第3話  恋のはじまり①

五十嵐陽子はここには居ないはずなのに、、

なんで、、、

僕は再開出来て嬉しい半面まだこの現実を理解出来ていなかった。

話しかけよう!そう思ったけど、僕にはそんな勇気はなかった。


入学式が終わり下校途中。

タッタッタッタ…

何者かが走ってきている音する。


「さーちゃん」


聞き覚えてのある声。美しい声。

後ろを振り向くと、あの時のままの

陽子が立っていた。

「さーちゃん!久しぶり!同じ学校だったんだね!」

僕は泣きそうな気持ちを抑えて

「うん!」

と返した。なんだか懐かしい。陽子は親の転勤で違う高校に行くことになっていたのだ。

もう会えないと思っていた。そんな人に今ここで会うことが出来たのだ。

これは奇跡なのか、運命なのか、、、

「一緒に帰ろっ!」

彼女は僕の手を掴んだ。

あの時と同じように。

なんだか静かな帰り道が、とっても楽しく感じた。

これから始まる。僕の最高の高校生活が。





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恋の道 藤山アンディー @yoru8181

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