ごきげんよう、島崎くん、紅藤さまへの弟子入りは世界征服の第一歩、盤石の大企業に幹部候補生として就職できた、後は張り切って出世の階段を昇るだけ、と夢を描いていたのでしょうが、世間は、社会はそうは甘くはないというお話ですか。
人間社会でも、この新自由主義経済の世の中、歴史ある大企業でも名のある有名企業でも、時には国策企業でも、10年先にその企業自体が無くなっていることも珍しくありませんものね。
自分の誇る血統、そして隆盛の雉鶏精一派と雖も、裏に回ればいろいろと問題や敵対勢力を抱えているということですね。
でも、島崎くんの言葉ではないですが、八頭怪、本当にえげつないですね。今もこのままの状態なら危険すぎますが、今は悪党ぶりはそのままでも現代に上手く隠れるような悪党なのでしょうか(任侠ヤクザさんが経済ヤクザさんになったように)。
ちょっと心配になってきました。
次回をドキドキしながらお待ちしていますね。
作者からの返信
ごきげんよう、斑猫でございます。
やっと本編を更新できました。
世間は、社会は甘くない――これも拙作の隠れたテーマですね。
試練に試練が重なる中、主人公たちが奮起する内容は私の好みだったりします。実は本作の説明文にも「艱難辛苦」とあるくらいですし(笑)
実際のところ、島崎君が「最強を目指し、ついで世界征服を行う」という野望に向けて動き出した時から、彼の生き様は苦難の道になっているのだと、作者としては思うのです。島崎君の兄姉たちは妖怪というには非力すぎますが、人間としての暮らしの中で(それぞれ悩みや苦労があるかもしれませんが)それぞれの幸せを見出しているからですね。もちろん島崎君もその道を選ぶ事は可能だった。それでも「自分で」最強の妖怪になる過酷な道を選んだ。そここそが要点かと思うのです。
拙作は一応ハッピーエンドと考えておりますが、最強になったから幸せかどうかという問題もございますし。
八頭怪は作中でも結構えげつない輩ですね。しかも悪事を楽しんでいる感じもしますし。おだ様をドキドキさせ通しで何となく申し訳ないのですが、どうぞ次回も楽しんでいただければ。
ではまた。
紅藤様がまたおどおどしていらっしゃる……。
自分意外の妖怪や人間が破滅するのを楽しんでるって、ものすごいサイコパスですね(>_<)
何やら危険な予感です。
有名な紅藤様のところに勤められたからといって、安定な訳ではないということがひしひしと伝わってきました。
現実の世界でも就活は大変ですが、実際の仕事のほうが大変だと言われていますしね💦
作者からの返信
斑猫です。
八頭怪は胡喜媚様の弟で、大陸最強のワンコを相手取っても討ち取られなかったくらいですので、紅藤様が恐れるのも致し方ないかと思います。
まぁお察しの通り八頭怪はヤバい奴ですね。こいつが今後どのように物語に絡んでくるのか……現在模索中です。
島崎君は大妖怪である紅藤様の許に弟子入りしましたが、仮に幹部候補だとしても安全という訳ではないですね。拙作は試練がテーマですので、今後も島崎君は試練に試練が重なる展開を歩む感じです。
ではまた。