第10話 出来立て唐揚げと、食べ物の恨み
アクシデント。
いつかはこんな事になるかもと思っていたのだが……ソレが、今日起きてしまった。
「なんでっ……なんでこんな!」
「リーダー! これ、まだ何とかなるよね!? なるって言ってよ!」
西田と東が悲痛な叫び声をあげながら、滝の様な涙を溢している。
それは俺だって同じ想いだ。
もっと周りを警戒していれば、こんな最悪の事態にはならなかったのかもしれないのに……。
悔やんでも悔やみきれない。
もう、戻ってくる事など無いのだから……。
「ご主人様方……あの、今は魔獣に集中すべきかと」
南の一言で、全員の視線が一匹の魔獣に集まった。
そいつは猪。
今までに出会った奴より、1.5倍くらいデカい。
そんな巨大な猪が、俺達の大事な大事な“唐揚げ”を美味しそうに頬張っていた。
「東、西田。 今回の奴はデカい、油断するな。 最初は俺が行く、バックアップ頼んだ」
「僕が先頭じゃなくていいの?」
「あぁ……俺が行く」
「こうちゃん、頭に来るのは分かるが……無茶だけはしないようにな」
静かに頷いてから、それぞれの武器を手にする。
東は大盾、西田は槍。
そして俺は、さっきまで唐揚げを揚げていた油鍋を掴んだ。
「あの、北山様……ふざけている状況ではない気がするのですが――」
南の言葉を受けながらも、俺達は走り出した。
二人は左右に別れ、猪を囲む様に陣取る。
最後に俺は、相手の正面から突っ込んでいき……。
「てめぇを唐揚げにしてやるわボケぇぇぇ! 返せコラぁぁぁ!」
大量の熱した油を、猪の顔面にぶちまけるのであった。
――――
それは一瞬の出来事であった。
周囲の警戒をしていた西田様や東様、そのお二方でもソワソワと北山様の様子を伺っている様子。
余りにも集中できていない。
とはいえ、私も同じようなモノだった。
ジュワッ! と良い音が鳴り響き、次々と鶏肉が油鍋に放り込まれていく。
油の匂いが強いが、それでも肉に揉み込んだ調味料の香りが鼻をくすぐる。
揚げ物と言えば街中でも一般的だが、ここまで美味しそうな香りを放つモノは初めてだ。
情けない事に、私も調理中の北山様をチラチラと視線で追いかけ、思わずお腹が鳴ってしまう程。
もはや魔獣の肉がどうとか、そういうのはどうでも良くなっていた。
何の肉であろうと、ご主人様たちの作るご飯は美味しい。
こんな食事、奴隷商で過ごしていた時ではありえないモノ。
だからこそ、よだれが垂れるのを我慢しながら警戒に徹していた……つもりだったのだが。
「ほい、皆味見してくれ。 付け合わせに何を出すか決めるからよ」
そう言って“唐揚げ”を一人一個ずつ持って来てくれた北山様が、神様に見えた。
ご主人様達がヒョイっと摘まみ上げるのを確認してから、私も最後の一個を手に取る。
グローブをしているので熱くはないが、多分このまま口に放り込んだら火傷するやつだ。
西田様も東様も「熱っ、熱っ! うまっ!」なんて言いながら咀嚼しているくらいだし。
私は必死でフーフーと息を吹きかけながら、小さく齧りついた。
すると……。
「美味しい……美味しいです! 何ですかコレ!? 今まで食べたどんなお肉よりも、ずっと美味しいです!」
「お、南は唐揚げが気に入ったか。 魔獣肉だからなのか、味が濃くて旨いんだよな。 しかもニンニクとショウガでパンチも効いてる。 よっし、南の好みを捜すためにもレモンとマヨ。 あとは柚子胡椒と全部出ししてみるか!」
「俺マヨ!」
「僕はレモン!」
何やら皆さま嬉しそうに声を上げ始めるが、もう手元にある“唐揚げ”に夢中になってしまった。
柔らかい鶏肉に、染み込んだ調味料の味わい。
