羅生門 下人レジェンド

Mr.シルクハット三世

第1話

羅生門それは、平安時代末期に実際に存在した建物である。

平安時代末期の京都に住むとある男。

男の名は、「下人」

数年前に、盗人となった男である。

数年前までは下人自身、悪事に対しては憎悪の感情を抱いていたが羅生門で出会った老婆の話を聞き盗人となる決心をつけたのである。

そして、現在下人は検非違使(けびいし)に追われていた。

検非違使に、今までやってきた悪行がバレたのである。

下人は、京都中を走り回り逃げていた。

「大人しくお縄につかぬか!」

検非違使のの一人が、下人に言った。

「断る!俺は、自分が生きる為に仕方がなくやった事だ」

「よってお前らのお縄に付く気はない!」

下人は検非違使の男達にキッパリと言った。

しばらく逃げた後鴨川に架かる三条大橋で挟み撃ちとされてしまった。

「これで万事休すだな」

検非違使の男が薄ら笑いを浮かべて言った。

検非違使の男達はじりじりと下人に近づていった。

「こうなったら一か八かだ」

そう言うと下人は橋の縁に立ち川に飛び込んだ。

大きな水しぶきを上げた後下人は消えた。

一時期は、死んだと考えられたがその意見は否定された。

なぜなら、川で死体が発見されなかったからだ。

果たして下人は、どこに消えたのだろうか......

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羅生門 下人レジェンド Mr.シルクハット三世 @btf0430

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