第5話 戦闘

ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

バイクが吠える。強烈な威圧効果だ。


「GBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB!!」


次々とゴブリンが飛びかかってくるがモンキーレンチの一撃により頭蓋骨を陥没させて吹き飛ぶ。

シュワワ――死んだゴブリンは黄ばんだ泡を残して消滅する。


「「「GBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB!!!!」」」


一体一体なら処理ができる。しかしまとめてはどうか?

円陣を組んだゴブリンどもが襲いかかってくる。

ならば!

――俺は前輪をロック、後輪が黒煙を上げて空転し、コンパスのように旋回――マックスターンする!


「ヒャッハアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」


キュオオオオオン!!ギャオオオオオオオオオオオオオオオオン!!


グシャグシャグシャグシャーーーーーーーーーーーー!!!!


回転する後輪をぶち当てられたゴブリンどもは顔面を粉砕され死亡――泡を残して消滅!


ギュィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!ギュイイイイイイイイイイイイ!!!!


バイクが雄叫びを上げる。


「GBBBBBBBBBBBBBBBB……!!!」

「GBBBBBBBBBBBBBBBBBBB…GBBBBB!!!!!」

「GBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB!!」


残ったゴブリンたちは顔を見合わせて、一歩また一歩と俺から離れていく。

ゴブリンは思った。恐怖による支配――親玉のオークは死んだのだ。あいつに付き合って自分まで死ぬことはない!

ゴブリンは全力疾走でほうほう森の中へ逃げ出していく。

俺はモンキーレンチについた脳漿を振り払った。

俺の勝利だ。


「勇者様!」

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異世界世紀末 シマシマ @dinohito

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