噛めば溢れ出す鶏肉の脂と、アツアツだからこそ噛みしめたいという今までにない感覚。
油で揚げた衣でさえとんでもなく美味しいと感じられる、そんな至福の時間。
今日の食事は、こんなにも美味しいモノが食べられるのかと期待を膨らませていたその時。
無粋な横やりが入ったのであった。
ガシャンッっと、北山様の背後から響く皿の割れる音。
え? と、皆して声を上げながらそちらに視線を向けてみれば……そこには王猪が。
しかも普通の個体よりも大きく、更に毛の色も少しだけ違う。
変異種、その言葉が思い浮かんだ瞬間ゾッと背中が冷たくなった。
アレは数人では敵うはずもない相手。
冷静に考えれば、すぐにでも撤退するべき状況だった。
例え荷物を全て捨て去ってでも、“アレ”がこっちに向かってくる前に。
だというのに、王猪が一心不乱に地面に落ちた“何か”を食べている。
その食べている物が問題だったのだろう。
周りに居たご主人様達は、一斉に悲鳴を上げた。
「いやぁぁぁぁ! なに!? 何してくれてんのお前!?」
「てめぇぇぇ! フゴフゴ言いながら俺らの唐揚げ食ってんじゃねぇよぉぉぉ!」
「あぁぁぁ! 今日の昼ご飯がぁぁぁ! まだ一つしか食べてないのに!」
あの巨大な猪を前に、恐怖で悲鳴を上げるなら分かるが……食事を取られたショックにより悲鳴を上げる人を初めて見た。
奴隷とは、大体が買われても再び売りに出されるモノ。
だからこそ魔獣と遭遇する経験も多少あったが……普通は変異種に遭遇したら逃げるモノだ。
悪い主人などに買われた場合、囮役としてその場に残される事はあるが。
なんて事を考えている間も、主人達は地に落ちた唐揚げに向かって悲鳴を上げ続ける。
何やらブツブツと会話を重ねながら、彼らは何故か武器を手に取った。
若干一名、鍋を持っているが。
「あの、北山様……ふざけている状況ではない気がするのですが――」
そう声を掛けた瞬間、彼らは走り出した。
いつもの猪狩りとは陣形が違う。
これは皆冷静な判断が出来てないんじゃ――。
「てめぇを唐揚げにしてやるわボケぇぇぇ! 返せコラぁぁぁ!」
北山様が先程まで揚げ物をしていた油を、王猪にぶっかけた。
当然熱い、むしろ熱いどころでは済まされない。
猪は地団駄を踏みながら頭を振り回している。
相当なダメージだったのだろう。
眼球は熱で白濁してしまい、多分この先景色を楽しむことだって出来ない筈。
そんな中、東様が後方側面に回り込み。
「ふんぬぁぁぁ!」
大盾を横にしてフルスイング。
絶対盾の使い方を間違えていると思う。
でもその盾が後ろ脚の骨を砕き、猪は“お座り”でもしているかのような態勢になってしまった。
そして未だもだえ苦しむ猪の顎の下から、西田様が槍を喉に向かって突き立てる。
「こうちゃん! ぶっころせぇぇ!」
「おっしゃぁぁぁ!」
喉に切っ先が刺さった程度ではまだ死んでいなかった猪。
だというのに、高く飛び上がった北山様が全体重を乗せて上から引っ叩いた。
大きな油鍋で、ズコーン! と間抜けな音を立てながら。
その結果。
――ブモォォォ! という猪にあるまじき悲鳴を上げながら、王猪は頭を槍に向かって沈めた。
下に居た西田様なんて酷い状況。
裂けた喉元から大量に噴射する猪の血を全身に浴び、盗賊どころか物語に出てくる悪魔かって程に真っ赤に染まっている。
「とどめだぁ! 東ぁ! 手を貸せぇ! 西田は退避ぃぃ! 潰されんぞぉぉ!」
その掛け声と共に、北山様と東様が再び空を舞い……そして落ちて来た。
それぞれの手に、油鍋と大盾を振りかぶって。
というか、もう猪息絶えてませんかね?
