第6話
階層が強く残る国、ミオラバ。
魔法を使える極少数の人間が支配し、その尊い力を残すべく力無き者が利用される。富を生むために貧困が広がり、国の一部は見るに堪えないスラムとなった。
荒廃した土地には派手な娼館が立ち並び、飢えた人間がモノのように転がり虫がたかる。
教養がない者たちは自らの環境を変えるための学もなく死をただただ待つばかり。金がある者たちはそれを可笑しそうに笑うだけ。
凝り固まった国の形は小さなことでは崩れないほど絶対的なものだった。
見捨てられた土地には希望はない。ただ反吐が出るほどの理不尽と不条理が転がる。いつ死ぬかもわからない、いつか狂い死ぬ未来に怯えることすら忘れ人々は暮らす。
この国は壊れていた。
M to chaîne 白綾 @myi4573
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。M to chaîneの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます