400字小説「ぽかんとす」

ウゴカッタン

400から始まってちょっとずつ増やす

ぼかあ、生きてる実感が薄いっすなあだってそうだあ

だってそうだあろう?

 俺っちらってばさあ毎日がぽかんとしているじゃないか、そんな中でまだまあ見込みあるってことをなんとなくやってるわけなんだよな、でもその見込みあるってことも、人からすりゃ大したことじゃ無かったりするんだよな。

 そういうのっておめえさんはどうやって大丈夫にしてる?

 おらあぽかんとすっしかねえっぺな。

 ちょっとずつでもまわりのやつらにば近づければえんじゃけんども、何やってもうまいことできね、あれやっても失敗とか成功とか分かんね、誰かから褒められても怒られても実感が湧かねえ、何か態度で示せとか誠意を見せろとかみな、曖昧なことばっか要求するんだ。

 もうおらは大体わかってんだってばよ、だってそだろ?

 あんたもおらも、結局はさ、生きてても金っ子ひとつ稼げねえってことだ、けどな、そんでもええんだ、ここで文字さ植えてっから、そうすりゃいつか実る。

 幸あれ

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400字小説「ぽかんとす」 ウゴカッタン @kak16kyou

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