あぁ、コレが食べ物の恨みってやつか。
なんてどこか唖然としながら眺めていると。
「「せいはぁぁ!」」
二人の渾身の打撃が猪の顔面にぶち当たり、首元からは西田様の槍が貫通した。
コレは完全に、まごう事なきご臨終でございます。
首元からも首裏からも血が噴き出し、まるで真っ赤な噴水の様に辺りを染めていく中。
三人のご主人様が帰ってくる。
その身を真っ赤に染めて、悪魔の様な姿のフルプレートを身にまといながら。
「南、解体を手伝ってくれ。 唐揚げはまた今度作る」
「……あ、はい」
やっぱり私のご主人様達は、何処かおかしいです。
――――
彼らが依頼を受けてから、再び一週間が過ぎた。
ウォーカーギルドの支部長は、食後のコーヒーを楽しみながら報告書に目を通していた。
そこに書かれているのはどれも、周囲の魔獣がやけに多くなってきたという報告。
ほとんどのウォーカーは日帰り、または数日程度で終わる仕事を好む。
かなりの実力者や、人数の多い団体。
または国からの依頼となれば別だが……普通ならソコまで多くの携帯食料が持ち込めないのが大きな原因だろう。
マジックバッグを持っている者も確かに居るが、周囲を警戒しながら長い時間を掛けて調理する程の暇がない。
なので基本は携帯食料の乾パンや干し肉などを齧って、飢えを満たす。
当然そんな生活を続ければストレスが溜まる上、十分な栄養が取れない為団体行動に支障をきたすのだ。
十分に訓練された兵士などであれば違うだろうが、言い方は悪いが所詮はウォーカー。
詰まる話、一般人の成り上がりなのである。
だからこそ、我慢には限界がある。
人間の三大欲求とされる食欲、睡眠欲、性欲。
そのどれも満足に満たせない状況で、ずっと魔獣が多く潜む地に滞在するなど、ウォーカーには不可能。
眼が飛び出る程の報酬でも出ない限り、まず我慢する人間はいないだろう。
そんな風に思っていたのだが。
「支部長……ご報告が」
やや疲れた表情で、受付嬢のアイリが支部長室に顔を出した。
いつもならノックくらいはするのだが……それすら待つのがもどかしい問題でも起きたのだろうか?
「彼らが無事に帰還しました。 なので、こちらに通します……」
はて、彼らとは……?
なんて首を傾げてみるものの、すぐに思いだした。
一週間ほど前、奴隷を購入して仕事を受ける様に指示を出した“魔獣食い”の者達か。
おぉ、ではその結果が今日分かるという事か!
なんて久しぶりに気持ちを高揚させながら「通したまえ」なんて声を上げた瞬間。
「ご依頼通り、王猪を狩ってきましたぁ。 でっかいのも居たんで、ボーナスお願いしまーす」
そんな声を上げながら、アイリを避けて室内に侵入してきた数は4つ。
しかし、視界に入るのは3つの大きな毛皮だけ。
更にその内の一つは、あり得ないくらいに大きい。
「あ、えっと、ん? ん? えーと?」
困惑の声を上げていれば、一番大きな毛皮の向こうからリーダーと思われる男が顔を出した。
「どうっすか? 前回よりも綺麗に剥げた上に、めちゃくちゃデカくないっすか? 南が言うには“変異種”って奴らしいんですけど。 コレ、高く売れます?」
確かに綺麗な毛皮だ。
処理もいいのか、生臭い匂いも少ない。
だが……コレはちょっとデカすぎないか?
