月面都市の近未来サイキックミステリ、第二弾。作者さんをして「最高傑作のひとつ」と言わしめる、完璧に練りこまれた本格推理小説。社会に組みこまれた超能力者たちの日常、それぞれの過去やトラウマ、現在の欲望がいりみだれながら巻き起こる殺人事件。カードゲームや蝶にあらわされるホログラムのきらめきが作品に忘れがたい印象を与えています。サイキックたちの群像劇を楽しむもよし、作者に挑戦して推理に知恵をしぼるのもよし。腰を据えて読むのがおすすめです。
気になる!気になる!気になって仕方ない!!物語は始まったばかりで、まだピースは揃ってない事は解っているのに、この吸引力。まばたきを忘れるほど夢中になりすぎて、ドライアイに拍車がかかりそう。いま張り巡らされている伏線が、どう回収されていくのか期待値が爆上がりです!