#バレンタインSS 四年間の義理チョコ
このエピソードはバレンタインSSとなっております。
康太郎と星夏が過ごして来たバレンタインデーをお楽しみ下さい。
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二月十四日のバレンタイン。
女性が男性にチョコレートを送る日で、一般的には好意を持つ相手に渡すとされているが、中には恋愛感情に関係なく、仲の良い相手に送る人もいたりする。
例えば……。
「ほいほーい! みんなにチョコのお裾分けだよー!」
「うおおおおっ!!」
中学一年生の頃の星夏がそういう女の子だ。
可愛くて明るい彼女はクラスの人気者で、そんなアイツがチョコを配るとあって教室は大きな賑わいを見せていた。
明らかな義理だろうと美少女の手作りチョコが貰えるのは、男子的には嬉しさ極まりないかもしれない。
俺はといえば、クラスの人数分を用意するなんて良くやるなぁと変な感心をしていたっけ。
この頃の俺と星夏は小学校から同じクラスの腐れ縁で、顔を合わせれば普通に話しをする仲だった。
「こーた!」
「ん?」
昼休みの教室で席に座っていたら、不意に星夏から呼び掛けられた。
顔を上げてみれば、見慣れた顔が俺を見つめている。
なんだろうかと尋ねる前に、彼女はあるモノを差し出して来た。
「はい。チョコあげる」
リボンでラッピングされた小さな袋の中に、五百円玉くらいの大きさのチョコが五個入っている。
どうやら星夏は俺にも渡してくれるらしい。
「ん。サンキュ」
受け取りながら礼を言うが、何故だか彼女は離れないまま俺とチョコを交互に見やる。
……これは後ろで美味い美味い言ってる男子達の様に、俺からも感想を聞かせろってことだろうか。
無言の意図を察し、一つ取り出して口に放り込む。
程なくチョコの甘い風味が口の中に広がる。
咀嚼してから飲み込み、どこか期待の眼差しを浮かべている星夏と目を合わせた。
「美味い」
「えへへっ、ありがとー!」
率直な感想を伝えると、星夏は満足そうに笑みを浮かべて席を離れて行った。
思い返せば、これが初めて彼女からバレンタインチョコを貰った日だったな。
当時はただの腐れ縁だったので何とも思っていなかった。
向こうがあげると言ったから貰った、ただそれだけの味気の無い最初だ。
後から思えば、もっと喜ぶべきだったと猛省する他ない。
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それから一年が経ち、中学二年生になった年のバレンタイン。
俺は既に暴力沙汰を起こす不良として学校中に認識されていて、一年生の時には友達だったヤツらとも絶交していた。
だから、女子からチョコを貰ったかどうかで騒ぐクラスの男子達の声に、煩わしさしか感じていなかったのは覚えている。
「女子からチョコを貰えてない男子諸君! 朗報だ! アタシから義理チョコを見舞ってやろー!」
「「「「よっっっっしゃーー!!」」」」
その騒ぎの中心にいるのが星夏だった。
去年と同じく、人数分のチョコを用意しているようだ。
この時の星夏にはもう彼氏がいたのだが、そんなことはお構いなしという風に男子達にチョコを恵んでいた。
まぁ義理って公言してる分には、彼氏に本命を渡すとも言えるかもしれない。
そう考えながら席を立って教室を出ようとして……。
「あ。こーた! どこ行くの? チョコ渡すから待ってよー!」
「……は?」
人波の中からどうやって視認したのか、星夏が俺を呼び止めたのだ。
しかもその用件は去年と同じくチョコを渡すため。
彼女の行動に驚いたのは俺もだが、さっきまでセミみたいに騒いでいたクラスメイト達も同様だった。
おかげでひっそりと教室を出ようとしたはずが、ものの見事に注目を集めてしまっている。