彼の言葉と同時に、毛皮の向こうからそれぞれが顔を出してニカッと笑みを向けてくる。
一人、やけに小さな少女だけが不安そうな顔を浮かべているが。
「あぁ、その。 わかった、いつもより買い取り金額を増やす約束はしよう。 変異種であれば、それも上乗せする事を約束する。 だからその……とりあえず仕舞ってくれんか? 威圧感が酷い事になっている」
彼らには確かに王猪の討伐依頼を出した。
だがソレは、“ついで”の様なモノ。
魔獣の肉を食って、普通で居られるのかどうか。
その実験の為に、奴隷を買う事を勧めた。
調査するべきは彼ら自身と奴隷の少女。
だから、王猪を討伐出来ようが失敗しようがどちらでもよかった。
だというのに……何でこいつ等はとんでもないデカさの猪を狩ってきてしまったのだろう。
またレベルが上がってるんじゃないか?
しかも奴隷とも結構友好的な関係を築いているみたいだし。
もしも実験材料として買わせた、なんて事がバレたら滅茶苦茶ブチ切れそうだ。
ちょっと、考えるだけで胃が痛い。
「と、とにかく。 ご苦労だった、先日……というか先週の依頼通り、今一度鑑定させてもらう。 良いな?」
どうにかそれだけ声を掛け、残りのコーヒーを一気に飲み干した。
はぁ……ほんと、何なんだろうこの新人。
――――
「おっし、またレベルアップ。 36だってよ」
「こっちも一緒、やっぱレベル上がりづらくなってくるのな」
「僕も同じ。 とはいえまぁ仕方ないんじゃない? なんだか猪も余裕で狩れる様になってきちゃったし」
「あっ、あの私はレベル12になりました。 ありがとうございます」
それぞれが声を洩らす中、部屋の隅で見ていた私は戦慄していた。
記憶違いでなければ、彼らはウォーカーに登録した時点ではレベル1だったはず。
ハッキリ言ってソレもあり得ないのだが。
レベル1なんて、子供中の子供。
仕事を本格的に始める15歳くらいになれば誰しも5~6、多ければ10程度には上がっている。
そもそもレベルは戦闘能力の数値ではないのか? なんて話が出るくらいで、一般市民はあまり気にしない。
喧嘩が強い奴ほどレベルが高い、くらいの認識なのだ。
しかし専門職などで名を売る人間は、総じてレベルが高い事が多い。
その辺りから、戦闘だけではなく技術面でもレベルが上がるのかも? という疑問も上がるが、実際には良く分かっていない。
まあウォーカーとしては、強さ=レベルみたいな所が有るので、私も大して気にしていなかったが……。
彼らのレベルアップ速度は異常だ。
彼等自身が特別なのか、それとも四六時中戦闘している様な環境に身を置いているのかは定かではないが。
普通はレベル36なんて、かなりの戦闘経験が無いと到達しない。
近隣の森などで魔獣が多くなってきたという報告は受けているものの、この周辺だけでそのレベルに達したという人間は聞いた事が無い。
前回のレベル30にも驚いたが、今回の結果を聞いて「まだ上がるのか」と言いたくなる気分だ。
奴隷の少女だってそうだ。
幼い内から奴隷として扱われていたのか、報告では彼女のレベルは低かったはず。
だというのに一週間で倍以上にまで上がっている。
魔獣肉の影響か、それとも彼らと行動を共にしているからなのかは分からないが……。
そして何より、普通のウォーカーは一週間も森に籠らない。
もはや全てが異常なのだ。
「で、では皆カードをこちらに見せてくれるか? 奴隷の少女もだ、状態異常などがないか調べる」
支部長がそう声を掛ければ、皆素直にカードを差し出した。
コレも正直、あまり起こり得ない光景だ。
ステータスカードとは身分証にもなるが、同時に“鑑定”を行った後の数分間だけは、詳細情報まで提示されている。
レベルはもちろん、“称号”や状態異常まで表示されているのだ。
一般人の場合、レベルや称号などは決して見せたがらない。
レベル=強さという常識が蔓延っている現状や、何かおかしな称号を付いてしまう事がある為、衛兵などに問い詰められない限りは殆どこの状態で見せることは無い。
