あとがきへの応援コメント
初めまして、デーモン法師と申します。
幼い頃に絵本『泣いた赤鬼』と出会って以来、ずっと「鬼」という存在に想いを馳せ、考え続けてきました。酒呑童子、茨木童子、反勢力派、産鉄民、鬼を研究するにあたってその正体は様々です。例えば桃太郎、一寸法師、登場する鬼を単なる「退治されるべき悪党」と断定してよいものかどうか、常に疑問に思っています。
上記のこと、今回の作品においては的外れかもしれません。
しかし、こちらを読んで、「鬼何たる者か」あるいは「人間何たる者か」を、覗くことができるように感じました。切なくはありますが、個人的には真髄をつくようで腑に落ちます。
こちらの作品に出会えて、非常に嬉しく思っております。(短編にしておくには惜しいですね!)
作者からの返信
大変うれしい感想をありがとうございます!
鬼は常に悪者ですからね…というのも(ご存じかもしれませんが)鬼とはもともと病などの「悪いもの」の総称、というより実物化したものを呼ぶそうで…(もちろん諸説あります)その「悪いもの」が実物化したときに「良いもの」に変化する可能性はないのか、というのを人間と絡めて考えてみた結果できたお話です。
人であることはどういうことなのか、悪者と決められている人は本当に悪なのか、そういった問いをもっていただけたのなら、作者として「書いたかいがあった!」と思いました!
鬼の幸せな一生への応援コメント
幸せとは何か、考えさせられますね。
食い物の一つでしかなかった人間を、そうではなく、見守りたい、無事でいて欲しいと思えるようになることは、どういう理由からなのでしょう。
自分と同一視するからではない、例えば、これが人間でなく犬や猫でも同じなのでしょう。
そのような心持ちを抱くことができるのは、鬼の中にも感情があり、それが相手の感情によって呼び覚まされるから。
嬉しさや楽しさは、孤独からは見つけにくいものなのかもしれません。
作者からの返信
感想ありがとうございます!
嬉しい、楽しい、悲しいなどの感情は、個人的には他の人と関わることで得られる産物だと思っております。
それを考えると、もしかしたら一人の方が鬼にとってある意味幸せだったのかもしれませんね。
だけど出会うことによって、鬼の一生に色がつき始めたのだと思います。
「豊かな生」とは何かを考えるお話になれていたら嬉しいです!(*´ω`*)
編集済
鬼の幸せな一生への応援コメント
切ない……。
世界一優しい人食い鬼の物語ですね。
なぜ人を食べてはいけないのか?のひのきの答えがシンプルで好感を持てました。鬼はものを食べたくても生きていけるけれど、他の生き物を食べ続けた。これは愛情の飢餓を食べることで埋めようとしたのかな、それなのに、それを理由に人間を含めた他の生き物から迫害されてしまったのか。と思うとより切なくなりました。(私の勝手な考察ですが)
最後、祓われてしまうシーンは切なかったですが、余韻に浸れるとても良いラストだと思いました。
最後になりましたが、この度は企画にご応募いただきありがとうございました。
作者からの返信
人間が動物を食べようとすると動物は逃げます。動物は殺されたくないからそのような行動をとります。自分と比べて力が大きすぎるモノに対しては、生き物は皆、できる限り接触を避けます。
そういったことから、鬼という存在は孤独になってしまいます。
ここに獅子とか虎とかがいれば、話は変わっていたかもしれませんね……。
不思議な縁で結ばれた、人間と鬼のお話でした。
物語の世界を楽しんでいただけたようで何よりでございます!ヽ(*^^*)ノ
編集済
鬼の幸せな一生への応援コメント
とても感動しました。
色んな作品でいつも、怖がられる存在の鬼目線で人と人ならざる者の『幸せ』とは、何か?
それの答えが分かったような気がします。
時代背景的には、大正時代ですかね?
でも、どの時代でも自分に不都合、違うって判断したら、すぐに攻撃的になるというのを上手く表現出来てるなと思いました。
短編として上手くまとめられて、しかも心に響く、刺さるような作品が書けて、すごいなと思いました。
作者からの返信
人間というのは非常に脆く、時に強くなれる存在と思っております。人は自分を肯定する手段をいつも探しているように感じたことがありました。その瞬間を表現したかった思いもあり、この物語を描かせていただいた面もあります。
時代は江戸あたりを想定しています。ちょうど、享保の飢饉が去ったあたりですかね。飢饉が去っても、人々が食料確保に困ったために口減らし、人身売買等が多かったんだろうと勝手に想像しております。
そんな環境下で人が真っ直ぐに生きることは困難だったと思われます。なので鬼を登場させました。人間社会のドロドロとした世界の中に、異質な存在を混ぜることでどう変化するのか。そんな物語を表現できていたら嬉しいです!
鬼の幸せな一生への応援コメント
とんでもなくよかったです。
鬼が知性をもったことで、幸せに触れることができ、最後の一瞬になっても忘れなれないような優しい時間を過ごせたんだなと思います。
また、鬼は「伊都の母親と同じ場所に行くのか」って思っていたので、最後の方に希望を残しながらも、鬼さん寂しくないなを感じることができ、思いっきり良いため息がでました。
作者からの返信
読んでいただき誠にありがとうございます!!
