第2話
「・・・何を」
「見えないのか?」
「・・・!!」
眼前に、大群。雰囲気が変わる。
「まさか、そんな」
「何が戦闘支援用だアホゥ。どうせ赤外線センサーしか使ってなかったんだろ・・・引っかかるはずがねえ。数は」
「え、えと・・・に、二百!?」
「何だ、思ったより少ないじゃねえの」
「え?」
笑う男。拳銃を戻しつつ。
「戦争だァ!マドモ、装備出せ。全部だ!」
「全部って・・・人間には持ちきれませんよ」
「俺には持てる。いいから出せッ!!」
少女は渋々、背負いのカバンを降ろした。
「重いんですよ、これ。調達も大変だったし」
中からは、無数の銃火器。
「今時実弾火器なんて」
「ドアホゥ!使い慣れんブツを使ってくたばるよか万倍良い!!」
「やっと揃いやがったな」
「正気ですか」
「答えはノーだ」
「・・・うわあ」
背中にはゴテゴテとオプションの付いた機関銃と散弾銃が一挺ずつ。胴体には大量の予備弾薬、さらには拳銃が五挺と大振りの刀とナイフ。両手には大柄の擲弾発射機がある。
「良いねえ。戦争狂いにゃ、最高の装備がなくっちゃなあ」
「正気じゃ」
「・・・戦争ってのは、お前にとっちゃ正気なのかよ」
「・・・?!」
そう吐き捨てるのは、据わった眼。口調すらも変わる。
「ミスタ、まさか貴方・・・」
「そんな戯言ほざくのは、夢の中で戦争してる奴だけだ。・・・おい」
「は、はいっ」
ニヤリと笑う。
「お前、案外丈夫だったりするか?」
ミスタ×マドモ 猫町大五 @zack0913
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