普段は名前と職業などしか表示されない為、それくらいなら見せても良いという人が殆どなのだが……彼らの場合は全ての情報を躊躇なく晒している。
そして、奴隷の少女も。
彼女の場合自由が無かったからこそ、全てを提示するのに抵抗がないのかもしれないが。
そして主人たる彼らが情報を晒しているのだ、自分だけ見せないという選択肢は存在しないのだろう。
「ふむ……」
支部長が険しい顔でそれぞれのカードを確認していく。
特に、奴隷の少女のカードは入念に。
支部長の気になっているポイントは、間違いなく“状態異常”と“種族”。
なにせ魔獣の肉を食らうというパーティだ。
何かしらの状態異常が発生すると考える方が正しい。
魔獣とは瘴気に当てられ、変化した動物の名称。
その身は呪われ、血肉は人間にとって毒なのだと教えられてきた。
そしてソノ肉を口にすれば、その身は魔族に堕ちるなんて童話だって広まっている。
それがこの世界の常識。
だからこそ“呪い”などの状態異常、または体を蝕む毒などが検知できればと思っていたのだろうが……。
「奴隷の少女も……健康か。 何か体に違和感などはないか?」
「え? あ、はい。 至って健康です。 ご主人様達に、毎日美味しいご飯を頂いておりますので」
「美味しい、ご飯……か」
「最初は驚きましたが、はい」
そんな会話が終わると、それぞれにカードを返す支部長。
今回はコレと言って異常は見られなかったらしい。
彼らの異常なレベルアップ以外には。
「では引き続き頼む。 今回の件で君たちのランクをいくつか上げようと思っているのだが……そうだな、先程見せてくれた毛皮なども精査してからランクに反映したいと思う。 2日ほど経ってからまたギルドに来てくれるか?」
ランク? え、休日? その間の食材は? なんて色々な言葉が聞こえてきたが、彼らは特に噛みついてくることも無く、支部長室を後にした。
コレで良かった……のだろうか?
なんというか、一抹の不安を覚えるのだが。
「アイリ、どう思う」
室内に二人きりになった瞬間、支部長は大きなため息をもらしながら私に声を掛けて来た。
「正直、思っている疑念をぶつけて、協力を仰ぐべきだったんじゃないかって……そう思います。 なんというか私達の“常識”が通じない部分がある様に見えたので、後々になってこじれる方が厄介になる相手かと」
「そういうのは先に言ってくれ……」
やけに情けない声を上げながら、支部長がベチャッと机に突っ伏した。
なんとも情けない、ウォーカーが見たら酷く落胆する姿だろう。
「ソレは支部長が判断する内容ですから、受付の私にはとてもとても。 確かに異質である事には間違いありませんが、他の者でも急激にレベルアップした例もあります。 ソレを踏まえた上でも、魔獣の肉を食らうという異質性はあります。 但し、奴隷の女の子にコレと言って異常が無かったのであれば……魔獣の肉は、“食べられる”モノだという可能性も。 そして何より、彼らはウォーカーにしては随分と紳士的です。 ちょっとテンションが高くて、見た目は山賊ですけど。 なので包み隠さず話しておかないと、後で恨みを買うかもしれませんよ?」
「だからさぁ……あぁもう、アイリが支部長やってくれよ」
「絶対に嫌です」
包み隠さず感想を言ってみれば、これまた情けない言葉が返って来た。
なんでこうウチの支部長は……まぁ今更か。
「とにかく、彼らが再びやって来る2日後までに答えを決めておくことですね。 それによって、彼らの対応も決まってきますから」
「なるべく穏便に行きたいが……大丈夫かなぁ……」
そればかりは知らん。
彼らの懐の大きさによって決まるだろう。
そんな事を思いながら、はぁと大きなため息を溢した。
本当に、あの人たちはなんなんでしょうね?
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