第15話

「ねえ姉さん。アニメでもドラマでもゲームでもなんでもいいんだけどさ、ストーリーゴミすぎて無理とか言ってる人っているじゃん。あーゆー人どう思う?」

「感じ方は人それぞれだから私の意見を押し付けるのは好きではないけれど、ゴミは言い過ぎね。せめてあんまり得意な展開じゃなかった辺りで止めておいて欲しいわ」

「ま、酷い言い方だよね」

「ゴミまで言っていいのはそれだけのストーリーを書ける人が言っていいことよ。それだけの伏線を引きつつも物語を上手くまとめることがどれだけ難しいか分かってるのかしら」

「そうだよね。短編はともかく、何回にも分けて進むストーリーの場合は伏線や発言ひとつひとつが重要になる。難しいよね」

「そう。なのに、ストーリーがゴミだの無理だのよく好き勝手言えたものよね。一時の感情に流されて冷静に考えることもせずに呟くからそういうことになるのよ。1回落ち着いてストーリー全体を整理してからつぶやくのが妥当ね」

「まー、今はテレビとかゲームしながら呟くのは当たり前みたいなとこあるからねー」

「何度も言うように物事は好き嫌いが分かれるからそんなにきつくは言えないけれど」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

唯と一の何気ない会話 西園寺ひなこ @Saionji-Hinako

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