第57話「おわりに」
「『整体師・三日月冬子』を最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。これからも皆様が健康でありますように、ぜひ導引を使ってみて下さい」
冬子が着物を着て正座して頭を下げて挨拶をしている。
仁蔵も、紋付き袴で正座して冬子同様に、頭を下げて挨拶している。
「三日月流導引は、わしが作ったんじゃ、元々は口伝だったものを活字にして、わかりやすいように、月から日までの姿勢にまとめた。さらに、普通の人なら出来る優しい動きにして、それでいて効果が高いという優れものじゃ。まったく導引を見たこともない人は文字で見ても動作がわからないと思うが、なんとか頑張ってくれ。疲れている人は水の姿勢だけでもやってみるといいぞ。もっと頑張れる人は、金の姿勢じゃ! 舟をこぐは習慣的にやると体が楽になる」
「おじいさん、もっといろいろ教えたかったね」
「冬子もそう思っているのか、もっと映像を付けて導引を解説したかったな……」
「テレビドラマとかにならないかな?」
「そうだな、なって欲しいな。あいみ○んが冬子役でやってくれないかな?」
「おじいさん、あいみ○んさんを知ってるの? 歌手だよ」
「知ってるよ。歳も冬子と近くていいだろ。ついでに主題歌も歌ってくれないかな?」
「夢の夢だね……」
「一応、希望だけな……三日月と言うのは弓のことじゃ、弓をゆっくり引くように導引をするのがコツじゃ。呼吸を使ってゆっくりとな……」
「それでは、皆様、くれぐれもお体を大切に、さようなら」
「読んでくれてありがとう!!」
冬子と仁蔵が手を振っている。
おわり。
整体師・三日月冬子 ぢんぞう @dinnzou
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