32話「最終話」:新型肺炎と未来への希望

 ところが、1月16日、厚生労働省は、中国の湖北省武漢市武漢市に滞在し、日本に帰国した神奈川県在住の30代の男性から新型ウイルスが検出されたと発表。中国では、原因不明のウイルス性肺炎の発症が相次いでおり、死者も出ていた。


 日本国内で新型肺炎患者の発生が確認されたのは、初めて。厚生労働省によると男性は武漢市滞在中の1月3日から発熱し1月6日に帰国した後、神奈川県内の医療機関を受診。1月14日に保健所に報告があった。


 国立感染症研究所村山庁舎で検査したところ中国のものと同型とみられる新型ウイルスの陽性反応が出た。男性は医療機関に入院していたが症状が回復し1月15日に退院した。


 新型肺炎は、発症者の多くが武漢市内の海鮮市場の関係者だと判明。厚労省によると男性は市場に行ってないと説明したが中国滞在中に新型肺炎に罹患したとみられる患者と一緒に暮らした。


 また、医療従事者の感染が確認されていないから厚労省では、「この男性からの感染で新たな患者が出る可能性は低いと考えている」と説明。2月、政府は天皇誕生日に行われる予定であった皇居での一般参賀の中止を発表。


 27日には3月2日から全国すべての小学校・中学校、高校と特別支援学校について、春休みに入るまで臨時休校とするよう要請する指針を示した。4月7日には7都府県を対象に緊急事態宣言を発令。4月17日には対象を全国に拡大。


 一方投資の方では、2020年3月17日、早朝、証券会社の担当者から電話が入った。電話でキーエンスの気配値28915円で安いから買いと言われ佐野夫妻で1万株成り行き買い指示し2.9億円で買え、残金合計が2.1億円となった。


 経済状況は、3月26日に発表された3月の月例経済報告によれば「厳しい状況」。23日に発表された4月の報告では「急速に悪化しており、極めて厳しい状況にある」とされた。政府は緊急事態宣言が出された。


 そして、4月7日には事業規模約108兆円の緊急経済対策を決定。一方、会社の黒田浩三さんは、4月15日、以前、指摘された、つまっている、もう一つの心臓周辺のステント手術が無事終了。


 もう安心ですと先生に言われ、退院し、自宅で安静にしていた。この感染症問題で4月20日に国民一人あたり10万円の給付を含めた経済対策を再度閣議決定し事業規模は117兆円に拡大。


この頃になると、不織布マスク、消毒用品、トイレットペーパーが、極端に品薄になった。しかし日本は、まだ良い方で、ヨーロッパ、アメリカ、ブラジル、インドや世界各国で、感染者、死亡者が増加の一途であった。


 日本でも東京を中心に、不要不急の外出禁止とマスク着用が義務づけられた。ヨーロッパ、アメリカは、ロックアウト、行動制限措置はもっと厳しく、罰金、罰則付きで行われた。


 しかし、ウイルスの発生地と見られる中国では、情報の真偽はあるものの、この感染症の患者数が、激減していると公表。また、台湾では、以前のサーズの経験から1月頃から、徹底して感染予防の措置を取っため信じられないほど患者は少ない。


 特に台湾では、6月過ぎると死者数0の日が続く。ちなみに7月11日の100万人あたりの感染者数は、少ない順で、台湾:0.1人、韓国:6.7、日本:14.6人、イタリア:24.1人、ドイツ:29.4人。


 多い国は、南アフリカ:1240人、ブラジル:1231人、アメリカ:1179人。この結果から世界各国の感染症に対する結果は、極端に違う。 その後、2020年10月15日、早朝、証券会社の担当者から電話が入った。


 その電話で、キーエンスの気配値50500円で高いから売りと言われ、佐野夫妻の全株成り行き売りを指示、すぐ売れ、税引き後利益が4.6億円となり残金合計が6.7億円となった。


 その後、飯田商会に2.7億円を投資し残金が4億円となった。その間にも、新しい福祉アパートの候補地の買収と建設計画は、順次継続し、候補地の買収交渉が始まり2億円で500坪近い広さの候補地が決まった。


 そこで、5億円の資金で新しい福祉アパート建設を2021年4月から建設開始する事にした。この知らせを聞き、飯田商会の社員、佐野家、黒田家は、希望の光を胸に新型感染症を克服し新しい未来が来ることを切に願った。【完結】

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いずみ野のきら星 ハリマオ65 @ks3018yk

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