無論『なんでアイツにも』っていう非難の視線だが。
そんな目で見なくても、俺から頼んだ覚えは無いっつーの。
内心で否定しつつ、近くに寄って来た星夏に目を向ける。
「別に要らねぇよ」
「もーそんなこと言わないのー。はい、どーぞ」
「だから要らねぇって言ってんだろ」
俺の断りなど知らんという態度のまま、星夏はチョコの入った小袋を手渡そうとして来る。
それも断っていると、俺達を遠巻きに眺めていた集団の中から一人の女子が出て来た。
「星夏~。荷科は要らないって言ってるんだし、やめとこーよ。それにほら、あんまりしつこくすると殴られちゃうかも……」
星夏に控える様に言っているが、その実態はただ俺を怖がっているだけだ。
別にそれをどうこうするつもりはない。
むしろ引き下がってくれない星夏を説得してほしいところだ。
なのに……。
「だいじょーぶ! こーたはチョコが要らないってだけで人を殴ったりしないもん」
星夏は確信した様にそう言ってのけた。
その言葉にクラスメイト達だけでなく、俺も目を丸くして呆然とする。
教室が静寂に包まれる中、何を思ったのか星夏は俺に渡そうとしていた小袋からチョコを一粒取り出し、開きっぱなしだった俺の口に突っ込んで来た。
「がっ……!?」
驚きのあまり声を漏らしてしまう。
それを聴いたクラスメイト達が恐怖から全身を竦ませるのが見えたが、そんな事を気にする余裕が無い。
むせ込まない様にチョコを飲み込んで、しでかしてくれた星夏を睨み付ける。
瞬間、外野が息を呑んだ音が耳に入るが、彼女はまるで怖がる素振りを見せずに笑みを浮かべて見せた。
「ね、こーた。味はどーかなー?」
「……ッチ。普通に美味かった。これでいいか?」
答えた方が鬱陶しくないかもしれないと思い、手早く感想を伝えた。
たったそれだけなのに、彼女は極上の褒美を得た様に笑みを輝かせる。
「うん、ありがとー。残りは家で食べてねー」
返事に満足した彼女はそう言ってから『バイバイ~』と挨拶を告げてから集団の中に戻っていった。
気付けば鞄の中にチョコの入った小袋がある。
むせてる間に入れやがったな……。
そこまで食べて欲しかったのかと呆れながらも、そのチョコは帰り道の途中で捨てる気にもならないまま、家まで持って帰って食べたんだっけか……。
あの時は戸惑いが勝っていたが、今思えばあんな俺を気に掛けてくれた嬉しさは確かにあった。
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中学三年になって迎えたバレンタインは、らしくもなく緊張していた。
何せこの時には既に星夏へ好意を懐いていたからだ。
そんな訳で、例年と比べるまでもなくこの日を意識してしまっていた。
去年までは煩わしかった男子達の気持ちが分かってしまう。
今年も過去二年と変わらずチョコをくれるのだろうか……そんな不安に苛まれていた。
星夏の事だから、今までと同じ様にクラスメイト達にチョコを配るだろう。
何度もそう安心させようと念じるが、中々消えない火種の様に貰えない不安は無くならない。
どうにも御しがたい恋心に頭を悩まされている内に放課後になった。
それはつまり……。
「みんなー! 暗い顔してちゃ受験は乗り越えられないよ! だからアタシがチョコを恵んで差し上げよー!」
「「「「おおおおおおおおっっ!!」」」」
星夏からチョコを貰えるタイミングが訪れたということだ。
流石に声に出しはしなかったが、気持ちは喜びに叫んだ男子達と同じだったりする。
男女問わず次々と手渡されて行き、星夏はこれまでと変わらず俺の席までやって来た。
彼女に恋をしてからは暴力沙汰を起こすことは無くなったため、去年程クラスメイト達からは邪険にされていない。
