったく、おっせーんだよ! リーダー!」


 目元を拭いながら、俺達は民家の屋根を伝って一直線に突き進むのであった。


 ――――


 コンコンッ、とノックの音が響く。

 今は授業中、珍しい事もあるものだ。


 「はい、どうぞ?」


 そんな事を思いながら、扉に目を向けてみれば。

 訪れたのはナカジマさんとシロさん、そしてクーアさん。

 3人共、ここ最近では険しい顔を浮かべている事が多かったが……今日は幾分か顔色が良い様だ。


 「授業中に失礼しますね。 ……アナベルさん、酷い顔色ですよ?」


 「アナベル、ちゃんと寝てる?」


 ナカジマさんとシロさんの二人から、いの一番にそんな台詞を吐かれてしまった。

 そんなに酷い顔色をしているのだろうか?

 たしかに子供達も、最近は随分と心配そうな目で見つめて来る事が多い気がするが。


 「えぇ、一応。 最近はお酒の力も借りていますけど……ちゃんと眠っていますよ?」


 あははっ……と笑ったつもりだったのに、随分と乾いた笑い声が喉の奥から零れ落ちた。


 「アナベル様……無理に笑うモノではありませんよ?」


 クーアさんからもそんなお言葉を頂いていしまう。

 あぁ、駄目だな。

 私はココでは先生なのに、皆のお手本にならなきゃいけないのに。

 それでも、夜になるとあの時の光景が目に浮かぶのだ。

 瓦礫の中に消える皆。

 意識を失っている信徒達を運び出す事に必死になって、彼等の方まで手が回らなかった。

 もしもあの時私がもっとしっかりしていれば。

 もっともっと、強い存在だったのなら。

 こんな“今”は、過ごしていなかったかもしれないのに。

 何が“魔女”だ。

 何が“恐ろしい存在”だ。

 私は少しだけ他の人より魔法が使えるだけで、いざという時に大事な人達を救えない愚か者だ。

 そんな風に考えると、眠れなくなってしまうのだ。


 「ふぅ……今日の授業は終わりです」


 パンッと一つ手を叩き、ナカジマさんがそんな事を言い始める。

 一瞬、背筋が凍った。

 私は、ココでも必要ないと判断されてしまったのだろうか?

 昔の記憶が呼び起され、サッと血の気が引く思いで3人の事を眺めて居ると。


 「北なら、多分こういう。 はい皆、“40秒で支度しな!”。 これからギルドに向かうよ。 急に居なくなった三馬鹿と南から、手紙が来たってさ」


 「ハツミさんが大慌てで“影移動”してきましてね、そう伝えられました。 街に出ているメンバーはエル君に頼んで招集を掛けております。 付いてきたい子達は今すぐ準備なさい」


 「「「準備完了です!」」」


 「うむ、実に良いですね。 常に移動、戦闘出来る状態を整えておく事。 しっかりと覚えている様で何よりです、40秒も必要ありませんでしたか。 さて、アナベルさん。 貴女は、どうですか?」


 そういってこちらを再び振り返るナカジマさんは、いつもの微笑みを浮かべていた。

 懐かしいとさえ感じてしまう程、最近見ていなかった“あの頃”の微笑みを。


 「行けます、すぐにでも」


 「では、参りましょう」


 彼らから、連絡が来た。

 つまり、生きていたって事だ。

 信じていなかった訳じゃない、彼らならきっと生きていると思っていた。

 でも、不安だったのだ。

 “もしかしたら”が消えてくれなかったのだ。

 しかしその苦しい想いが今、完全に溶けてなくなった。

 彼等は生きている。

 再び、私達の前に姿を見せてくれる。

 それだけで皆元気を取り戻すくらいに、“緊急事態”であった。


 「高速移動が苦手な子は私の魔法で一緒に飛びますよ! 走る子と飛ぶ子で分かれなさい、今すぐに!」


 「「お願いします! アナベル先生!」」


 「すみません、私もお願いします。 戦闘というか、そういうのにはからっきしなもので……」


 申し訳なさそうに手を上げるクーアさんにも魔法を掛け、全員で飛び立つ準備を整える。


 「それこそ40秒でギルドに到着するくらい飛ばしますからね! しっかりと捕まりなさい!」


 「「はいっ!」」


 こうして私達もまた、ウォーカーギルドへと向かった。

 それこそ、孤児院を空っぽにする勢いで。

 それくらいに重要な出来事なんだ。

 それくらいに、待ちに待った吉報なのだ。


 「待たせすぎですよ! リーダー!」


 その日ウォーカーギルドには、“悪食”に関わるメンツが一斉に集合し大混雑に見舞われたという。

 コレが、貴方達の影響力ですよ?

 貴方達を想う人が、こんなにもいるのですよ?

 届かないその言葉を、私は空に向かって投げかけるのであった。

 遠い場所であっても、同じ空の下に居る彼等に向かって。

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