言葉で語れ、小説家たちよ!!

隅田 天美

言葉で語れ、小説家たちよ

 私が今のような創作スタイルになったのは、確か中学生時代に父が会社からのお下がりでワープロ(ワープロが分からない? レッツ検索)を私にくれたことだ。

 当時、自分の字の下手さに辟易としていた私にとって指を動かすだけで文字が打てることは感動に等しかった。

 自分の思い描いていたことを表現することが楽しくって面白くって堪らなかった。


 それが四半世紀前。(はい、年齢を考察しない)

 私の目の前で『小説家になろう流行ブーム』は何度もあった。

 しかし、最近のは少し戸惑っているところがある。


 そもそもの始まりは絵文字というもの。

 今でいうのならLINEのスタンプなどがそれだ。

 実際、私のパソコンで「顔文字」と変換させると ^^) _旦~~とか"(-""-)"とか出てくる。

 確かにコミュニケーションの一つとしてなら、絵文字やスタンプも悪くない。

 私も使っている。

 ただ、小説でこれを見たときは頭が痛くなった。

 

 擬音もそうだ。

 擬音を登場人物たちに言わる。

 多少ならいいかもしれないが擬音を表現せずに『ビガビカ』とか『シュピピーーン』なんて正直、頭悪い。


 身内ネタや芸能界(主に声優ネタ)も痛い。

『知っていて当然。知らないのは馬鹿』というのであれば、今すぐ作品をネットから下げろ!

 

 あと、読者を脅す系。

『作品を読んで星を付けてください』なんてまだかわいいほうで最悪『星〇〇個してくれないと書くの止めます』と連載作品なのに辞めるという始末。

 他にも『批判はするな』などと脅し、注文を付ける。



 小説家にとっての武器は何か?

 それは相手にありもしない体験を疑似的に体験させる想像力を掻き立てる言葉である。

 ただし、そのままでは鈍らな武器である。

 そこで鍛え、研いで自分だけの言葉を見つける。

 簡単なことではない。

 何度も挫折をするだろうし、最悪筆を折ることもある。

 そういう人を私は何人も見てきた。

 だから、言える。

 誰かの心に自分の言葉が響き、感想をもらった時に嬉しさほど得難いものもないのだ。

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