5日目 お題:書き出しで読者の心をつかむ
書き出しで読者の心をつかみましょう。
https://kakuyomu.jp/works/1177354055192757016/episodes/1177354055245950557
コツは、「プロット上重要な事柄を書く」「主人公や語り手を描く」「プロットのひねりを暗示する」「一行目から中心テーマや主人公の核心に触れる」と本に書いてありました。
あとは、ダブルミーニングとか変なとっかかりも考えようとしてました。
伊坂幸太郎『重力ピエロ』の「春が二階から落ちてきた。」とかかっこいいですよね。わたしは未読なんですが……。
これを書いていた時おなかが痛くて、
「病は元から断つに限る。」
というのを思いつき、
ロボットが腹部に異常を感じて、替えのパーツを見つけて交換する、というのを思いついたんですがそこから特に広がらずボツ。
そこからうんうんうなり、いったんお話の筋から考えることに。
書き出しの効果を狙って、
書き出しがいろんな真相を物語っている、というところからミステリーをチョイス。
犯人がいいことをする、でもそれは一歩間違えればとんでもないことになりかねないことで、実際にやってしまったがためにみんなが路頭に迷って、犯人の株が逆に上がってしまった、みたいなのを考えたりしてました。
が、そこで、近く読んでいたミステリー短編を思い出しました。
参考にしたのはジョン・コリア『ナツメグの味』。
筋は、主人公が神経質な新入社員と仲良くなるが、その新入社員は前の職場で殺人の容疑をかけられていたものの無罪放免、それがニュースになって周囲の人間と距離を置こうとしていたのだが、それを知ってもなお主人公は仲良くしようとする。新入社員も主人公を受け入れ酒をふるまうのだが――というもの。
おおよそこれを参考にして以下の筋が出来上がりました。
山奥、格安のキャンプ施設。キャンプ好きがよく集まったりしている。
頼りにされているベテランが一人。彼を中心になんかサークルっぽくなっていて、素人のキャンプ好きがやってきては彼に教えを乞うたりする。主人公もそのひとり。そんなある日、ふもとの町で大火事があって、焼け出された人が数日泊めてほしいとやってきて、それでみんなで楽しくキャンプをする。
そこから、短編なのでキャラを削って、ベテランキャンパー、夫婦、刑事、ちょっとしたモブひとりの計5人。
火事で焼け出された夫婦をキャンプ場で受け入れる。
ベテランキャンパーと仲良くなる。
刑事がやってきて探りを入れられる。
パーティの準備とキャンプファイヤー。
さらに火事があって疑われるが、無罪放免。
ちょっとしたことがきっかけでベテランキャンパーの化けの皮がはがれる。
そこに、ちょっとしたモブのセリフや、いろいろなアリバイ、伏線、あとはベテランキャンパーの人となりを示す文章をなるべく詰め込んで、本文のような形になりました。
ジョン・コリア『ナツメグの味』の秀逸なプロットにかなり助けられてますが、
個人的にもいい感じに換骨奪胎できたのではと思ってます。
一番最後の紅茶のくだりだけが急だったかも。
もうちょっと早くから出せていれば……。
書き出しに関しては、これだけ直球なものもないかなぁと。
これ以上は思い浮かばないですね。
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