女子大生の俳句、紗里菜夏の句

紗里菜

第1話 夏の句

猫の手も欲しいと思う田植えどき


梅雨明けをカウントダウンし初める


キャンプ行き虫除けスプレー手ばなせず


夏祭り行き交う人みな美しき


浴衣きる友のイメージ変わりけり


都会では金で買うものカブト虫


冷房で薄れてしまう季節感


花火師は黒いキャンパス花さかす


子供たちぱしゃぱしゃと水遊び


草茂る庭の草取り仕事なり


残暑といっても形ばかりかな


片陰にそり歩いてく夏の午後

(片陰にそり歩いてく目的地)


寒冷地友と余花をみおどろいた


向日葵を窓辺からみて夏を思う


涼風が入るを念じ窓あける


夏の夕昼の名残の熱い土


気が付けば朝になっている短夜


玄関に今年もバラの花咲きみだれ


植木鉢蘭の花だけ気取っている


夏休み終わりをつげるセミの声

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女子大生の俳句、紗里菜夏の句 紗里菜 @sarina03

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