それでも過去にやった事は無くならないから、依然として避けられているままではあるが。
まぁそれはともかく、星夏が俺の前にやって来た理由はもう分かっている。
「はい、こーた。チョコをどーぞ」
「おう、ありがとな」
これまで通り、表面上はなんてことの無い風を装いながら受け取る。
実際の心情は頬が緩みそうなくらいに嬉しい。
義理と分かっていても、好きな子から貰えるのは幸せに感じてしまう。
「そういえばさ、こーたは気付いてる?」
「? 何が?」
心に満ちていく幸福を感じていると、星夏から唐突な問い掛けをされる。
何が言いたいのか分からず聞き返したら、彼女は面白いことを言う前に笑いそうな面持ちで口を開く。
「義理だけど、アタシから三年連続でチョコを貰った男子って、こーただけなんだよ?」
「……は?」
「いや~ビックリだよね! 小学校だけじゃなくて、中学校でも三年も同じクラスなんだから、こんな偶然の連続は腐れ縁なんてバカに出来ないな~って思わない?」
「お、おぉ……」
当時通っていた中学校は一学年で五つのクラスに分けられていて、俺と星夏は五分の一の確率の中で常に同じクラスになっていた。
毎年人数分の義理チョコを用意しているのなら、三年の間にクラスメイトになった男子は覚えているのだろう。
その記憶力から見ても同じクラスだった俺は、毎年星夏から義理チョコを貰っている事になる。
「なんだっけこう言うの……そう! 同じ偶然が何回も起きたら、それはもう偶然じゃなくて必然、即ち運命だって思えるよね!!」
「──っ!」
その事実を改めて突き付けられて、無性に胸が熱くなった。
小学生時代を含めた九年間で同じクラスになり続けた腐れ縁……それが好意的に捉えられたのはこれが二度目だ。
決して意図して告げた言葉で無いのは分かっている。
分かってはいるが……鼓動を早める高揚感が拭えない。
今この瞬間、俺の恋はまた一つ色濃くなった。
それこそ、思わず好きだという言葉が喉から出そうだったくらいだ。
だけど俺は星夏に相応しくないと何とか自制して、何とか気持ちを落ち着かせる。
「……お前、本当にズルい」
「え、何が?」
視線を逸らしながら小さく呟くが、目の前にいる星夏に拾われてしまう。
「何でもねぇよ」
「あ、もしかして照れてる?」
「照れてねぇって!」
咄嗟に否定するも、面白がってからかう彼女に追及される。
羞恥心から口を閉ざして抵抗するが、本音ではこんなじゃれ合いですら嬉しく思っていた。
本当に……この気持ちは扱いづらい。
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そうしてさらに一年が過ぎ、高校一年生時のバレンタインデーが訪れた。
高校でも同じ星夏とは同じクラスになれたが、今年は今までの様に義理チョコをクラスメイトに配ったりはしないと聴いている。
何せ彼女にはビッチの噂が纏わり付いており、義理チョコを配ったところで孤立化が加速するだけなのだ。
本人もそれを分かっていて、今年は付き合っている彼氏にだけ渡すと言っていた。
腐れ縁で一つ屋根の下で同居しているセフレという、何とも複雑な関係を築けている俺にも、流石に今年は渡さないだろうと悟る。
ちなみに高校に入ってから仲良くなった智則は、義理チョコすら貰えない現状に嘆いていた。
一方で尚也は、幼馴染み兼恋人のあの人からしかチョコを受け取っていない。
向こうも彼氏以外には義理チョコを渡す気は無いだろうし、つくづくお似合いだなと感心する他なかった。
俺だって義理だがバイト先の店長の真犂さんと、同僚の眞矢宮からチョコは貰えてはいる。
友人間で競うなら質では尚也、量だけは俺の勝ちと言えるだろう。
そう考えるとますます智則が不憫でならないが、あれは日頃の行いが祟って女子から避けられている。
ある意味当然の結果だな。
