小説レベリング100日チャレンジ 舞台裏編

17日目 お題：瓢箪から駒

意外なところから意外なものが登場してオチにしましょう。

https://kakuyomu.jp/works/1177354055192757016/episodes/1177354055396110077

どこから何を出すのか、というオチだけでなく、そこまでの演出や伏線にも気を配る必要がある。

参考は古橋秀之『百万光年のちょっと先』2本目の『卵を割らなきゃオムレツは』。

とある惑星での戦争を舞台に、徴兵年齢がどんどん下がって出生前徴兵というアイデア、兵器の中に胎児、退役＝出生、そのなかで生まれた後の夢を語るふたりの兵士、ふたりは上層部の方針で無茶な作戦に参加させられて片方が早産、兵器の中から出てきたのが実は、というオチ。

ふたりの兵士が語る夢とオチが見事に逆転していて、さらにタイトル回収も二重に行われていてレベル高い。

何から何を出すのかというアイデア、舞台設定、さらにオチへの伏線をどうするか。

どこから考えるか。

・何から何を出すのか。

・舞台設定。

・オチへの伏線。

比較的ロジカルに考えられそう？

出てくるものは伏線でのにおわせと真逆。

さらに出てくるものと出てくるところも真逆。

真逆なものをとにかく考える。

化石と生物、コールドスリープと生きた人間、UFOから人間、冷蔵庫から死体、卵が孵ったらなんかすごいの、怖い儀式から良い神様、海賊の宝が秘伝のレシピ

海賊の宝が秘伝のレシピとかよくない？

海賊の宝をやっと見つけたと思ったら、海賊料理の秘伝のレシピだった。

刺激を求めて海賊の宝さがしをしているふたり。

様々な危機を乗り越え宝を見つけたと思ったらレシピ。

そのレシピを試しに作ってみたらめっちゃおいしくてボロ儲け。

伏線と演出の調整。

主人公二人、明日の宝さがしの作戦会議

　いい加減お金が減ってきたので一山当てたい

　確かな情報だ、と太鼓判

　大金が入ったら何がやりたいか、みたいな話

　　ここでオチとつなげたい

　　どちらかのやりたかったことが、オチと皮肉な感じに

宝さがしに突入、しかし他のトレジャーハンターは別のところへ

　情報が偽物だったと気づく

　ところが実際に宝箱発見、中からレシピ

　そのレシピを作ってみたらめちゃウマで、宿で大人気に

　そこから料理作りにすっかりハマル

主人公二人、店を持って大儲け

　ふたりとも、料理＝宝さがしってことに気づいてバリバリ

ストーリーに起承転結をつけようと間にピンチを演出するために若干の変更などを加えつつ、ほのぼの百合みたいな感じに。

参考元の完成度が高すぎて、いまいちアイデアに自信が持てず、百合を前面に押し出すことで何とか書き切った。たまにはこういう、ギミックよりもストーリーって感じの、ストレートな短編もいいんじゃないでしょうか。ただそう言い張るにはもうちょっと百合感情を演出するべきだったかもしれない。