ココア

勝利だギューちゃん

第1話

僕は、食べ物の好き嫌いは、「あまり」ない。

そう、「あまり」


でも、飲み物の好き嫌いは、たくさんある。

まず、コーヒーは飲めない。

炭酸も飲めない。

サイダーや、ラムネは、まだ何とかなるが、コーラは無理。

アルコールも全く飲めない。


でも、これらは納得してもらえる。


でも、ある嫌いな飲み物を上げると、全員が驚く。

「信じられない」「もったいない」と・・・


でも、嫌いなんだから仕方ない。

飲まず嫌いではない。

試しに飲んで、ゲロッパした。


もう、飲むことはないだろう。


その飲み物は、ココア。

そう、ココア。


どうしても、だめなのだ。


なので、ココアを出されても、断る。

向こうはいい気はしないが、いやいや飲むよりは、ましだろう。


「そんなに、私が嫌い?」

ココアが声をかけてくる。


「ああ。嫌いだ」

「でも、チョコは好きでしょ?」

「個体と液体とは、違う」

「私が、何かした?」

「気分を悪くさせた」

「克服して」

「断る」

「もし、将来彼女が、ココアの嫌いな人とは付き合えないといったら?」

「別れる」


売り言葉に、買い言葉。

らちがあかない。


「なら、何が好きなの?」

「紅茶とお茶と水と牛乳・・・」

「彼女が、それらは嫌いと言ったら?」

「無理強いしない」


心が広いか、狭いのか・・・


まっ、ゆっくり考えよう。



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ココア 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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