鬼は作品で述べさせていただきましたとおり、実態のない生き物です。なので、本当に伊都の母親と同じ処へと行けるのかはわかりません。
それは多分鬼も分かっています。ですが、人間で言う「直感」がはたらいて、鬼は伊都の母親に会えると思ったような気がしたのでこのような終わり方にさせていただきました。
気が向きましたら、またぜひ読みにいらしてくださいませ!!(*^ω^*)
鬼の幸せな一生への応援コメント
内容は好みでもありますし、鬼の存在がとても魅力的かと思います。
雰囲気を作る為の語尾『た』の連用だったかもしれませんが、『た』は打消しの響きが強く、さすがに連用が多すぎ文章のリズムを壊してしまっています。
薄々感じてはいらっしゃったようですが、一頁完結で続きを匂わせる終わりかたでもない本作は、次の頁を捲りたくなる一頁目を求めた当企画には不適格かと思います。
公募であれば、その時点ではじかれますし、個人企画だと、ちゃんと応募内容を読んでいないと思われる場合もありますのでご注意ください。
尚、短編の募集を別途ツイートしましたのでそちらに応募し直して頂ければ、この作品にふさわしい正当な評価が出きるかと思います。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!!
ご最もですねw
「た」の連用確かに気になってました……やはり修正入れた方が良さそうですね。
ご指摘ありがとうございます!
内容が気に入っていただけて嬉しいです!!ヽ(*^^*)ノ
鬼の幸せな一生への応援コメント
最初にヒノキが鬼に対して堂々とした台詞の言い回しだったのに多少の違和感を覚えましたが。
ヒノキは鬼よりも凄まじい「人間の悪意」に晒されていたからだったと納得しました。
そんな人間が自分らの身勝手な理屈で、善悪の本質に関係なく鬼を討とうとした、その結末に諸行無常を感じてしまいました。
おそらく伊都は、鬼を救えなかった重荷を背負って生きていくのかもしれませんが。
出来ることなら鬼とヒノキは来世でもっと幸せになって欲しい、と願ってます。
作者からの返信
深いところまで読んでいただきありがとうございます!
ヒノキが鬼に対して強気だったのは、突発的な行動だったからですね。赤子が食われる、と思った瞬間、気づけば体が動いていた…みたいな。
ちょっとその辺修正入れたいと思います。
肝が据わっているわけではなかったため、彼女は震えていたと推察します。
伊都はそうですね。重荷を背負うことになります。可哀想なことをしました…。だけどその傷を、新たな家庭を築きながら癒して欲しいとも思っております。
ご覧頂き、誠にありがとうございました!!
多分修正いれるので、ぜひまた覗きに来てくださいね!
鬼の幸せな一生への応援コメント
日本昔話のような雰囲気がありますね。
感心したのは、様々な言葉を使って、表現が豊かだということ。
序盤は、鬼の怖さがなかなか出ている文章だと思いますよ。
結局、鬼は良い鬼(?)だったようですね。伊都という名前がとても良いです。
鬼と人間の交流がほほえましいですね。
鬼の優しさのギャップがとても良い作品だと思います。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございます!!
名前は少し古風な感じが出るよう意識してみました。人との繋がりを意味する「糸」という言葉の意味を含めたくて読みは「いと」にしました。「伊」で「調和のとれる子」、「都」は「華やか、美しい」という意味から、「人との繋がりをもち、優しく自身の人生を美しく彩れますように」という願いから名付けました。ヽ(*^^*)ノ
また鬼といえばたくさんの解釈がありますので、最初はどうやって鬼を作ろうか、から始まり、どうやって鬼に人間の感情を学ばせようか、と悩みましたね。でもその時間もすごく幸せでした。(*^ω^*)
鬼の幸せな一生への応援コメント
拝読しました。
とてもいいお話ですね。ヒノキが亡くなるシーンでは涙が出ました。
少し気になったのが、ヒノキが亡くなるシーンで急にヒノキの心理描写(鬼さん視点でしたら申し訳ない)が二回ほど記述されていると思われる箇所があり、視点のブレが気になりました。小説の書き方は自由だと言われれば、その通りなのですが、感動している途中で視点が急に変わったように感じたため少し混乱しました。
ヒノキの視点を入れるのなら、作中最初からヒノキ視点を少しずつ挿入しておくといいかもしれません。
また、ヒノキの「私は、誰からも愛されない存在でした。ですけど……今では、伊都が慕ってくれる。あなたが、来てくれるほど私たちを大事に思ってくださってる。私は大好きだと思える人#たち__・__#に出逢えたのです。あなたと山で過ごした時、だって、私は、あの時間を……とても」台詞で記号が途中現れますが、これは演出でしょうか? 単なる入力ミスでしたら勿体ないです。
最後に鬼が眼を閉じるシーンの後に余韻がほしかったです。ヒノキと鬼さんの関係にとても感動したので、ヒノキカムバック!
長文失礼しました。
いろいろと失礼なコメントもあったと思いますが、本当に素敵な作品だと思いましたので、ご確認いただければと思います。
作者からの返信
感想ありがとうございます!
入力ミスですね。直します!!
ご指摘ありがとうございます!とても参考になります。早速取り組みたいと思います!
鬼の幸せな一生への応援コメント
企画参加ありがとうございます。
鬼の寿命は分かりませんが、永遠の命ではなく無事終わりを迎えれたことも幸せなのでしょうか。
作者からの返信
素敵な企画に参加させて頂きありがとうございます。そしてコメントありがとうございます。
愛した人が欠けてしまった世界ではなく、愛した人たちが瞼の裏にずっといる世界へ旅立った鬼の最期は穏やかな心境だったろうと思います。
書いた私が言うのもなんですが、三人が歩む幸せな人生を見たかった気持ちもやはり大きいです。けどこの場合、鬼は私の考える寿命的なものの関係で最期独りになってしまうので、独りにならずに生を終えたという点でも、もしかしたら幸せなのかもしれません。伊都という我が子同然の子が先に亡くなる方が、鬼にとっては不幸だと思うので……。