日中の出来事を思い返している内に、星夏の待つ自宅に辿り着いた。
玄関のドアを開けて中に入る。
「ただいま、星夏」
声を出すが返事が無い。
どうしたのかと思って部屋に行くと、星夏は夜の十時前なのにも関わらず、制服姿でベッドの上に体育座りの姿勢で落ち込んでいた。
「……どうした?」
明らかに何かがあったと思わせられる様子に、怒り半分心配半分で星夏に問い掛ける。
「……チョコ、渡す前に先輩にフラれた。別の女の子からチョコ貰ったから、その子と付き合うからって……ビッチと付き合ってたなんて黒歴史は要らないって……」
「……そっか」
対して彼女顔を上げないまま、声を震わせながら教えてくれた。
声では冷静に返したが、心の中では腸が煮え滾る程に激怒している。
自分から告白しておいて黒歴史扱いって、何様だソイツは。
今すぐ殴りに行きたいが、そんな事をする暇があるなら星夏を慰める方が建設的だ。
とりあえずその先輩の対処はあの人と相談して決めるとして、星夏を元気づけないと。
どうしようか頭を働かせて……ふと思い付いた。
「なぁ星夏。先輩に渡すはずだったチョコってまだあるのか?」
「……鞄の中にある」
「分かった」
そう尋ねてから、申し訳ないと思いつつ彼女の鞄から目的のチョコを取り出す。
ハート型のチョコは綺麗にラッピングされていて、コレに星夏の想いが込められていると分かる。
「それ、どうするの? 捨てるなら──」
「まさか、捨てたりしねぇよ。……頂きます」
「えっ!?」
少々乱暴にラッピングを剥がして、露わになったチョコレートに一気に齧り付く。
口の中に甘いチョコの風味が広がり、まろやかな口溶け具合は抜群に美味い。
俺の行動に茫然とする星夏を他所に、あっという間にチョコを食べ切った。
そこから一息ついて……。
「あ~あ。こんな美味いチョコを作って貰ったのに要らないとか、そのバカな先輩って人生損してるよな~。いや、逆に星夏のチョコを食べる資格が無いって思えば無理もないか。つーわけで星夏が気に病む必要は何もないぞ。今回は向こうがお前に吊り合って無かっただけだからな」
「……」
捲し立てて励ましの言葉を口にする。
我ながら小っ恥ずかしい真似をしている自覚はあった。
小学生が言いそうな感じだ。
その言葉を聴いた星夏は空色の目を丸くして呆けていたが……。
「……もう。何小学生みたいなマウントの取り方してんの?」
「うっせ。腹が減ったんだから丁度良かったんだよ」
「理由に、なってないし……あははっ」
少なくとも笑みを零すくらいには持ち直してくれた。
やっぱり星夏には笑顔が似合う。
そう安堵していると、彼女はベッドから降りて冷蔵庫を開ける。
何かジュースでも飲むのかと思っていたが、星夏は手に小さな袋が握ってこちらへ差し出して来た。
「はい、こーたの分」
「えっ」
予想外の言葉に思わず驚きの声を漏らしてしまう。
てっきり今年の分は無いと考えていたから尚更だ。
「つ、作ってたのか?」
「中学の間も渡してたし、高校に入ってからも部屋で寝させてくれたでしょ? 迷惑掛けてるお返しとしてこーたが帰って来たら渡すつもりだったんだ~」
「迷惑って事は無いけど……まぁいいか。サンキュ」
「うん、どーいたしまして」
チョコの入った袋を受け取り、早速中身を取り出す。
小さな正方形のチョコにココアパウダーを塗していて、鼻を擽るココアの香りが食欲を煽ってくる。
その衝動に逆らうこと無く頬張ると、チョコの部分はビター風味に味付けされていて、程よい苦味と甘味が混ざり合って非常に美味しい。
正直に言うなら、さっき食べたチョコより俺の味覚に合っている。
「……こっちの方が美味いな」
「そりゃそうだよ。だってそれこーた用に作ったチョコだもん。二年近くも一緒に暮らしてるんだから、本当はビター系が好きだって分かってるんだからね」
「──っ!」
屈託の無い笑みで以て告げられたその言葉に、心臓が大きく跳ねた様な錯覚をした。
星夏の言葉をそのまま受け取るなら、このチョコは俺のために作られたモノだ。
これまでの同居生活の中で俺の好みをしっかりと把握した上での、手作りの義理チョコ。
それが……彼女をまともに直視出来ないくらいに嬉しかった。
まずい、今絶対に顔が真っ赤になってる。
思い返せば、中学の三年間はおこぼれに与るような貰い方だった。
別にその事に不満は無かったし、貰えるだけ良いことだと納得していたくらいだ。
だけど……今日だけは、俺が星夏のチョコを独占している。
去年とは比較にならない幸福に心が満たされそうだ。
時を経る毎に星夏への気持ちが強くなっていって、油断すると頬が緩んでニヤけてしまいそうだった。
「ありがとう、星夏。めちゃくちゃ嬉しい」
「お、お~? 義理なのに本命貰ったみたいな反応されると、なんか照れるね~」
一切の飾りが無い称賛を口にすると、星夏は満更でも無い表情で冗談めかして言う。
俺にとってはまさにその通りなのだが、変に言及してこの気持ちがバレる事は避けたい。
今も溢れ出そうな恋心は、チョコと一緒に飲み込んでおこう。
そうやって気持ちを落ち着かせた時、ベッドに座り直した星夏が制服を脱ぎ出した。
一瞬ようやく着替えるとかと思ったのだが、すぐにそれは勘違いだと突き付けられる。
何せ……。
「こーた。チョコ食べながらで良いから、今からエッチしよ」
「──ん゛っ!!?」
サラッとセックスの誘いを投げ掛けられたからだ。
驚きのあまりまだ形の残っていたチョコを飲み込んでしまった。
息を整えてから、ピンクの下着姿になった星夏を睨む。
「おまっ、いきなりなんつーこと言うんだ!?」
「だって先輩にフラれちゃったから、モヤモヤしててスッキリしたいし、後は励ましてくれたお礼かな」
「あ~そういえばフラれてたんだったなあ……」
身に余る幸福に浸っていて、彼女が振られた事実を忘れていた。
俺が甘い思い出が出来たのだが、作った本人には苦い思い出があるんだ。
いつの間にか自分だけ得していた事に罪悪感が沸いてきた。
まぁお礼なんて形でなくとも、星夏からの誘いであれば俺が断る理由なんて微塵も無いんだがな。
俺がそんなことを考えていると、星夏は袋から取った一つのチョコを頬張りだした。
いきなりなんだと思った矢先……。
──星夏は俺にキスをして来た。
突然の事に驚きを隠せず戸惑い、全身が石化したみたいに固まって動けなくなる。
「ちゅ……はむ、……っん」
その隙にと言わんばかりに、星夏の舌が口の中に入って来た。
同時に唾液に濡れたチョコも転がり込み、互いの舌に挟まれていく内にドロドロに溶けていく。
その甘さは今まで食べたどのチョコよりも甘ったるくて、けれどもずっと味わっていたくらいに甘美だった。
生温い食感をゆっくり嚥下する度に、身体の奥底に星夏を抱きたい情欲が湧き上がってくる。
チョコを口移しされただけで、俺の理性は限界寸前にまで追い詰められたのだ。
やがて星夏が唇を離す。
酸素を求める淫靡な息づかいが鼓膜を揺らし、空色の瞳は完全に色欲に塗れていて、俺達の唇の間には茶色が混じった唾液の
その糸が切れたと同時に、俺と星夏は互いの身体を繋げた。
来年のバレンタインを迎える時、果たして俺達はまだ一緒にいられるのだろうか。
甘い声で喘ぐ星夏を眺めつつ、そんなまだ見ぬ未来に想いを馳せるのだった。
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次回の更新(本編の続き)は夜の8時です。
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